2018年6月 京都東山散策 つづきです。
銀閣寺から南下しながら歩いた哲学の道は、熊野若王子神社の西で終点となります。
(哲学の道の突き当りが永観堂の境内です)道を曲がりながら永観堂の総門へ。
総門
836年に弘法大師の高弟・真紹僧都(しんしょうそうず)が禅林寺として建立したのがはじまり。その後、永観律師の時代に、恵まれない人たちのために境内に施療院を建てられ、いつしか永観律師を慕った人々から永観堂と呼ばれるようになりました。
中門の手前の拝観受付で拝観料を納め境内へ。
建物入口に向かう途中、整然とした空間が広がります。
以前来たことがあると思い込んでいたのですが、この空間は記憶にないので私の思い違い!? あるいは、激混みシーズンに来てこの広大な空間がわからなかったのかも!?
大玄関
ここで履物を脱ぎ(下駄箱あります)、御朱印帳を預けます。
建物内の仏像などは撮影禁止ですが、建物や廊下、庭園は撮影可とのことです。
混雑はなく、午後のひとときを庭や建物を眺めながらゆっくり進みます。
唐門
工事(修復)中ですが、周囲の庭園はきれいに整えられています。
建物は回廊でつながっているので雨でも困ることなく拝観できます。
うっすらと床板が緑色に。光の加減によって”床もみじ”が見られそうな雰囲気です。
建物と緑のコラボレーションが楽しめるのはこの季節ならではです。
御影堂
大正時代に建造された御影堂には、法然上人が祀られています。お寺の中ではいちばん大きい建物だそうですがご本尊はここではなく、この先に安置されています。
途中の回廊から見えた建物は龍吐水と呼ばれる手水舎。本来はここで清めてからお詣りするのですが、回廊を歩いてきたのでちゃんとお清めできていませんm(__)m
阿弥陀堂
建物正面は東照宮のような極彩色の見事な彫刻が見られます。
近年、この極彩色の復元が行われたそうですが、阿弥陀堂の中には復元されずに保存されている空間がありました。建立当初を再現する技術も素晴らしいですが、年月を重ねた色あいも感慨深いものがあります。
阿弥陀堂の中には、ご本尊である みかえり阿弥陀が祀られています。
その名のとおり振り返った姿の珍しい仏さまです。本堂の中を右奥へ進むと仏さまの顔を正面に見ることもできます。優しい雰囲気のお顔に癒されます。
再び回廊を戻り、今度は突き当りを反対に進みます。
臥龍廊(がりゅうろう)
龍の中を歩くイメージで造られたという曲線状の回廊(階段)。開山堂へつながっています。
階段を登りきると眼下に青もみじが広がります。
赤く染まった美しさも素晴らしいことと思います。
古方丈
ここの窓ガラスが昔のガラス(名称はよくわかりませんが波打って見えるアレです)で、映し出される木々の緑が絵になります。
建物が多くてよく覚えていないのですが、襖絵の数々も見ることができました。
お堂の拝観を終えて、この季節ならではの庭園も散策してみました。
こちらも苔と青もみじの競演が楽しめます。
さらに案内にそって回廊をくぐり、階段をひたすら登り多宝塔へ。
多宝塔
内部には入ることはできません。建物も近すぎて全容をおさめるには難しいですね。多宝塔は庭園と一緒に眺めるのがいいかもです。
この景色は登った人だけのご褒美ですけど・・・
庭園から見る多宝塔
弁天社
6月ですが、この季節でも赤く色づく品種も植えられています。
ちょっぴり赤いもみじで「秋の気分」も味わえました(^_^)
居心地が良すぎてここに2時間も滞在してしまいました。庭園を眺めながら、あるいは仏像を眺めながら心が落ち着く空間がたくさんありますし、建物好きならお堂を歩く楽しみもあります。
混雑するシーズンにはとてもこんなにゆったりした気持ちで拝観できないので、ゆっくりお寺を楽しみたいなら、暑すぎず青もみじの美しい5~6月オススメです。
御朱印です
今回は3箇所の寺社で御朱印をいただきましたが、いずれも御朱印帳に書いていただけてよかったです。
このあと、南禅寺へ向かいます。
つづく