2017年7月に1泊2日で三重県の神社とお城などを訪ねたの旅の記事です。
三重県は、私の住む静岡県西部から程よい距離なので、実のところ県内の伊豆よりもよく行く地です。昔から社員旅行、家族旅行、友人との旅行先として何度も行っていますし、ここ数年は縁あって毎年1月に伊勢神宮の正式参拝にも訪れています。
しかし、メジャーな観光スポット(伊勢、鳥羽周辺)がほとんどでした。伊勢神宮以外の知る人ぞ知るパワースポットも多く、いつかひとりで静かに巡りたいと思っていました。
というわけで、今回の目的はちょっと穴場的な寺社めぐりと街並み散策。距離もほどよいので自宅からマイカーで、気ままなドライブひとり旅です。
ルートは北から南へ こんな感じ。
(1日目)多度大社(桑名市)⇒椿大神社(鈴鹿市)⇒松阪市内 (宿泊は津市内)
(2日目)伊勢神宮別宮めぐり(伊勢市ほか)⇒神宮博物館⇒二見興玉神社⇒鳥羽
多度大社の場所と車でのアクセス
愛知県と接する県北部桑名市 多度山の麓にある神社です。
伊勢湾岸道の湾岸桑名インターを降り、20分ほど走っていくと参道の大きな鳥居が見えてきます。
東名阪道の桑名東インターからは10分ほど。車でのアクセスが便利です。
多度稲荷神社横の無料駐車場に車を停めて境内へ向かいます。(40台分ほどあります)
駐車場から境内に入ると少しだけ階段を省略できるのですが、せっかくなので参道正面の階段から鳥居をくぐりなおしてみました(-_-;)
多度大社は、天照大神(あまてらすおおみかみ)の御子神である天津彦根命(あまつひこねのみこと)を御祭神とする歴史の古い神社です。
天照大神を祀る伊勢神宮との関係から北伊勢大神宮とも呼ばれています。
美しい神馬とご対面
境内には、神様の遣いであるといわれる神馬(じんめ)がいます。
神馬「錦山」号
名前は、錦山 ←白馬のわりに名前は力士みたいなのね、と思ったら「にしきやま」ではなく「きんざん」でした~(-_-;)
100円で餌やりできます。
上品な餌をお食べになるかと思いきや・・・普通のニンジン(笑)
この多度大社では、5月に行われる 上げ馬神事 が有名。
若手の騎手たちが馬に乗って2メートル近くの土壁を上り、その年の景気や豊作を占うのだそうです。
多度大社の絵馬は、縁起物とされる左馬(ひだりうま)の文字に蹄鉄付き。
神楽殿
神楽殿横の鳥居をくぐり参道を進みます。
緑が美しい清々しい空間。夏の日中なので参拝客も少なめでゆったり歩けました。
が、何やら木や鉄パイプが組まれていて雑多な雰囲気になっていきます。
8月の中旬に行われるという提灯祭りの準備が始まっていたのです。
美御前社 (うつくしごぜんしゃ)
摂社である美御前社には、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)が祀られています。
宗像三女神の一柱である神さまで、天津彦根命の妹神にあたります。
こちらは女性の病にご利益があるといわれています。名前にあやかって「美」にもご利益を求める人が多いようです。
於葺門(おぶきもん)
建て替えられたばかりのようなので、伊勢神宮の式年遷宮との関係をお聞きしたところ、遷宮のしきたりはなく、たまたま建て替えられたのが近年だったそうです。
扁額には 多度両宮 と記されています。この先、神域となり「両宮」の意味がわかります。
が、こちらも提灯祭りに向けての設営が進んでいるためゴチャゴチャした景色になっています。頭上に提灯が並ぶようですが、社殿が見えなくなっちゃうのは残念・・・
橋の先には2つのお社がありました。 橋を渡ってすぐ右側に別宮 一目連社、左側の奥に本宮 多度神社です。祀られた神様は親子神です。
清々しい滝に隣接する多度大社の本宮社殿
本宮・多度神社
本宮には、天津彦根命と他2柱が祀られています。
別宮・一目連神社
天津彦根命の御子神である天目一箇神(あめのまひとつのみこと)が祀られています。
どちらの社殿も川沿い建っています。特に本宮の社殿には滝の流れがあり、神々しい雰囲気を感じられます。
天津彦根命と天目一箇神は、ともに天候を司る神様であり、雨乞いや海難防止のご祈祷が行われていると知り納得です。
お参りを済ませて、帰りのルートの途中には川に降りることもできます。
お清めの 御手洗所でした。今は鳥居の近くに手水舎がありますが、昔の人たちはここでお清めをして参拝したんですね。多度大社の御朱印
御朱印は、神楽殿右の建物内でいただけます。
ここにも左馬の印が入っています。
提灯まつりで使われるサンプルがありました。企業や個人で奉納するんですね。
これが、参道から社殿に向かってずらりと吊るされ、境内はにぎわうそうです。
下の写真の左の建物の中では、提灯への文字入れが行われていました。(右の建物は神輿殿)
提灯まつりでにぎわう直前の静かな夏の境内。緑と水に囲まれて清々しい気分でした。
この後、南下して鈴鹿市の椿大神社へ向かいます。