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トヨタグループの発祥地の地「豊田佐吉記念館」へ

トヨタ自動車といえば愛知県豊田市に本社を構える世界的トップメーカー。愛知県発祥だと思っている方がほとんどだと思いますが、その歴史をたどると静岡県浜名湖の西にある湖西市(こさいし)の郊外の田園地帯なのです。

浜名湖西岸の田園が広がるのどかな場所にひっそりたたずむ記念館

そこには、自動織機の発明でトヨタグループの礎を築いた生家の土地が豊田佐吉記念館として公開されています。

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車がないとちょっと不便な場所です。(1日数本コミュニティバスが運行)

湖西市は、今でこそスズキの組み立て工場をはじめ、自動車部品メーカーが集積する町なっていますが、この周辺は昔ながらの風景が残っています。

豊田佐吉記念館入口

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昔のちょっといいお屋敷風情の門をくぐります。入館無料です。

門を入って左に豊田佐吉の銅像があります。

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佐吉は1867(慶応3)年、明治維新の前年という激動の年にこの地で生まれました。

施設案内図

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発明に没頭した小屋や生家などを整備した施設です。後ろの山までが記念館の敷地となっています。

時間があれば赤い矢印にそって展望台をまわるコースがオススメ(所要1時間ほど)

展示室

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受付は特にありませんが、芳名帳が用意されていますので記念に一筆どうぞ。

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ここでは、 豊田佐吉の生涯を紹介するVTRが5か国語ほどで用意されています。

冒頭には佐吉の孫であり、現名誉会長の豊田章一郎氏のメッセージもあります。豊田佐吉が研究に明け暮れた日々、そしてトヨタ自動車の歩みを見届け昭和初期に人生の幕を閉じるまでが紹介されています。

また館内には創業の精神や社訓、さらには代表的な発明品が展示されています。

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納屋(作業小屋)

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佐吉の父親は大工でしたので佐吉もその手伝いをしていましたが、貧しい家計を助けるために夜中まで機織作業をする母親を見て「母親を楽にさせてあげたい」「社会の役に立ちたい」という一心で、自動織機の研究、開発をはじめました。

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といっても父親にばれないようにこの作業小屋の片隅でこっそりと研究していたそうです。 

集会室

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中は研修ルームのようです。以前聞いた話では、トヨタグループの社員たちがここに研修に訪れるそうです。

ここから先は階段や上り坂が続きます。

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自然探索路のようなコースですが、見事なまでに清掃が行き届き、柵や手すりも整備されています。この地域の特産のみかんの木もたくさん植えられているほか、季節の花々や木々を楽しめます。

久しぶりにこんなに間近でトンボを見ました。

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井戸

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この井戸も佐吉が生活用水を通すために作ったもので、現在も稼働しています。 

8月の午後の時間帯でしたが、木々が多いので涼しく、散策にはもってこいのコースです。この日はここまで登る人もほとんどなく貸切状態でした。

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この記念館を訪れるのは3~4度目になりますが、来るたびに山や建物の手入れや整備をしており、トヨタがこの地を大切にしていることが伝わってきます。

展望台

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東屋周辺も整備中でした。

展望台からの東方向を望みます。

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ここからは浜名湖や遠州灘の風景、さらにはお天気がよければ富士山も見えると看板に書いてありますが、この季節は無理だな・・・と思っていたら見えました!

写真中央あたりに冠雪がない富士山がうっすら見えます。

佐吉の長男・喜一郎もこの地で生まれ、小さいころはここでよく遊んでいたそうです。 

展望台から反対側に佐吉の父・伊吉が植林したひのき林を見ながら山を下ります。 


そして、またこちらも派手に工事中です(笑)

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生家

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前の写真、足場が組まれたあたりにもともとあったものを1990年に移築復元したものです。佐吉兄弟の他、トヨタ自動車創業者の喜一郎もここで生まれました。

内部も見学可能(靴を脱いで上がれます)

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機織りする母親に寄り添う佐吉の姿。

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休憩室

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中では展示室で見たのと同じVTRが見られます。2本のうちのもう1本をここで休憩がてら見ました。

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テレビの横の本棚には懐かしい伝記シリーズが並んでいました。地域の偉人ということで、豊田佐吉の本も読んだことを思い出しました。

機織り機があり、体験もできるようになっているようです。

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ここには管理人さんがいらっしゃり、私が入るとすぐに(奥の部屋から出てきて)冷房を入れてくれました。整備も行き届いた上に、気配り(節約志向)まで・・・さすが世界のトヨタは関連施設まですごい!思いました。

 

ここからほど近いところには、佐吉ゆかりの史跡がいくつかありますが、そのひとつ。

山口観音堂

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明治維新で世の中が急速に変化することに焦りを感じた佐吉は、ここに仲間を集めて夜な夜な勉学に励んだそうです。幕末でいうところの松下村塾みたいな感じでしょうか。

 

豊田佐吉記念館は、(私が感じたところ)積極的には宣伝されていないようで一般で訪れる人は少ないですが、とても素晴らしい場所なので、ぜひ一度訪ねてみてはいかがでしょう。

 

www.toyota.co.jp

 

名古屋市には、トヨタの「自動車」と「繊維」の歴史を紹介する大規模なミュージアムもあります。 

www.momoyorozu.net

 

 

 

豊田佐吉 (子どもの伝記全集 26)

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