2014年2月の冬のスペイン周遊ツアー旅行記です。
グラナダのあるアンダルシア州から約7時間かけてバス移動し、カタルーニャ州へ。
移動距離は約500km。ほぼ東京-大阪間と同じ距離で、ツアー中で最長の移動距離でした。このあたりの移動が飛行機だったりするとツアー代に差がでるわけです。
途中立ち寄ったバレンシア。
”バレンシア”といえば”オレンジ”ということでサービスエリアでは生絞りジュース(3ユーロくらい)をいただきました~(*^^)v
バス団体客が一気に注文するもんだから、途中でマシンがパニックになってましたけど(>_<)
早朝発でバルセロナへ
観光最終日となる翌朝は早朝6時半出発で、タラゴナ経由バルセロナへと向かいます。
朝食はバス車内で軽食が配布されました。
スケジュールがタイトな団体ツアーにはありがちな車中食。幸いこれ1回でしたが・・・
具のさびしいハム&チーズサンドに冷たいものばかり。
冬の朝はさすがに冷えるので、水じゃなくてホットコーヒー飲みたいよ~
と思っていたらこれまた幸い、サービスエリアでホットコーヒーにありつけました。
バレンシアを出発してから4時間ほどで立ち寄り地のタラゴナに到着です。
ツアーの立ち寄りはあまり多くないタラゴナですが、世界遺産のある町です。
世界遺産のある小さな町 タラゴナ
バルセロナから80kmのところにある人口10数万の都市です。
バルセロナより歴史は古く、物流の要として紀元前には町ができていたそうです。
今回は郊外の水道橋(すいどうきょう)のみの見学でしたが、市の中心には円形競技場や大聖堂などの史跡もあり、それらはタラゴナの考古遺産群として世界遺産に指定されています。
ラス・ファレラス水道橋を散策
タラゴナの世界遺産のひとつであるラス・ファレラス水道橋は、古代ローマ帝国・アウグストゥス帝の時代、紀元前1世紀頃に造られた水道橋です。
この時は、まだローマを訪ねる前でしたので、「ローマ帝国」と聞いただけでなんだか不思議な衝動に駆られました。ここを見た後に、巨大建造物好き♡な私がイタリア行きを決めたのは言うまでもありませんが・・・
いずれにしても2000年前、日本はまた弥生時代!?に石造りでこれだけの建造物、さらには水道橋というかんがい設備というのもを考えていたことがすごいと思います。
なんだか異次元の世界です。
水道橋の公園入口
木々に囲まれたのどかな公園という感じです。
特に入場料を徴収するような建物もなく、出入り自由でした。
2000年に世界遺産に登録され、案内板なども近年設置されたという感じ。
添乗員さんのお話では、遊歩道もここ数年でずいぶんきれいに整備されてきたのだとか。看板から橋のたもとまでは徒歩で5分ほど歩きます。
ラス・ファレラス水道橋の眺め
2層アーチになっていて高さは27メートル、全長は217メートルです。ここに残っているのはほんの一部で、かつては当時は35km近くもあったとか。
現存するローマ帝国時代の水道橋としては、同じくスペイン国内にあるセゴビアの水道橋に次ぐ規模となっています。
この橋は、当時の技術では信じられない速さで完成したので、人々は「こんなことができるのは悪魔の仕業に違いない」と、この橋を 悪魔の橋 と呼んだそうです。
この水道橋を見て、日本にもこんなのがあったな、とピンとくる方も多いと思います。サスペンスドラマのロケ地でも知られる京都・南禅寺の水路閣です。
こちらは今も現役の水路として、上部を琵琶湖疎水が流れています。
明治時代に建造されたこれは、1900年の時を超えたローマ水道橋へのオマージュだと私は思っています。
水道橋のてっぺんを歩いてみた!
水道橋というくらいなので本来は水が流れるものですが、ここではすでに遺跡として残っているだけ・・・ということは水が流れていません。
しかし、なんと!その空間を歩くことができるのです。
橋の幅は2メートルほどで、水路(通路)は1メートルの幅くらい。なんとかすれ違えるくらいの幅でした。
落ちる人がいるそうで、欄干が補強&かさ上げされていました。
っていうか、それでもこの欄干に上って写真を撮ろうとする人っているんですよね~
水道橋の真下へ下りてみた!
水道橋の土台の部分は谷底のようになっています。
あまり整備されていない道ですが、とりあえず下りてみました。
対岸に見えるのと同じような歩道になっています。
足腰に不安のある方やぬかるんでいる時はやめた方がよさそうです。
一番下まで下りると再び上るのが辛いので、十分に水道橋の高さが伝わるこの辺で・・・
ここの水道橋、市街地からちょっと離れているせいか世界遺産にしてはひっそりしていて穴場的スポットな感じでした。(観光スポット的にはセゴビアのほうが有名らしい)
スペインにいながらにしてローマ帝国を感じられるのはよかったです。私のようにこれを見てイタリアに行きたくなる人もいるはず!?
ちなみに”現役”の水道橋はこんな感じ(鉄道かと思ったらこれ水路でした)
最終目的地バルセロナへ
タラゴナを後に、1時間ほど走りバルセロナ市内へ入りました。
ずらりと並ぶポールは、1992年のオリンピックで国旗掲揚に使われたもの。
サッカーには詳しくないのですが、見たことあるエンブレムです。
看板はあれども交通規制などで迂回し、なかなか目的地にたどりつけません。
実はこの日は、サグラダ・ファミリアで行事があったため入場時間が変更されていました。
このまま間に合うのかどうかドキドキ。ここまで来て見学できないとか・・・勘弁。
どうやら近づいて来ました! ここでいいから降ろしてくれ~~
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