2016年5月のカナダ春の周遊旅 つづきです。
バンフを出てからアイスフィールド・パークウェイを進み、途中写真スポットの立ち寄りを含め4時間ほどでこの日の最大観光スポットに到着。
コロンビア大氷原 アサバスカ氷河
コロンビア・アイス・フィールド・センター
チケットセンター、ギフトショップ、レストランなどすべてが集中している建物の中でまずはランチ。
ランチビュッフェは中華っぽい品揃えでしたが、お野菜も多く、日本人の口に合うお料理でした。
テラスから見るアサバスカ氷河の全景
素晴らしいお天気なので、ツアー参加者の多くが早々に食事を済ませてテラスへ
このまま、ここでうたた寝したいくらいのラグジュアリーなソファ。
テラスの前には、これから向かう氷河(写真右)が広がります。
氷河というので、一帯が雪(氷)に覆われているイメージでしたが、5月ともなると周辺の雪は解けています。
これから観光するのは、コロンビア氷原の一部を成している
アサバスカ氷河 -Athabasca Glacier-
世界に数ある氷河の中でも、比較的容易に車で到達でき、雪上車に乗って観光もできる人気の氷河なのです。もちろんこの区域、世界遺産のエリア内ですから、すぐそこに見えるとはいえ各自自由に立ち入ることはできません。
アイスフィールドセンター内でチケットを購入して雪上車観光に参加します。(私たちはツアーなのでガイドさんに付いていくだけです)
雪上車観光にいざ出発!
レストハウスからまずは普通のバスに乗ります。
雪上車(アイスエクスプローラー)に乗り換え
5分ほどで、雪上車への乗換基地に到着。
雪がないとまるで採石場のようなところ。色とりどりの雪上車が並んでいます。
私たちが乗るのはこちら。
巨大なタイヤ(直径1.5メートル)をはいた雪上車(アイスエクスプローラー)です。
運転手は、おさげ髪で愛嬌たっぷりの女子 ケイトリーさん。人気ナンバー1の運転手さんです。
50人乗りの雪上車は、急こう配の坂を上り下り、氷河へ進んでいきます。
ここもまるで採石場あるいは鉱山のようです。
絶壁のように見えますが傾斜は30度弱だそうです。速度はゆっくりですが、これだけでも遊園地のアトラクション気分。
氷河に到着
さすがに氷河の上はひんやりします。
氷河は山岳地などの万年雪が、その上層に降り積もる雪の重みで圧縮されて氷塊となり、低地に向かって徐々に流れ出すものを言います。
ここアサバスカ氷河は、コロンビア氷原から流れ出す6つの氷河のうちのひとつ。
とりあえずカナダ国旗の前で記念写真(^^)v
到達した喜びでいっぱいの母です(笑)
「氷河」と「雪原」との違いがこれだけではわかりにくいのですが、足元が淡いブルーになっているのが氷河の証拠。
この下の厚さ、厚いところではなんと300mもあるのだそうです。
氷河の面積は6平方キロメートル。といってもピンときませんが、東京ディズニーランド13個分ほどの面積があります。見えているのはほんの一部。
融け出すブルーの水が美しいです。(美しい反面、心配にも・・・)
この水、飲むこともできます(ペットボトルでお持ち帰りも可でした)。まあ普通の味ですが、お腹に不安がない方なら記念にひとくち。
氷河にはクレバス(割れ目)があるため、自由に歩き回れる範囲(コーンが置いてあります)はあまり広くありません。
立入りできないこの辺はは、思いっきりズームで撮影。
20分ほどの滞在でしたが、ほとんどの方が集合時間まで撮影したり、歩き回ったり、間近の氷河に触ったり・・・と楽しんでいました。
天候によるものが大きいですが、夏でも半端なく寒くて外にいるのも大変という日もあるそうです。訪れた日(5月上旬)は、風もなく気温も高めでした。
服装はタートルネックの上に、フリースを着て、さらに登山用のレインウェアを羽織るようなか感じでした。春スキーのイメージ、かな?
そして雪の反射がきついので、サングラスは必携です。
氷河というわりには暖かいと正直感じました。ガイドさんのお話では、温暖化などの影響で年に2~3mのペースで氷河は後退しているそうです。このペースだと50年後くらいには消滅してしまう危機にあるそうです。
ナイアガラの滝共々、見たい方はお早目にどうぞ。
アイスフィールドセンター前に展示されていた初代雪上車
現在の雪上車は3代目だそうで、勢ぞろいするとこんな感じ。
また、今回のツアーには組み込まれていませんでしたが、2014年オープンしたグレイシャースカイウォークも人気。谷間にせり出したガラス張りの展望台はスリル満点だそうです。(入口の写真だけです↓)
雪上車での観光やグレイシャースカイウォークの利用ができるのは、4月から10月。
夏の混雑シーズンを前に、気候も良くなり、案外ゆったり観光のできる5月上旬頃はおすすめですよ。