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【台湾ひとり旅行記7】日本統治時代の面影残る「金瓜石黄金博物館」 前編

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2018年11月 ANAの特典航空券を利用した台湾ひとり旅の旅行記です。

台北市内から新路線のバスに乗って約1時間で到着した金瓜石(きんかせき)

金山跡を利用した屋外も含めた博物館施設で、日本との関係も数多く残っています。

 

 

 

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金瓜石鉱山の歴史

この地では1890年頃から金鉱石が発見され、ここ金瓜石鉱山とその隣の瑞芳鉱山で採掘が始められました。

開始から間もなく日本統治下に置かれたことで、日本の企業によって開発は進められました。一時は東洋一の採掘量を誇っていましたが、日本の敗戦により中国の管理下に置かれ、さらには採掘量も減り1985年に閉山。

その後、瑞芳鉱山のあったエリアにある「九份」はノスタルジックな町並みと、映画の舞台になったこともあり多くの観光客が押し寄せています。

一方、こちらの金瓜石鉱山は日本人にとっては知名度は低いのですが、鉱山としての遺構が周辺に数多く残っています。

 

新北市立黄金博物館について

金瓜石鉱山跡を整備した黄金博物館は、2004年にオープン。

鉱山の遺構以外にも自然景観や固有の動植物の生態系の保存などを目的とした公園として整備されています。いわゆる屋外テーマパークのような感じです。

 

黄金博物館入口と入場料

バス停から延びる屋根付きの通路の先にチケット売場があります。

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入場料はおとなは80元(約300円)

今回は行きませんでしたが別料金で、坑道体験、砂金採り体験もできます。

 

営業時間

平日 9:30~16:30  休日 9:30~17:30

毎月第一月曜日休館。その他年末年始などに休館日あり。 

 

音声ガイドをレンタル

チケット売場の先にインフォメーションがあります。建物は鉄道駅舎跡。

 

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赤いシャツのおばさんをはじめ、カタコトですが日本語にも対応してくださいます。

日本語の案内があるかお聞きすると、地図の他、音声ガイドがあるとのこと。

レンタル無料なのですが、パスポートを預けなればならないのでちょっと不安でしたが、ここは台湾の方を信用してお借りすることにしました。

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音声ガイドは、壁についている板に機器を当てて説明を聞くとというシステムです。

若干使い方は異なりますが、世界各国の美術館ガイドなどと同じようなしくみですね。

操作についてもインフォメーションの方が親切に教えてくれました。

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音声ガイドを首からぶら下げて散策スタートです。

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ん? なんだかこの雰囲気、愛知県犬山の「博物館 明治村」みたいな感じ。

建物好きとしては、テンション上がってきます♡

 

黄金博物館の施設のようす

四連棟日式宿舎

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棟がつながった家・・・いわゆる「長屋」です。日本人の社宅だった建物です。

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看板を見ると、残念なことに中国語と英語の案内のみでした(日本人の観光客がもっと増えたら日本語表示もできるかも、ですが)

建物の内部も公開されています。

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床の間の下には「防空洞」の跡があります。

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いたるところに音声ガイドの案内があったので聞いてみると、台所や縁側、欄間といった日本家屋のつくりについても事細かに説明されていて驚きました。

建物内は部屋数も多く、座布団に座ってくつろぐスペースもあります。ベッドの上はダメです(苦笑)

まるで日本にいるような錯覚に陥りますが、まわりを見渡すと外国の方ばかり(-_-;)

 

新しい建物との調和

近年建てられた飲食店や警察署、郵便局もありますが、景観に溶け込んでいます。

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この雰囲気、めちゃめちゃ「明治村」なんですけどぉ~(笑) (名古屋周辺の人ならわかってもらえるはず)

 

目指す「黄金館」までは上り坂が続きます。

階段あり、坂道あり・・・けっこうな運動量になりました。

 

太子賓館

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当時の皇太子、後の昭和天皇をお迎えするために1922(大正11)年に建てられたものですが、残念ながら行幸は実現しなかったそうです。

しかし、庭園を含めしっかり手入れされ、大変良い状態で保存されていることは日本人としてもうれしいことです。

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内部は入れませんが、随所に日本建築の美しさを見ることができます。

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玄関の明かり取りの窓には富士山の彫刻も

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この先、急な階段が続く道を登り、鉱山の跡を見られるエリアへ進んでいきます。

www.momoyorozu.net

 

こちらから旅行記のプロローグとリンク集がご覧いただけます。

www.momoyorozu.net