おでかけ ももよろず

日本全国北から南、たまには海外へ・・・”よろず”な旅をご紹介

【スペインの旅まとめ】スペインの現地事情とお得なツアーの現実

スポンサーリンク

冬のスペインの旅まとめ 第2弾です。

f:id:momoyorozu:20191008234043p:plain

この記事は管理人の別ブログに掲載したスペイン旅行記を加筆修正の上、2019年現在の情報を含め再掲しました。

 

スペインの治安

添乗員付きツアーに参加した大きな理由のひとつはこれでした。なにせヨーロッパは治安が悪いというウワサばかり耳に入っていました。

こちらの不注意でのスリならまだしも、ケチャップをかけたり電車の乗降口を塞いだどさくさの中でのスリや、首絞め強盗なんていう話まで聞いたら、アメリカやカナダ方面では怖いもの知らずで歩き回っていた私もビビります。

実際、その大半はジプシーだったりするそうですが・・・これはイタリアも同じ。

団体行動でも油断大敵!

実際にツアーで歩いた中で、マドリード(王宮周辺)とコルドバ(メスキータ周辺)には、現地ガイドさんからのアドバイスもありスリとわかる人がうろついているのがわかりました。

f:id:momoyorozu:20191009000640j:plain

イケメンの衛兵さんに気を取られすぎないように・・・

 

団体ツアーでは、観光時にはイヤホン式のレシーバーを利用します。バスを降りてから観光する間は現地ガイドさんの話をきちんと聞いていれば防御できます。

団体だからと安心してガイドさんの説明も聞かずに同行者とおしゃべりしながら歩くような人は要注意(私も同行者がいると危ないタイプ)。

団体の中にしれっと紛れ込んでくる輩もいます。特に人混みでもないところで、若い子がドリンクを飲みながら不自然に私たちの列に入ってきたときは違和感ありあり。みんなでにらんだりして警戒していたらそのうち離れていきましたよ。

 

日本の常識は通じません!

私たちのツアーの中ではトラブルに遭った人はいませんでしたが、日本にいる感覚でよく被害に遭うのがレストランでのブッフェ(バイキング)だそうです。

日本だとテーブルにスマホやバッグを置いたままお料理を取りにいくなんてこともよくあります。しかし、こんなもの「持って行ってください」と言っているようなもの。

また、お買い物をしてお店を後にしながらお財布をバックにしまう方も多いと思いますが、これも狙われやすいです。買い物の支払いをしたらその場ですぐに財布をしまうのが常識。

そもそも現金の入った財布を持っていることを相手に知られるので狙われるのです。日本人は相変わらず”現金大好き♡”民族ではありますが、できるだけ現金は持たないことが対策の一つになります。

なお、私は食事付の8日間程度のツアーなら2~3万円くらいしか両替しません。(持ち歩きも小分けにしています)これでも最近は多いくらいだと思っています。

 

ここからは、冬ということもあり10万円台だった”破格値”で参加したツアーの内容がどうだったかまとめます。 

スーペリアクラスのホテルとは?

多くのお手頃価格ツアーは、スタンダードあるいはそれよりちょっと上のスーペリアクラスのホテルを利用します。

スーペリアがどれくらいかというと・・・こんな感じでしょうか?

バルセロナ Tryp Condal Mar

f:id:momoyorozu:20191009003812j:plain
f:id:momoyorozu:20191009003840j:plain

近代的なホテルでひとりでは十分といえる広さ。バスタブ付きです。

グラナダ Corona de Granada

f:id:momoyorozu:20191009003632j:plain
f:id:momoyorozu:20191009003709j:plain

市街地から近いようでしたが部屋は若干狭いです。こちらもバスタブ付き。

※ホテル名は2014年2月のものです。名称が変更されていることがあります。

 

日本でいえば”〇〇イン”のようなクラスがスタンダードですね。これよりちょっと上のランクということになります。

全体を通して、ツアーの価格のわりにはホテルの部屋はそこそこだったと思います。ただ、ほとんどが郊外という立地のため周辺には何もありません。そもそも夜遅くにホテルに着いて、翌朝は早々に発つので周辺の環境はこれで十分です。(セビリアだけは隣にスーパーがありました)

正直、立地や広さにばらつきはあると思います。ホテル指定でなければ”運次第”ということになります。

 

なお、唯一”部屋が広すぎて”ちょっと困ったホテルがこちら

f:id:momoyorozu:20191009003900j:plain
f:id:momoyorozu:20191009003938j:plain

スペインに到着後、マドリードで連泊したで空港近くのホテルです。

ホテルというよりアパートメントハウスで、キッチン(リビング付き)とベッドルームが別になったタイプ(なのに食器やポットの備品はない)。カップルでの利用や長期宿泊ならコスパも良さそうなホテルですが、おひとり参加初の宿泊がここでしたので、はっきりいって広すぎて不安になってしまいました。おまけに時差ボケで眠れなかったのです。

ヨーロッパのホテルにはポットがない!

アメリカ方面の旅が多かった私にとっていちばんの驚きがこれ。冬なのにポットが常備されていないのはつらかったです。

冷たい飲み物の自販機はありましたが、一度部屋に入ったらロビーへ出るのも面倒だし、そもそも自販機がまともに動く保証もないお国柄ですので(苦笑)

最低でもペットボトルのお水は昼間のうちに確保しておきましょう。

もちろん、その後のイタリア旅行ではトラベルポットを購入して持参しました。

相部屋はあり?なし?

