2016年5月 クラブツーリズムのツアーで参加したカナダ旅行記です。
アメリカ滝の目の前にあるクラウンプラザホテルに宿泊し、翌朝から、徒歩でナイアガラ観光に向かいます。
どうでしょう!この晴れっぷり(^^)v
おまけに気温もグングン上がりそうな予感・・・
ナイアガラフォールズ Niagara Falls
滝の全容
左からアメリカ滝、アメリカ滝と隣接した右隅の細いのがブライダルベール滝
右で白い煙を上げているのがカナダ滝になります。
この3つの総称が有名観光スポットでもあるナイアガラの滝です。
エリー湖からオンタリオ湖に流れるナイアガラ川にあり、カナダのオンタリオ州とアメリカのニューヨーク州とを分ける国境になっている。カナダのトロントから南南西に120km、アメリカのバッファローから北北東に27kmに位置する。
Wikipediaより引用
ド迫力の滝壺クルーズへ
ホテルから徒歩10分弱で、乗船場へ到着しました。
利用するのはホーンブロワー・ナイアガラクルーズ(Hornblower Niagara Cruises)
観光船ツアーは、かつては「霧の乙女号」と呼ばれていましたが、近年運営会社が変わって名称も変更されたそうです。
ツアーだったので料金の詳細はわかりませんが、2018年現在でおおよそ26カナダドルです。
ホーンブロワー乗り場
この入口を入ると、隣の建物の中をスロープやらエレベーターでひたすら歩くことになります。
なんだか遠回りさせられているような感じ。
というのも、混雑時期にはここに乗船待ちの列ができるそうです。屋内で待つことができるように配慮されています。
通常では4月中旬から下旬にオープンするそうですが、シーズンはじまって数週間という時期だったので行列はほとんどありませんでした。
遊園地のアトラクションを待つような気分になってきました。
ゲートをくぐった先のテントで、ポンチョを受け取ります。
このレールは、シーズンオフに船を陸に引き揚げるためのもの
乗船する人全員、お揃いの真っ赤なポンチョを着たら、間もなく出航です。
ホーンブロワー出航
乗船すると、ほとんどの人が2階の展望デッキへ一直線。
ちなみにこの便、日本人と中国系のツアー客でほぼ満員でございました。
間もなくアメリカ滝に近づきます。
高さは岩の上で約30m。
この後に向かうカナダ滝と比較すると迫力に欠けますが、それでも水しぶきがふりかかってきます。右端がブライダルベヴェール滝になります。
さらに進むと、何やら白く動くものが見えてきます。
カモメやウミネコが岩場にびっしり。そこらの遊覧船で見かけるレベルをはるかに超えて不気味な感じさえします。
なぜこんなにもいるのかというと、川を流れてきて、滝に落ちて気絶した魚たちをエサにしているから。いや~、自然界は厳しいですね。
すれちがった船には、青いポンチョの集団が乗っています。こちらは、アメリカ側からやってきた船。
隣国同士が国旗掲げて仲良しでいいよな~(と切実に思う日本人)
カナダ滝に最接近
カナダ滝に近づいたので、端っこを望遠で捉えてみました。
真横からというのが一番迫力を感じられるかと思います。
カナダ滝は、幅670m、高さ53mの滝。滝壺は50m以上という深さです。
毎秒200万リットルの水が流れ落ちています。
そして、正面に滝が迫ってきました。
と思ったら右手の岩場に大きな虹がかかり、撮影のため右往左往する私(>_<)
再び滝に向かい、ズームで頑張りましたがこれが限界です。
カメラが危機的状況に陥ったので(まったく防水ではないので)、ポケットにしまい水の勢いが収まるのを待ちます。その間、1分ほどでした。
この先、ポンチョなんてまったく役に立たない量の水しぶき。
いや水しぶきなんてもんじゃなく、土砂降りの雨の中にいるレベルです。滝の落ちる轟音もすごいです。
このような場所を「マイナス・イオンたっぷり」と言いますが、たっぷりを超えて「マイナスイオン摂取過剰」でございました(笑)
乗船時には先を争うように展望デッキに集まっていた人も、水しぶきから退散するように1階へ降りてしまい、デッキはご覧のとおり。
人口密度、かなり低くなりました~
ただ、水をかぶったとはいえ気温は20℃近く、乾燥しているので下船後すぐに乾いてしまい、結果オーライです(笑)
滝を裏側から楽しむ人々(Journey Behind the Falls)の様子
この小屋のようなものは、滝を裏側から楽しむというサービスです。ここは「黄色組」。
全容はこんな感じ
別途自腹(約20カナダドル)なので今回は行きませんでしたが・・・
実は、20年前に真冬(1月)のナイアガラを訪れた時、滝の裏(横)から撮影した写真があったはずなのですが・・・(見つけ次第ここにアップします)
ちなみに、冬季はホーンブロワーは運航されていませんが、このジャーニー・ビハインドの見学は可能です。
レインボーブリッジが見えてきたら、20分ほどのクルーズがそろそろ終了です。
カメラがかなりヤバイ状態になっています。
ポンチョはお持ち帰り可なので、記念にいただいてきました。
地上からナイアガラを楽しむ
テーブルロックから見るカナダ滝
滝の真横にあるテーブルロックに立つだけでも、流れ落ちる滝の勢いと音を感じます。
ずーっと見ていると吸い込まれそうになりますが、見ていて飽きないんですね~
春先のシーズンは水量が1年でもっとも多い時期。写真からではその勢いがなかなか伝わりませんが。
そんなときは、すぐそばにある観光センターの2階から見ると、もう少し立体的に感じられます。
ちょうど人が立っているあたりがテーブルロックという場所。
「テーブルロック」の謂れ
このスペースが「テーブルロック」と呼ばれてるのには訳があります。
かつてここに本当にテーブルのような岩があったのですが、その岩は崩れてしまい現在はその面影はまったくありません。
が、当時の面影を見られる貴重な写真がありました!
これ、宿泊したホテルの部屋に飾られていたもの。
正直、マリリン・モンローよりこの事実に私は感動してしまいました。
ナイアガラの滝はこれからどうなる?
水の勢いで滝は年々浸食され、後退しているそうです。その図がこちら。
1年で3センチ後退するそうです。
数年先というレベルではありませんが、いつか岩が削られて滝が消滅してしまう可能性はあるのです。
そのため、近年は滝の手前に水門を作り、水量を調整しているそうです。また、豊富な水量を活かして、カナダ、アメリカ両国の発電にも利用されているそうです。
滝を楽しむならどこがベスト?
せっかくナイアガラの滝まで行って、地上(テーブルロック)から見るだけではもったいないので、お金も時間も余裕があればすべてのアトラクションを楽しんでください!
といってもお金も時間も限りがある方が多いと思いますので・・・
私はホーンブロワー(滝つぼの観光船)かジャーニー・ビハインドのどちらかならば、滝の迫力を間近で存分に感じられると思います。
天候によっては周辺の高層ホテルやタワーなど高い場所から眺めるのもありだと思います。
そして、チャレンジャーな方なら冬の訪問もぜひ。私は暖冬過ぎて見ることはできませんでしたが、凍る滝も見ることができるかも。ただし気温はマイナス10℃以下くらいを覚悟の上で。
さらには花火シーズンもありますので、季節や天候にあわせて滝を堪能してみてください。
ナイアガラ、まだまだ続きます。
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