いよいよ 国宝 彦根城天守閣内部へ。外での待ち時間はありましたが、入ってしまえば”最初は”スムーズに流れます。
美しい天守閣の内部は強固な軍事要塞
外観の優美さとは裏腹に、内部には狭間(さま)と呼ばれる鉄砲や矢を撃つための穴や、隠し部屋、防弾のための二重壁など工夫がされています。
築城の時代背景を考えれば(関ヶ原合戦後から大坂の陣の間)、徳川家康がもっとも西の豊臣(秀頼)に警戒していたころです。
現存天守は建物そのものが貴重な展示物ですから、城内に鎧や刀といったような展示物はありません。(復元された天守の多くが資料館的な役割を兼ねているのとは対称的です)
休日の割にはそんなに混んでないじゃん、と進んでいくと、ピタっと流れが止まりました。
斜度62度の絶壁階段こそが現存天守の醍醐味
天守閣の入場制限を行っていたのは、ここの行列がなかなか進まないからでした。
これだけの斜度を上り下りするので、どうしても流れが滞ります。小さい子供さんから高齢者までみなさん一生懸命上り下りします。
当然エレベーターもありません。この急階段こそが「現存天守」なのです。
そもそも天守閣というのは、戦をするために作られた建物で、藩主が日常生活していたのはたいていその近くにある御殿。いくら昔の人でも、こんな階段を毎日上り下りなんてやってられませんよね~
ちょっとやそっとの天守閣では筋肉痛にならない私も、松本城以来久しぶりに筋肉痛が来ました(泣)
ちなみに、上りは体力的にきつく、下りは気分(恐怖感)的にきついです。
天守閣最上階からの眺め
方角はよくわかりませんが、琵琶湖が臨めるので西、ですね。
出口の扉があまりにも頑丈そうだったので気になってお尋ねしたら、この天守閣も大津城からの”再利用”だということを教えていただきました。
天守閣を見学後は、黒門へ向かって下りていきます。
天守閣 西面
本来ならば、この先は三重櫓に続きますが、立ち入り禁止です。(2018年9月現在)
ライトアップのための照明がありました。
彦根城の迫力ある石垣を楽しめる黒門ルート
井戸曲輪(くるわ)付近
この辺りは、石垣の高さをより感じられます。
ほとんどの方は表門から入って同じルートを戻るので、ここを歩く人は少ないのですが、城好きならここを歩かない理由はありません。
この写真、一見しただけでは「彦根城」であることは、よほど城マニアでなければ想像できませんよね。
黒門付近からの階段を振り返りました。次回は反対のルートで登城したいです。
玄宮園側(東側)に下りました。
この後は、大名庭園と下屋敷だった史跡、玄宮楽々園へ向かいます。
彦根城への車でのアクセスと駐車場
車でのアクセスは、名神高速道路の彦根インターから3kmほど。スムーズに進めば10分ほど。
お堀に隣接して有料駐車場があります。乗用車は1回400円です。