2018年に”台湾のウユニ塩湖”といわれる高美湿地で夕日を見ました。
風や雲などの天候がすべてはうまくいかず、まずまずの夕日かなという感じでした。
旅先で見る朝日や夕日は多少条件が悪くても格別。
これも旅のマジックのひとつですね。
そういえば日常の中でもきれいな夕日が見られる季節があったことを思い出しました。
私の住む静岡県は遠州灘(太平洋)に面していて、東西に海岸線が伸びています。
水平線から昇る朝日も、水平線に沈む夕日もほぼ同じ地点で見ることができます。
これ、今まで当たり前だと思っていましたが、案外貴重なことだったとこの年になって気づきました(;'∀')
そんな遠州灘海岸の朝日と夕日を並べてみました。
『冬限定』浜名湖弁天鳥居に沈むの夕日
これは冬限定。冬至の前後2か月間(12月から1月中旬頃)にこの位置に夕日が入ります。
浜名湖の今切口(太平洋とつながっている場所)をのぞむ弁天島海浜公園付近から撮影できます。
もちろん雲や風の状態で日々風景は変わりますが。
写真を撮りたいカメラマン&観光客が一か所に集中する横で、まったく夕日に興味のない釣り人が竿を投げるというカオス(笑)
手が凍えそうな状態(5℃~10℃くらいですがとにかく風が強い)で写真を撮ることもあれば、拍子抜けするくらいに暖かく風も穏やかな日もあります。
この鳥居は観光用に作られたものなので、神社と所縁はまったくありません。
しかし、無風に近いと、太陽の反射がまるで諏訪湖の御神渡り(氷が割れて盛り上がり、神様の通り道のようになる現象)のような神々しさも感じられることに気づきました。
中田島砂丘の初日の出
若い頃は元旦には毎年張り切って行っていましたが、いつの頃からかくじけました・・・
写真は知人から拝借しました~
日本三大砂丘のひとつ(といわれる)中田島海岸から数キロ西で撮影したものです。
2019年のものですが、雲もなく風も少ない穏やかな日の出だったようです。
天竜川河口の日の出
天竜川越しに見えるのは、磐田市側にある竜洋海浜公園の風力発電の風車です。
台湾の高美湿地の風景がどこぞに似ていると思ったらこれだ!
この天竜川河口から浜名湖今切口手前まで、浜松市の沿岸部を網羅する総延長17.5kmにわたる巨大な防潮堤が完成しました。
多額な寄付をした某住宅会社の名前をとって「一条堤」と命名されています。
この防潮堤からも朝日や夕日を眺められます。
遊歩道になっているので、地元民のウォーキングやサイクリングにも利用されています。
私たちが子供のころ遠足の定番だった砂浜(砂丘)ですが、上流のダムにより流れてくる土砂が減り、昔のような丘は見られなくなりました。
鳥取砂丘ほどではありませんが、ダンボールを敷いて滑走もできたのですが・・・
これに防潮堤ができ、海岸線の姿は大きく変わりました。
太陽だけが変わらぬ姿で照らし続けてくれています。
あらためてみると遠州灘海岸も自然に恵まれているなと思うのです。ただ、これも国内、海外含め旅をしてみて気づくことも多いのです。
よく海外に行って日本に帰ってくると「あ~、やっぱり日本食がいちばんだわ」「早く家に帰ってお風呂に浸かりたい~」「おもてなしやサービスで日本に勝るところはないわ」と思います。
地元が一番なら動かなければいいという人もいますが、やはり出てみて気づくこともいっぱいあります。
国内では郷土の味、その土地のことばを知ることも楽しいですし、世界に出れば日本では味わえない古代の史跡や広大な自然など・・・
これだから旅はやめられないのです。