2017年9月に参加したペルー周遊ツアー旅行記です。
今回のツアーでは、マチュピチュ行きの電車に乗るオリャンタイタンボ駅までの道中、マラスの塩田に立ち寄りました。山の中の渓谷にある、美しくそして珍しい絶景に出会えました。
クスコからはバスで1時間ちょっと走ったところ
白い棚田の絶景「マラスの塩田」
ずばり!この景色のとおり。
周囲は茶褐色の山岳地帯なのですが、そこに突如現れる白の世界。
白いのは雪ではなくてすべて塩です。
マラスの塩田の歴史
周囲に5000メートル超の山々が連なるこの一帯のウルバンバ渓谷では、今から600年以上前(日本でいえば室町時代です)の頃から高濃度の塩泉(超しょっぱい温泉)が湧き出ており、天日干しの塩づくりが行われていたそうです。
現在でも一枚一枚所有者が異なる3000以上の塩田があり、この地域の産業のひとつにもなっています。
日本では塩づくりというと瀬戸内海などの海岸地帯のイメージが強いのですが、そもそもこんな山奥で・・・ということは、この地が何億年も前には海の底だったということでいいのかな?(間違っていたらすみません)
塩田の絶景を見られるシーズンは?
この地域では、乾季が始まる5月から6月にかけて本格的に塩田での生産が開始され、雨季が始まる前の10月頃まで続きます。
雨季に入ると雨で濁ってしまうため、より真っ白な塩田がみられるのは、乾季の時期です。
この記事でご紹介する写真は、9月末に撮影した風景です。
車窓からみた塩田の風景
展望所から見た谷の斜面に広がる白い光景
とてつもなく広いわけではありませんが、突如あらわれる白い風景に驚きます。
すれ違いも大変な未舗装の道を進んだ先には、バスがずら~り。
近年、クスコからマチュピチュへ向かう道中の立ち寄り観光地として人気急上昇中!
マラスの塩田を散策
駐車場(というか斜面に路駐)から15分ほど歩いて塩田の近くまで下りました。
正午頃で、陽射しが強烈な上にかなりの暑さ。
湿気が少ないので日本の真夏に比べたらマシなはずなのに、標高が高いので(約3000m)、ジリジリと太陽が突き刺してくるような暑さを感じました。
高山病&熱中症ダブルの危機にさらされそうで、ゆっくり、ゆっくり歩きます。
塩田まで行く途中に、フォルクローレを演奏する二人組がいました。
谷底に響き渡るケーナの音に癒されました〜
塩田に近づいてきました。
見れば見るほど不思議な光景です。
天日干しされて塩の結晶ができあがります。
この白い風景もあと1ヶ月遅かったら雨で茶色く濁ってしまいます。ギリギリでした。
近づくと氷河や雪に見えないこともない、かな?
ガイドさんからすすめられたので水路を流れている水をお味見したところ・・・
超、超、ドしょっぱい
(あまりにしょっぱいので、地元の方言で強調してみました〜)
濃度が何パーセントなのかわかりませんが、とにかくしょっぱい。
しかしミネラル豊富というだけあって、うま味の残る奥深い味・・・のような感じです。
マラスの塩田のおみやげ
沿道に立ち並ぶおみやげ屋さんでは、ここで獲れて精製された塩が買えます。
サイズ、種類(食用、エステ用など)揃っています。
ピンクソルト(岩塩)は料理などにも人気が高いそうで、日本でも「アンデスの塩」として売られていることもありますよね。
きれいな粒々です。
現地ガイドさんがあらかじめ値段交渉しておいてくれたお店で(若干だと思いますが)オトクに買えました。ここはしっかり交渉するところです。
ただし、日本語はおろか、英語もあまり通じませんが・・・
お値段的にもサイズ的にもばらまきおみやげにはピッタリといった感じです。
お持ち帰りの際の注意点ですが、袋が破れないようにしっかり保護すること。
私は雑にスーツケースに放り込んだら、袋の1つが破れて白い粉がちょっぴり散らばってしまいました。空港で疑われたらどうしよう・・・と焦りました(苦笑)
この後は、昼食をとりながらオリャンタイタンボ駅へ向かいます。
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