2017年に参加したセントレア(中部国際空港)のセントレアまるわかりツアー「滑走路見学コース」に参加したようすをご紹介します。
8年ぶり二度目となる参加で、この記事では2009年の写真も加えています。
”セントレアまるわかりツアー”とは
愛知県常滑市にある中部国際空港(通称 セントレア)では、普段関係者しか立ち入ることのできない空港施設の制限エリアをガイド付きで案内してくれるツアーが開催されています。
ツアーには「ターミナルコース」と「滑走路見学コース」があり、私が参加したのは「滑走路見学コース」です。
飛行機に乗れば滑走路なんて見られるじゃん・・・というのはとちょっとワケが違うのです。それにはこんな特徴があります。
・空港施設に精通した職員さんがバスに乗車して案内してくれる
・次々に発着する飛行機の離着陸を間近で体感できる
参加当時は、このような滑走路見学ができるのは国内の空港ではセントレアのみでしたが、コロナ禍前後から各地の空港でも開催されるようになりました。
しかし元祖はここ!ということでご承知おきくださいませ~
集合から出発の流れ
私は、地元からのバスツアーで出発し、他の見学地に立ち寄ってからセントレア入りしました。
ツアーバスで行った場合も、まずはいったんバスから降ろされます。
というのもターミナル内で係員からの説明とセキュリティチェックを受けなくてはいけないからです。私たちは1時間ほどの自由時間(自由昼食)の後再集合となりました。
セキュリティチェック
制限エリアといわれる区域に入るため、飛行機へ搭乗する場合とほぼ同じようにチェックを受けます。
ただ、搭乗客と同じ場所で実施するわけではなく、ターミナルの一角にて保安検査の係員により、金属探知機によるセキュリティチェックとなります。
あらかじめツアー会社から空港側に名前や年齢、住所などの個人情報も提示されていますので、身分証明書を提示して本人確認も行われます。
これらをクリアすると、再び(地元から乗ってきた)バスに乗車します。
前回は別の会社のツアーでしたが、会議室のようなところに集合しセキュリティチェックが行われました。
この違いは当日の空室状況なのか、ツアー会社の違いなのかは謎・・・
私たちがこのようなチェックを受けている間に、バス車内やトランク、運転手さんもセキュリティチェックを受けているのです。
参加証(パス)を受け取りバスへ乗車
参加証の入ったネックストラップを受け取り首からぶら下げてバスへ。
バスには空港の女性職員が同乗して案内してくださいます。
いざ出発・・・ですが、この日はあいにくのお天気。
雨も降りだしてしまい車窓からの写真も今いち。なので2009年に参加した際の写真も交えてご紹介します。
制限エリア見学
見学ルートについて
セントレアは愛知県常滑市の沖合にある人工島。南北方向に滑走路が1本あります。
北寄りのゲートから入場し、反時計回りに制限エリアを1周します。
記憶が正確ではありませんが、2回ともほぼ同じようなルートでしたが、停車・見学するスポットが若干異なっていました。
制限エリアへのゲート
ゲートでは再び警備担当の方が乗り込んできて、人数などのチェックを行います。
なんだか国境越えみたいな雰囲気になってきた!?
こちらは消防署
これが本気で出動すると大ニュース(爆破予告とか)になりますね。
あまり出動しないことが望ましいです。
消防署を左手に見ながら右折(北進)すると貨物エリアです。
物流会社や国の施設が建ち並ぶ貨物エリア
飛行機から降ろされた荷物や積み込む荷物を一時保管する倉庫(貨物上屋)です。
(三重県に鈴鹿サーキットがある)地域柄、F1のレーシングカーが保管されていることもあるそうです。
輸送機器をはじめとした工業製品の出荷額も多い愛知県は、航空物流にも力を入れているようです。
貨物エリアに旅客機!?
見学当時は就航予定の段階だったLCCのエア・アジア。
訓練のために駐機していました。その後、国内線、国際線が就航しましたが、残念ながら2020年に撤退。
貨物機
こちらはエア・ホンコンの貨物機。前回もいたので、趣向を変えて正面から撮ったけどエンジンの黄色がなかったらさっぱりどこの機体かわかりませんね(>_<)
前回は、ちょっと珍しい貨物機も見ました
シルバーでオシャレ!?と思ったら塗装も重量のうちになるのでこれで軽量化を図るそうです。
続いてプライベートジェットの格納庫があるエリアへ。
プライベートジェットの格納庫
価格なんか聞いてもため息しか出ないのでどうでもいいのですが、どこの会社や有名人が持っているのかは知りたいですね~(もちろん教えてくれない)
ちなみに、駐機代だけでも庶民は吹っ飛びそうな金額だそうですよ。
えっ?なんかそれらしいのが出てきましたよ~
と思ったら、プライベートジェットではなく空港の設備や電波を検査する検査機なのだそうです。
新幹線の線路をチェックする「ドクターイエロー」に対して、こちらは「ドクターホワイト」とも呼ばれているそうです。
国交省の管理で、数年前からこのセントレアを拠点に全国各地の空港へ向かっています。
プライベートジェットではなくて一瞬がっかりしましたが、これも動いている姿を間近で見られるのはレアだと聞いてちょっとテンション上がりました(^^)v
その奥には、海上保安庁の基地がありました。(私は見ていませんが)最近は映画やテレビドラマの影響で、海上保安庁の仕事にも注目が集まっているようですね。
空港の北端まで来ると、バスは左折して西へ向かいます。
空港北側からの眺め
滑走路進入灯
パイロットが滑走路の目安とする進入灯は、ここからは赤く見えていますが、進入する角度で白と赤に見えるのだそうです。
空港では風向きによって離着陸の方向が変わります。
この日は北から飛行機が入ってきていました。前回の見学とは逆でした。
水しぶきも豪快でした~
私は初めて乗った海外のエアラインが、この前身であるカナディアン航空だったので思い入れもひとしお。とはいいつつ、LCCみたいなエアカナダ・ルージュよりやっぱりこれがいいかな。
(2016.5 カルガリー空港にて)
その後、間髪入れずにJAL機が滑走路に向かっていきます。
前回はこちらのデザインでしたが、2011年に「鶴丸」が復活しています。
バスは、滑走路を横切って空港西側(海側)へ
空港西側からの眺め
旅客ターミナルと管制塔
管制塔の高さは約87メートル。
国内線が見えますが、午後のいちばん離発着が少ない時間だったりします。
前回は、名古屋らしい”金鯱ジェット”といわれていた機体が2機揃っていました。
このアングルは、通常飛行機に乗らないと見られません。
前回も滑走路西側に停車してしばらく飛行機の離発着を見ましたが、今回も同様にしばらく停車です。滑走路からわずか100メートルの至近距離です。
離発着する飛行機は少ないものの、なかなか面白い飛行機がこの後目白押しです。