2017年9月に参加したペルー周遊ツアー旅行記です。
オリャンタイタンボ駅からいよいよ旅のクライマックス マチュピチュへ向けて列車に乗ります。
ペルーレイルのビスタドーム号に乗車
マチュピチュへの列車は2社が運行していますが、私たちが乗車したのはペルーレイル
このマーク、ペルーやマチュピチュの「名物」をモチーフにしていてかわいいですね。
列車は、オリャンタイタンボからマチュピチュを1時間半で結びます。
今回乗車するのはビスタドーム(VISTADOME)号。
窓や天井がガラス張りになっている展望列車です。復路はエクスペディション号でした。
乗車にはパスポートチェックがあります
チケット(普通のコピー紙みたいなもの)には個人名が記載されており、駅への入口と、乗車口でパスポートチェックがあります。
(この列車は外国人観光客専用らしい)国内線の航空機搭乗の様相ですが、特にセキュリティチェックはありませんでした。
列車に持ち込む荷物に注意!
列車へはスーツケースなどの大型の荷物は原則持ち込めません。ツアーだったのでこのあたりの詳細については、クスコ到着前に添乗員さんから指示があり、マチュピチュ2泊分の荷物をリュックあるいはボストンバッグにまとめました。スーツケースはクスコのホテルへ回送となります。
線路上を歩き、階段から乗り込みます。
ホームらしいものはあるのですが、日本のようにピタリと列車が横づけされるわけではないようです。
天井までガラス張りになっている展望列車です。
ツアーで割り当てられている座席からメンバー内でのクジ引きで席が決められました。
進行方向左側が展望の良い席だということをリサーチ済でしたが、ラッキーにもそちら側の席が当たりました〜
ビスタドーム号の乗り心地は?
座席は4名のボックス席になっていて回転は不可です。
椅子は見た目は立派に見えますが、体格の良い外国人向けなのかレザーが硬い印象です。
日本人では新幹線やバスもファブリック素材が多いせいか、座っていてもしっくりしない感じでした。まあ、1時間ちょっとの乗車なので辛くはないですけど。
なお、大きな展望窓も最初は開放的で良いと思ったのですが、後半は暑くて暑くて・・・帽子必須です(苦笑)
マチュピチュまでの車窓と車内のようす
ウルバンバ川沿いの渓谷
オリャンタイタンボ駅を発車した直後に見えるのは、山岳の麓に畑が広がる風景
ウルバンバ川に沿って渓谷を下流に向かっているのですが、私は上流に向かっていくような感じがしてなりませんでした。
天井の窓からは残雪を抱いた山が顔をのぞかせています
お天気が良すぎて、最後は「この窓いらない」と思いました。
シェードやカーテンはないので、帽子などの日焼け対策グッズがあったほうが良いかもしれません。
途中、停車した駅では地元の人々が乗る列車に遭遇
昭和の集団就職列車みたいです(当時は知りませんけど、私)
見送りの人ではなく、リマの車道と同じく物売りが押し寄せています(笑)
インカ道(古道)を歩く人々
そしてこの駅のすぐ先では、インカ道(古道)のトレッキングをする人たちを見かけました。
(写真は復路で撮影したものです)
このルートでは古道を4日ほどかけて(野宿しながら)マチュピチュまで歩くそうです。
標高4000メートルの峠を抜けていくというかなりハードなルートなのですが、とても人気の高いコースで、予約がなかなかとれないそうです。
予約以前にそんな体力もないし、そもそも時間もありません。まあ列車でラクラクのんびりが一番だわ~
ビスタドーム号のおやつ
この列車ではドリンクと軽食(お菓子)が提供されました。
飲み物はホット、コールドから数種類から選択できました。あまりの暑さにマンゴージュースをいただきましたが、生ぬるかったのが残念(T_T)
オレンジ?キャロット?ケーキは、(昼食を食べすぎて)満腹のためお持ち帰りでしたが、しっとりしていて美味しかったです。
風景は山岳の風景から熱帯雨林へ
発車して1時間ほど過ぎた頃に車窓の景観が変わってきました。
ガイドさんの説明では、熱帯雨林(いわゆるアマゾン)地帯へ入ってきたようです。
普通に日本の風景っていう気もしますけど!?
日本も水が豊富な国ですが、ここも豊か、というか(氾濫の)危険な雰囲気さえするのですが・・・
と思ったらダム発見!
まさかペルーでダムに出会えるなんて、ダム好きとしては感動です(^_^)
その上、日本的な規模のダムなので親近感がわきます。黒部峡谷鉄道で見るような風景と似ています。
このダムを見ると「あ〜、やっぱり下流に向かっているんだ」と認識。
秘境マチュピチュに向かうイコール上流に進むというイメージですが、この川はアマゾン川の源流のひとつで、(太平洋側の)ペルーにありながら、ブラジルを抜け大西洋に流れ出ていくそうです。
マチュピチュ(アグアスカリエンテス)駅に到着
1時間半ほどの乗車で、終点に到着しました。
通称マチュピチュ駅ですが、正式にはアグアスカリエンテスというそうです。
ここは古き良き昭和のようなレトロ感ただようホームです。
反対側のホームに停車していたのは、超高級列車のハイラムビンガム号
食堂車らしい車内がちらりと見えますが、照明の雰囲気だけでも豪華さが漂ってきます。ちなみにクスコから往復で800ドルくらいするそうです。
時間とお金があればぜひ利用してみたいものです。