2018年11月の台湾の旅 つづきです。
今回の2泊3日の旅の最終立ち寄り地はやはり建造物目当て。
レトロな工場跡が近代アートスポットに生まれ変わったという松山文創園区です。
松山文創園区とは
日本統治時代の1937年に設立された台湾総督府専売局松山菸廠が前身。「菸廠」は「たばこ工場」のこと。1998年に操業停止後、市指定の旧史跡に指定され、2011年に松山文創園区(Sounshan Cultural and Creative Park)として開放されました。
英語表記から連想されるように文化的、創造的なアート展やイベントの開催、クリエイターたちの拠点施設など、台北市のクリエイティブ基地になることをめざした施設です。
旧工場建物の隣には、TSUTAYAのモデルにもなっている台北を代表する書店「誠品書店」の経営するホテルや商業施設があります。
施設マップ
松山文創園区へのアクセス
上記マップで1~3の入口であればMRT市政府駅が最寄りですが、4~5の入口であればMRT 国父記念館駅からが便利です。
松山文創園区周辺は、台北ドーム他大規模工事のため通行規制が行われています。上記の入口が利用できない場合もありますので、最新の情報をチェックの上お出かけください。
MRT中山駅からバスの場合
キャリーケースを持っての移動だったので(階段や乗り換えが面倒)MRT中山駅近くから乗り換えなしで行かれるバス(282系統)を利用しました。所要20分くらい。
経路図はまるで京都のようです。時間通り来るかはビミョーですが、電光掲示板でお知らせしてくれます。
低床バスで日本で乗るのとあまり変わりありません。料金は15元です。
私は悠々カードを持っていましたが、乗車時・降車時いずれかでタッチします(運転手さんに確認してください)。
悠々カードは空港に着いたらすぐに用意(チャージ)しておくと便利です。
こんな感じの景色のところで下車しました(バス停撮り忘れてます)。
工事中の台北ドームと台北101が目印。市民大道の交差点まで戻り右へ進みます。
松山文創園区の施設
入口
(地図 No.5の入口)市民大道に面した入口の古い倉庫が目印。
倉庫の右側を入ったところ、緑の空間と石畳の雰囲気はよかったのですが、キャリーケースを引きずっていたので超歩きにくいったら・・・
帰りに気づきましたが、倉庫を通り過ぎたところの出入口が便利です(地図 No.4の入口)
文創園区の建物
西側から全体を見た様子。
手前左が旧倉庫、右に旧たばこ工場。背後にそびえるのが近代的な松山台北文創ビル。
レトロ感たっぷりの旧たばこ工場は、オシャレなアート空間
インフォメーションセンター(服務中心)
旧たばこ工場内(北東角)にあるインフォメーションにまず立ち寄りましょう。
施設内のマップがいただけます。また各種イベント情報なども収集することができます。施設への入館は無料です。
コインロッカーもありますが、キャリーケースも無料で預かってもらえました。旅行者にはありがたいサービスです。
ただ私が訪れた時は2~3名のスタッフがいましたが日本語はあまり通じませんでした。しかし私のかなり怪しい英語にも親切に対応してくださいました。
日本語パンフレットと荷物預かり証
中庭
工場の建物はこの中庭を囲むような口の字の形状になっています。
水や緑が多いオアシス的な場所。絵を描いている人もいました。
総2階の建物の内部は、展示&販売スペースの他デザイナーさんたちの工房、図書館などがあります。すべての部屋が見学できるわけではありませんが1階をぐるりとまわってみました。
松菸小賣所
オシャレ雑貨が並んでいます。
アートな雑貨も見ていて楽しいですが、工場の名残の柱や看板、小物などに目を奪われてしまいます。
展示小物のタイプライター
これを知っている私って・・・何歳かしら??
まっすぐな廊下を歩いていると、工場というより学校やお役所にいる気分です。
松菸風格店家
茶葉を紹介するディスプレイですが「理科室」っぽくてウケました。
松菸小賣所と同様、ここも個性豊かな商品が並び、眺めているだけでもかなり楽しめます。
看板もスタイリッシュ
ギャラリースペース
図書館
中庭の木々の隙間から差し込む日差しが美しいです
DESIGN PIN(設計点)
台湾政府がバックアップするデザイン専門店です。
フィッシュ型ショルダー(ポーチ)に目を奪われてしまいました(@_@)
おみやげになりそうな食品もありました。パッケージデザインもおしゃれなものばかり。
カフェ
ここでほぼ工場一周となります。カフェで一息したいところでしたが、まだまだ見るべき場所があるので進みます。
松山文創園区(松山台北文創ビルを含む)内には、カフェや食事のできるお店がいっぱいあるので、あらかじめチェックしていくと良いと思います。
倉庫群とベルトコンベアー
左の工場2階から製造したたばこを右の倉庫に運んでいたベルトコンベアーも残っています。
昭和初期の建造物ってデザインも凝っていて、保存したくなるのも頷けます。
倉庫は5棟あり、貸イベントスペースといった感じでパフォーマンスや展覧会などが開かれています。
パフォーマンス集団かしら?
無料展示のこちらを見学しました。目の病気に関する啓蒙や活動などの展示でした。
トイレの壁もアートされています
台中の彩虹眷村(レインボービレッジ)より地味だわっ
たばこ工場の名残を残す歴史的建造物の探検はつづきます。