2017年10月に参加したペルー周遊ツアー旅行記の総括編です。
日本からマチュピチュを目指す大半の方は、ツアー参加での旅をご検討すると思います。この記事では、ツアー決定までの過程と検討するポイントをまとめてみました。
最新の安全情報などを確認の上、渡航をご検討ください。
ペルーを旅をする最適なシーズンは?
ペルーは南半球の国なので日本とは季節が逆。
雨季と乾季があり、夏である12~2月が雨季になります。
ベストシーズンは乾季の5月から10月
屋外を歩く遺跡巡りがメインとなるので、暑さと雨は避けたいもの。
ツアー代は若干安くなるものの、雨季は避けたほうが良いと思います。
何年か前にはウルバンバ川が氾濫して(日本人も含む)観光客が数百人がマチュピチュ村に足止めされたというほどの事態もありました。
私が行ったのは、これから春を迎えるという9月末から10月初旬にかけてでした。
乾季から雨季に変わりはじめる時期で、ガイドさんのお話ではこの年は9月中旬ころから雨が増えてきたそうです。しかし、私たちが行った時は不思議と天気が持ち直したそうで・・・
ただ、乾季であっても真冬というのも私個人的には避けたいかな、と。
日本でもそうですが、やはり旅をするなら春や秋といった気候がベストですね。
地域によって気候差が大きく、朝晩の温度差も大きいペルー
山岳地帯を訪ねることが多いので、朝晩の寒暖差が大きいことも考慮しましょう。
都市部のリマは日本を出発した時と同じ服装で間に合いましたが、クスコなどの高地では、昼はTシャツでもオッケーですが、夜は10度くらいまで気温が下がりセーターやウインドブレーカーが必要でした。
のちほど説明しますが、とにかく重ね着できる服装を準備することがポイントです。
観光周遊ルートのおすすめは?
ペルー1ヶ国のみ または南米周遊のいずれかを選択
マチュピチュに行くぞーと思い立ちツアーをさがすと、まずこのどちらかを選択することになります。
- ペルー1国のみのコース(7~9日間)
- イグアスの滝などを含む南米周遊ツアー(10~12日間)
何度も行けるところではないので、行くならみどころを一気にと思う方もいらっしゃると思います。
私は一応”現役世代”のため、時間的な制約もありペルーのみのツアーにしました。
その背景には、とにかくマチュピチュに行きたい!
もし、時間がとれても南米周遊にはしなかったと思います。
飛行機に乗る回数も時間がただでさえ片道20時間以上あるのに、もっと苦行が増えてクタクタになるのはイヤだ!という理由がいちばんです。
以前は必要だったブラジルのビザが短期観光では無料になったことで、周遊のハードルも下がってはいますが、最低でも10日間くらいのツアーになると思います。
スケジュールに余裕がある方は検討の余地もありますが、長旅&標高の高さということも含め、体力とのバランスも考慮しましょう。
最近ではウユニ湖まで足を延ばすツアーもありますが、こちらも標高が高い場所を通るので、体力とご相談のうえで。
くれぐれもヨーロッパの「数か国周遊」とはスケールが違うことをお忘れなく。
エアライン(航空会社)とルートのオススメは?
