2018年4月に訪問した続日本100名城 苗木城跡(岐阜県)について、後編となります。
前編はこちら
苗木城の天守台跡へ
本丸口門を進んでいくと、いよいよ本丸が近づいてきます。
武器蔵 具足蔵
建物は残っていませんが、絵図付きの案内板が随所に設置されています。
巨石と石垣の見事なマッチング♡
この日は、まだ4月というのに25℃超えの暑さ。内陸に位置する岐阜県は、春から夏にかけては気温が上がりやすいです(^^;
天守台がもうそこまで迫ってきました。
玄関口門
玄関口門をちょっと過ぎたあたりの様子です
360度パノラマの絶景が広がる苗木城本丸
本丸(天守台跡)
2つの巨石にまたがって造られた木組みの展望所。
もちろん現代に復元された構造物ですが、実際に天守の柱があった穴を再利用しているそうでビックリです。
木曽川と恵那山の大パノラマ
この360度の視界は、城としては絶好の地形です。
この絶景にも感動しますが、実はもうひとつ感動の絶景がありました!
天守台から見下ろす”ちっちゃなマチュピチュ”
この苗木城は「天空の城」「日本のマチュピチュ」ともいわれることがあります。
それは本丸口を進んだところから大矢倉を見下ろすこちらの風景。
この半年前に訪ねた”本物”の写真と比べてみましたが、雰囲気似ていませんか?
(2017.10撮影)
この時もマチュピチュを歩きながら「日本の山城の雰囲気と似てるな~」と思ってましたもん。
ちなみに苗木城の親戚でもある岩村城(岐阜県恵那市)でもこんな雰囲気が見られますよ。
でも、私は本当はこれを見たかったんですけど・・・
観光ガイドの表紙に載っていた写真ですが、ドローンからのようです。
まだまだある巨石の造形美や多彩な石垣
馬洗岩
名前の由来は、敵に水を切られた時に、この上に馬を乗せ、”米”で馬を洗って水があるように見せかけたことからだそうです。
頂上付近には自然の巨石がひしめきあっていました。
これらを見ていると・・・どこかで見た風景がよみがえってきました。
これは宮島で登った弥山の風景と似ています。
(2018.3撮影)
後で知ることとなりますが、いずれも花崗岩の織りなす造形でした。
的場跡
2か所ある的場のうちのひとつです。
帰り道も石垣を楽しんでしまいました。
一部崩れたり、復元されているところもありますが、これだけの石垣が見事に残されていることに感心します。
こちらの岩は石棺にも見えますが・・・不明
帰り道、国道257号線の橋から苗木城の展望台が見えました。
橋を渡った先に駐車スペースがありましたので、そこから橋上まで歩きました。
道沿いで見つけた地質を紹介する看板
宮島の弥山と同じ花崗岩でできた山だったんですね~ なるほど納得。
このすぐ近くには恵那峡がありますが、これも花崗岩と木曽川による自然美が生んだ名跡です。
ぜひこの周辺、ブラタモリでも採り上げてほしいと思うのでした。
まとめ
昔は、「天守(建物)がなければ楽しくない」と思っていましたが、最近ではすっかり石垣が楽しめるお城マニアになってしまったようです、私。
年代の異なる様々な石垣が楽しめるうえに、自然の巨石とのコラボレーションまで楽しめるなんて、苗木城素晴らしすぎます。
山城ですので坂や階段は多いものの、歩道は歩きやすく整備されていて小さい子供さん連れでも散策が楽しめます。(危険箇所も多いので手は離さないように・・・)
中津川市は栗きんとんでも有名なので、秋のグルメを楽しみながらハイキングがおすすめです。
苗木城へのアクセスと駐車場
苗木城跡へは、中央自動車道中津川インターから車で15分ほど。
国道257号沿いを走り、看板に沿って右折すればすぐです。
山城といいながらもアクセスしやすい立地です。
駐車場は城跡の入口近くに20台ほど、苗木遠山史料館前に20台ほどのスペースがあります。
また、続100名城に登録されて人気が高まっているため駐車場も増えているという情報もあります。
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