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【愛知】10年の歳月をかけた名古屋城本丸御殿が完成 その2

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2018年7月に本丸御殿の完成を見てきました。

この記事では本丸御殿内のようすをご紹介します。

momoyorozu.hatenablog.jp

 

約70年ぶりに復元された本丸御殿内部

名古屋城本丸御殿は、2009年から3期に分けての工事が行われ、すでに2期分の工事部分は完成して一般公開されていました。

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今回完成した部分をもって全面公開ということになりました。

また、今回完成した部分は、将軍を迎えるため部屋としてもっとも格式の高いつくりになっていますので、完成を楽しみにされていた方も多いと思います。

以前に書いた記事もありますので、あわせてお読みいただければと思います。

 

第1期工事部分(2013年5月より公開)

玄関(車寄せ)

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前記事と重複しますが、本丸御殿の正面入口(見学は右手奥の入口から)

玄関( 一之間、二之間)

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こちらの部屋は、藩主との謁見(えっけん)を待つ控えの間として使われました。

襖絵に描かれた虎、豹といった勇猛な動物は、藩主の権威を表します。今時のことばでいうと「なめられないようする」というところでしょうか。

2013年の公開翌日に行った時は、戦時中に疎開させて消失を逃れた本物の襖絵も展示されていました。

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かなり良い状態で保存されていることに驚きました。

 

表書院(一之間、二之間、三之間)

藩主と家臣の正式な謁見の場。一之間から三之間の襖絵は、花や鳥といったものになり、穏やかな印象を受けます。

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表書院(上段之間)

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玄関から表書院にかけては、金箔をベースにした豪華な襖絵の部屋が続きます。

とりわけ、最奥の上段之間になると襖周辺の飾りや釘隠しなどの金具も豪華なつくりになります。

そして天井にも注目です。本丸御殿を奥に進むにつれて、部屋の「格」が上がると同時に天井のつくりも変化していきます。

 

ここで気づく方もいらっしゃるかもしれませんが、この襖絵や部屋のつくりは、京都の二条城二の丸御殿と似ています。いずれも徳川家康により17世紀初頭に造られたもので、二条城は建築当初のまま残り、こちらは現代に甦ったもの。

経年の比較をするのも興味深いです。

 

◆2013年5月 公開直後の訪問記事

 

第2期工事部分(2016年3月より公開)

このエリアは、藩主と身内の内々の対面や宴席の場として設けられたものです。

対面所(上段之間)

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書院棚など部屋のつくりは表書院と似ていますが、襖絵は落ち着いた風合いになっています。京の都の人々の生活や年中行事などが描かれています。

天井に注目すると二重折上げ小組格天井というつくりになっています。漆や金箔で彩られていて格式の高さを感じます。

対面所(次之間)

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こちらの襖絵は、初代藩主・義直の正室の故郷・和歌山の名所を描いたものだそうです。

梁の部分が変わった形になっていたのでお聞きしたところ、結界(俗と聖を区分する)の意味があるそうです。

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部屋の内部は豪華に飾られていますが、廊下に出るといたってシンプル。

とはいえ、木曽のヒノキで作られた”最高級住宅”なのは間違いなく、新しい木の香りも漂います。

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下御膳所 

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台所の補助的な部屋で、配膳や温め直しのための部屋だそうです。囲炉裏が備えられています。 

天井には煙出し(煙突の役割)が設けられています。

また、この部屋には本丸御殿復元の寄附者芳名板が掲げられていました。

 

◆2016年10月 公開後の訪問記事


そして、いよいよ新しく公開されたエリアへ進みます。

しかし、今年の名古屋は「災害レベル」の暑さで、この日も外は軽く35℃を超えていました。屋内だから大丈夫、と余裕で行ったのですが、下駄箱だけにしか冷房がなく、汗だくでの見学。気休め程度の送風機しかありません。

また、館内は飲食が禁止されています(これだけの装飾を間近に見られるので仕方のないことだと思います)。入場前にしっかり水分をとっておくように注意はありますが、ゆっくり見学すれば1時間近くかかります。休憩できるような椅子も少ないので、体力に自信のない方はもう少し涼しくなってから訪ねることをおすすめします。

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つづく

 

 

Pen+ 名古屋城から始める、名古屋カルチャー・クルーズ (メディアハウスムック)

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まっぷる 名古屋'19 (マップルマガジン 東海 5)

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