このツアーで利用したクラブツーリズムは、相部屋の受付が可能なツアーが多いとのこと。費用を節約したいおひとり参加の方に人気だそうですが、私はおひとりさま追加料金を払うことを選択しました。

気心の知れた友人と行っても宿泊には気を遣うものです。国内1泊くらいならともかく、6泊ですし、時差ボケもあります。もう私なんてボケボケです。

夕食を終えて部屋に入るなり爆睡してしまったかと思えば、夜中に目が覚めて数時間眠れないなんていうことも・・・ こんな時、ひとりならテレビをつけようが、照明をつけてガサゴソ荷物整理しようが自由です。

いくら良い方といえども初対面の方と数泊というのは私には無理な気がします。

なお、このツアーではおひとり参加7名のうち2名が相部屋でした。数名いれば組み替えもありますが、2名となるとずっと同室。一方で相部屋希望者がひとりまたは奇数の場合は、ひとり部屋追加料金なしで一人部屋になることもあります。(これは事前には教えてもらないようです) いずれも”賭け”ですね。

一人部屋追加料金はヨーロッパのツアーの相場では30000~50000円くらい。冬は”おひとりさま歓迎”で安めに設定されているツアーも多いので要チェックです。

 

お手頃価格ツアーの食事内容

高級ツアーに参加したことはありませんが、なんといってもツアー料金の違いが出るのは食事です。超グルメな方やアレルギーなどお体の都合で何でも食べられるわけではない方は、このようなツアーへの参加はやめておいた方がよいと思います。

このようなツアーに参加するには、”ぜいたくすぎない適度な舌”をお持ちで、みんなと一緒なら楽しく食事ができる方。多少の食事のまずさは笑いのネタくらいにできるという広い心が必要なのです。

 

昼食は観光中の町のレストラン、夕食はホテルが多かったです。 

f:id:momoyorozu:20191009014630p:plain

 

ランチやディナーはスープや前菜の後、メインのお皿がドドーン(肉の塊系多し)、これにデザートという形。
飲み物は別料金ですが、ソフトドリンクもワインもほぼ同額だったりします。

朝食やホテルでの夕食はビュッフェ(バイキング)スタイルが大半でした。ビュッフェのほうがお腹の調子と相談して食べられるので最近は私はこのほうがいいかも。

スペインに限ったことではありませんが(2019年のイタリアでは顕著でした)、名物料理といわれるものは、正直、日本にある料理店のほうが口にあうということも頭の片隅においておきましょう。

そして、意外にもスケジュール真ん中あたりで食べた中華料理が、参加者の間では「これがいちばん落ち着く~」でした(笑)

 

おひとり参加者のテーブルが楽しい

おひとり参加が7名ということもあり、食事の時はだいたいおひとりさまチームが同じテーブルにまとまり、いつも楽しく食事ができました。

逆におひとり参加が少ないと、夫婦やグループの人たちが着席した後の”隙間”に人数調整で座席を指定されてしまうこともありますが、このツアーではそれもなく良かったです。

 

おしぼりもなければ、皿もない!?

そして、忘れてならないのは、日本のようにおしぼりなんていう気の利いたものは出てきません。

f:id:momoyorozu:20191009015407j:plain

そのくせ、パンは手でちぎって食べなければいけないのでウェットティッシュは必須アイテムです。同じテーブルの人からもらったり、時には持参したものをみんなに分けたり・・・ギブアンドテイクの精神ですね。 

そして、パンは紙のテーブルクロスの上にそのまま”ポン!”と置かれる確率高いです。これも価格相応ってことでしょうか!?

 

全食事付では楽しみがないと思われる方もいらっしゃいますが、食いっぱぐれもぼったくりの心配もないのは安心です。

ヨーロッパでは、日本人などアジア人に対するぼったくりが最近ニュースにもなっています。

最近は最終日の夕食が自由食というツアーも見かけます。一度くらいは自由に・・・という方が多いのでしょう。また自己責任にはなりますが、離団という手もありますのでツアー申込時あるいは添乗員さんに早めにお伺いしてみるのもありかもしれません。

 

まとめのまとめ

海外旅行は初めてというわけではありませんが、クラブツーリズムの8日間のスペイン周遊旅行にはじめてひとり参加した結果は、なかなか良かった!です。

エアラインのボロさやマイレージ、食事などに小さな不満はありますが、このお値段でぐるりとスペインを一周できて(もちろん入場料もコミコミ)、食事も全部ついていたら文句はいえません。ツアー会社の企業努力には感謝です。

添乗員さんも一見クールな方でしたが40名近い参加者をトラブルなく引率してくださいましたし、何よりもツアーのメンバーが面白かったです。この時は名古屋発ということで日頃から愛知県民とは何かと縁のある私にとっては溶け込みやすかったです。

このツアーの後は、エアラインや行程がすぐれている東京発のツアーを利用しているのですが、地方者はちょっとだけ緊張しますが・・・

 

最後に:ひとり参加しようか悩む方へのアドバイス

もちろんひとりで行動できれば自由度も高いしそれに越したことはありませんが、安全性やコストパフォーマンスを考えると、十分にツアー参加もありだと思います。

海外旅行はそもそも”非日常”を求めて参加するので、日常の人間関係を切り離していく方がいいんじゃない?とも思うのです。

参加者の方々とお話をしていると、みなさんいろいろな会社のツアーに参加していて貴重な情報交換の場にもなるのです。そして、思いもしなかった次の旅先が決まったりもします。

正直、私はこのスペイン旅行でペルー行き(2017年)を決めました。それまでは、「地球の裏側だし、治安悪そう・・・」とまったくアウトオブ眼中だった国です。行ってみたらそれはそれは素晴らしくて感動の連続でした。 

www.momoyorozu.net

 

おひとり参加は見聞が広がるのでオススメです。良い旅を・・・