2014年2月の冬のスペイン周遊ツアー つづきです。
コテコテ超ゴージャスな装飾のアルハンブラ宮殿から、別邸のヘネラリーフェ宮殿へ向かいます。
アルハンブラ宮殿の”城下町”だった庭園エリア
城壁内のエリアには、宮殿の他官庁や軍隊、教会などがあり、ひとつの”城下町”が形成されていました。建物も一部残っていますが、その大半は公園として整備されています。
サンタ・マリア教会
宮殿に入場する前に見た教会の反対側です。
庭園への階段は、生垣がきっちり手入れされています。
パルタル庭園と貴婦人の塔
この周辺には貴族の邸宅などが立ち並んでいましたが、残るのはわずか。そのうちのひとつがこの貴婦人の塔です。
建物越しに見える丘の上に建っているのが、これから向かうヘネラリーフェ宮殿(夏の離宮)です。
庭園もみどころのひとつなのですが、冬なのでちょっとさびしいです。
木々が枯れている分、逆に建物の見通しはバッチリ・・・ということで逆転の発想で楽しみましょう。
広大な庭園を有する夏の離宮「フェネラリーフェ宮殿」
アルハンブラ宮殿から説明を聞きながらゆっくり15分ほど歩いて到着。
14世紀頃アルハンブラ宮殿とほぼ同時期に造られた宮殿。アルハンブラ宮殿の北側 太陽の丘と呼ばれる斜面にあり、ナスル王朝の貴族たちの夏の離宮(避暑地)として利用されました。
糸杉の砦(とりで)
苔(こけ)が張り付いた石に見えますが、なんとイトスギ象られています。
杉と言われると・・・なんだか鼻がムズムズ!?
最近、人並みに花粉症になっている私ですが大丈夫でした。時期が時期なだけに心配な方は予防が必要です。が、日本では当たり前のマスク姿でも、ヨーロッパでは”病人”やちょっと怪しい人に見られるのでそこのところは気を付けたほうがよさそうです。
宮殿入口
ヘネラリーフェ宮殿から見るアルハンブラ宮殿
これも冬ゆえの景色。なんでもプラス思考で・・・(*^^)v
アセキアの中庭
宮殿の建物は、アルハンブラ宮殿に比べる小さく、質素な印象です。
しかし周囲は木々や花々が植えられた広大な庭園に囲まれており、池や噴水など水をふんだんに取り入れています。やはり水が富の象徴であったことを語っています。
見下ろす景色も最高。
アルハンブラ宮殿は豪華な装飾にうっとりしますが、強固な塀に取り囲まれているので王たちも息が詰まってしまうんでしょうね。その点こちらは景観も開放的ですからリフレッシュできたのなか、と想像してしまいます。
ひととおりの見学を終えて、駐車場へ向かいます。季節がよければここも自然探索が楽しめるエリアです。
グラナダのシンボル ザクロ
ザクロ(石榴)の実は殻がとても固く、なかなか開かないことからなかなか陥落しなかったグラナダの象徴とされています。アルハンブラ宮殿内のタイル画の一部でも見かけました。
私にとっては、小さい頃おじいちゃんちの木に成っていた”昭和の果実”(笑)。イクラみたいな粒々が甘酸っぱくて・・・懐かしい。
緑のトンネルは、何の花が咲くのでしょう?
私たちが到着した時にはガラガラだったチケット売り場も、見学を終えた午前11時近くにはすでにこんな状態。
冬のオフシーズンでこんな感じですから夏はもっともっとすごいんでしょうね。冬の旅が好きでよかった・・・
アルハンブラ宮殿の見学で注意したいこと
歩きやすい靴で行くこと
厳密に何キロとは言えませんが、アルハンブラ宮殿からフェネラリーフェ宮殿まで約2kmは歩いたと思います。ガイドさんの説明を聞きながらですので立ち止まることも多いのですが、座ってゆっくり休憩できるような場所もほとんどありません。(途中、トイレ休憩などはありますが・・・)
ヨーロッパ旅行全般的にいえることですが、石畳や階段、坂も多くオシャレなヒールは厳禁。厚底靴も転びやすいので要注意です。歴史ある町並みや史跡を歩くということはそういうことです。
水分補給を忘れずに
私が訪れたのは冬でしたので大して必要ではありませんでしたが、夏に行かれる方は要注意。飲食は指定された場所以外は不可ですが、エリアを守れば水分補給も十分にできると思います。
なんか、ここまではマチュピチュと同じような注意事項です(笑)
時間厳守
時間管理にとても厳しい史跡です。ツアーなのでチケット確保から入場まですべて現地ガイドさんに着いていくだけでしたが、ガイドさんもピリピリしていたように感じました。団体ツアーの方は特にツアー参加者みんなに迷惑をかけることにもなりますので、はぐれることのないよう、時間はしっかり守りましょう。
個人で行く場合も、現地到着までの時間など読み違えないようご注意ください。
近年はツアーでもチケットの確保状況によっては見学できないこともある史跡です。これはスペインに限らず世界遺産に指定された史跡などは年々入場チケットの高額化や確保が困難になります。挙句は保護のために入場規制や立ち入り禁止になることも。
気になる世界遺産にはぜひ早めに、そしてできれば混雑するシーズンをうまく外して訪ねることをおすすめしたいと思います。