日系航空会社利用、アメリカ経由なら超安心
直行便がなく、ほぼ丸1日が飛行機移動となる南米への道のり。
他の国へ行く以上にエアラインは重要ポイントです。
ツアーの選択肢としては、圧倒的にアメリカ経由が多いです。
ただし、アメリカ経由のデメリットは(乗り継ぎのみでも)入国審査に時間がかかることと、ESTAを取得しなければならないこと。 時間もお金も余分にかかります。
ただし、乗り継ぎについては日本から添乗員同行のツアーで行けば安心です。
幸いESTA取得に関しても、私が参加したツアーには代金に含まれていました。
アメリカ経由ですと、航空会社は日系(JAL/ANA)あるいは米系(ユナイテッド/デルタなど)からの選択になります。
正直、米系は大手航空会社といえども機内サービスはまともではないので(以前U社でかなりイヤな目にあった経験あり・・・)私の場合、今回の長旅は航空会社があらかじめ指定されていることは重要ポイントでした。
年配の方ならなおさら、日本語の通じるCAさんの手厚いサポート、ビデオや音楽などの機内エンターテイメントの充実を考慮すれば日系航空会社をおすすめします。
私が利用したANAの(羽田-ロサンゼルス便)は、機体も大きく快適でした。
ただ、往復深夜便でしたので、楽しみにしてた機内食は省略気味。
搭乗して間もなく消灯で、あまり景色が楽しめないのは残念でした。
アメリカ経由を回避するならカナダやメキシコ経由で
選択肢は少ないのですが、たまにアメリカを経由しないツアーがあります。
私も最初はカナダ経由のツアーを検討しましたが、催行人数に達しなかったため再度検討となりました。
カナダもETAという電子渡航申請が必要ですが、アメリカに比べ安く、5年有効となります。また、アメリカほど時間もかからず乗り継ぎができると聞いています。
有効なETAを保有していたこともあり、これを利用したかったんですが・・・
最近はメキシコ経由(ANA便含む)もあるようですので検討の余地はありますね。
アメリカ以遠は未知の航空会社
日本から米系航空会社を利用する場合は、同じ航空会社を乗り継いでペルーまで行くことも可能ですが、JAL/ANAを利用した場合は、アメリカから先は南米系の航空会社というパターンになります。
今回の旅で、ロサンゼルスからリマまで利用したのはラタム航空でした。
チリを基盤とするLAN航空と、ブラジルを基盤とするTAM航空がくっついた航空会社。
国内線(リマ-クスコ間)はLAN航空でした。
利用した感想はこちら
長距離ならではのマイル積算も考慮ポイント
マチュピチュに行きたい!と思うくらいの方ならかなりの旅行好きなはず。
マイルをためている方も多いのではないでしょうか。
日本人なら赤組(JAL)か青組(ANA)のいずれかが多いですよね。
私は、メインが青組なのでこのツアーを選択しました。めったに飛行機は乗らない分、ためる時はためます!
マイル積算率は、ツアー航空券なので3割程度と若干少なめ(羽田-ロサンゼルス往復で3274マイル)とはいえ、国内線をちまちま往復もするより一気にたまります。
さらに航空会社系のクレジットカード保有なら10~25%のボーナルマイルが加算されます。
ラタム航空(ワンワールド)ではJALのマイルがたまります。積算率の詳細は不明ですが、国内線もあわせて4便搭乗したおかげか、ANAより多くマイルが積算されました。
マイルなんてためたことがないという方も、南米に行く際にはぜひマイレージカードを作っておきましょう。
ツアーの費用はどれくらい?
地球の裏側ですからやはりそれなりに費用もかかります。
エコノミー利用を基準に述べますが、私が行った当時(2017年)は、40万~50万円くらいがツアーの相場でした。
この料金にはアメリカの電子査証ESTAの代行取得と燃油サーチャージも含まれていました。
また、ひとり部屋追加料金40,000円ほどと良心的でした。(ヨーロッパなどのツアーと比べても割安)
表示価格ではこれより安いツアーもありますが、マチュピチュの宿泊が1泊だったり、ナスカの地上絵がオプションということも。
価格だけを見るのではなく、譲れない条件を吟味したうえで決めたいものです。
また、燃油サーチャージや空港関連の諸費用など小さな文字で記載されている追加費用もバカにならないので慎重にご検討ください。
ここまでエコノミークラスでのお話でしたが、やっぱり飛行機の長時間は辛いから(日本-米国間のみ)ビジネスクラスを利用したいという方もいらっしゃると思います。
実際のところ、コロナ禍が落ち着いてツアーカタログを見ていたら、人数少なめでビジネスクラス利用というツアーが目立つようになりました。
コロナ禍で旅行をガマンしていたんだからそれくらい気にならないという方はぜひ!
次回は、持ち物などをご紹介します。