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あのスズキも自動織機からスタートしていた「スズキ歴史館」 その1

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ものづくりの聖地 遠州の史跡・ミュージアムのご紹介です。 

トヨタグループ創業者・豊田佐吉の生家(豊田佐吉記念館)に続いて、日本の軽自動車のトップメーカーであるスズキです。
www.momoyorozu.net

 

事前予約が必要ですが、無料で見学できる企業ミュージアム

軽自動車大手のスズキの本社前にあるスズキ歴史館は、2009年にオープンした企業ミュージアム。

公共交通機関の最寄は、JR浜松駅から東海道本線で一駅の高塚駅。そこから徒歩10分ほど。もちろん駐車場も完備されています。

ただし、入場は予約制(前日までに電話またはWEBで30分刻みの時刻で申し込み )ですのでご注意ください。

スズキ本社

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広大な敷地を要する工場は隣接する磐田市や湖西市にあるため、本社にしては小ぶりな建物です。さらに、浜松市の北部への工場移転も進み、ここでの二輪関係の製造ラインも縮小されつつあります。

写真左端が歴史館への入口となっています。

建物の1階部分が駐車場になっています。

 

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本社敷地内でバイクイベントがあったためか、歴史館へもライダーの来訪者が多かったです。

訪問は二度目。8年ほど前に甥や姪を4人ほど連れて行きましたが、完全に遠足の引率者状態(^_^;) 今回はひとりじっくりとマイペースで巡ってみます。

エントランス(1階)

入口を入ると少し奥に受付があります(係の人が合図してくれるのでわかります)

受付の方に予約番号を伝え(Web予約の場合は受信メールを見せるか、電話の場合はメモしていきましょう)パンフレットをいただきます。f:id:momoyorozu:20180916183318j:plain

1階はディーラーのショールームのよう。車の中への試乗もできます。

バイク好きさんはこちらにまたがって記念撮影をどうぞ。

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3階の展示室へ向かう階段から歴史は始まります

展示室は、2階と3階ですが、順路のスタートは3階。こちらが階段です。

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エレベーターもありますが、この展示がストーリーになっているので、無理でなければぜひこちらから。

頭上に飾られた布は遠州(えんしゅう)織物と呼ばれる昔からのこの地域の特産品です。

3階展示室入口

正面に現れたのは車ではなく自動織機。

トヨタ自動車と同様に、スズキもまた自動織機の会社からのスタートで、さきほどの織物がこの織機につながるという演出でした~(私、これ好きなんですよ♥)

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こちらの看板は、創業時の建物の看板を模したものです。

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創業者 鈴木道雄 銅像 

この方が、スズキの創業者。

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1887(明治20)年に浜松市内の芳川村(現.鼠野町)で誕生した鈴木道雄は、次男であり14歳で家を出る際に選んだ仕事は大工。ここにも佐吉との共通点がありました。

しかし日露戦争を機に建築の仕事がなくなり自動織機の開発に挑みます。 

母親の機織りの苦労を見て楽にさせたいという気持ちで研究に力を注いだそうです。

(これも豊田佐吉と共通点だったりします)

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女性が来ている着物が遠州織物(遠州綿紬)

その後、二挺杼(にちょうひ)足踏織機、海外向けのサロン織機といった独自の織機を開発し成功します。

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しかし、織機は半永久的に使えるため、一度販売するとその後が続かないことに悩んだ道雄は、次なる開発、動力のついた乗り物に挑戦します。

 

自動織機からバイク、自動車のメーカーへ

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その志は、娘婿の鈴木俊三に受け継がれました。

この地域は冬には”遠州のからっ風”と言われる強烈な西風が吹きます。それゆえに自転車では大変・・・という理由からのスタートです。ローカルネタあるある、です(笑)

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スズライトのヒット 

1955(昭和30)年に初の4輪自動車として発売したスズライトがヒット。

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回転舞台のようになったステージで映像が流れます。

前回ゆっくり見られなかったので、2パターンをじっくり見てしまいました(笑)

こちらは、スズライトを業務用にしたもの。現在の軽トラ・キャリイの原点です。

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ここの映像は、懐かしい浜松の駅前の映像や方言丸出しで、地元民にとっては懐かしさ満載です。 

記念撮影に人気のスポット

”我が家に車がやってきた”と題するこのコーナー。塀からのぞくと面白い映像が見られます。ご家族連れの写真撮影スポットして人気コーナーです。

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前回は私もこんな調子でした(^_^;)

 

歴代のバイク、自動車展示コーナー

ここから先は、所狭しと並べられた車とバイクのオンパレード。

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マニアにはたまらないレアなものもあるのでしょう。それにしてもスズキらしい”節約志向”の展示空間です。

船外機

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我が家は父が釣り好きだったので、子どもの頃は家族総出で浜名湖に”強制連行”されました(苦笑) 船についていた船外機のSUZUKIやYAMAHAの文字が記憶に残っています。ちっちゃな和船でしたがエンジンだけは大型ボート並み(爆)

 

自動車の価格破壊を起こしたアルト 

1979(昭和54)年に発売され、当時47万円という破格値で登場しヒットしたアルト

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この時の指揮をとったのが、現会長の鈴木修 氏です。この方が今のスズキを築き上げたといっても過言ではないほどカリスマ性のある方です。アニメ映像は若かりし頃の修氏。眉毛が黒いですが見事にデフォルメされていて思わず見入ってしまいました(笑)

アルトとの価格比較コーナー

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聖子ちゃんのデビューは1980年。当時は、アイドルよりも松山千春さんと中島みゆきさんにはまってました~

この他にも懐かしのグッズや家電が並んで昭和世代には楽しいコーナーです。ってか、旅行は今のほうが安いくらいですね~

 

軽自動車が大型化する先駆けとなったワゴンR

今では、すっかり車内空間が広く&高くなって、普通車よりも人気が高い軽自動車もワゴンRが火付け役でしたね。

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このあたりまでは8年前と展示内容もあまり変わっていない感じがしましたが、ここからは新しい展示でした。

コンセプトカー

地方在住者にとっては、”安全に動ける生活の足”を確保することは、深刻な問題です。

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軽トラ市をイメージしたコーナー

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地元ネタで恐縮ですが、玉ねぎのプライスカードに書かれている”篠原”という地区は、生でもおいしく食べられる白たまねぎが有名です。また、全国一「鈴木」姓が密集していることで以前テレビ番組にも取り上げられていました。

 

地元のミュージアムなので、ついつい熱が入ってしまいました(^_^;)

ということで2階フロアは次回にします。

 

www.suzuki-rekishikan.jp