2018年12月の鹿児島の旅 つづきです。
西郷隆盛銅像から歩くこと5分ほどで最初の目的地です。繁華街の天文館からもほど近い城山の麓にあります。
島津斉彬を祀る照国神社
大鳥居
市街地にあるので地元の参拝客が多い感じです。
静岡県では徳川家康が亡くなって400年の節目の年(2015年)に観光イベントなどが行われていましたが、明治新政府の中心でもあった鹿児島(薩摩)にとっては明治維新が節目になるようです。
神門
徳川の三つ葉葵を見慣れている私としては、島津家の十字紋が並ぶ様子にかなりのアウェー感(-_-;)
ご祭神は照国大明神。11代薩摩藩主である島津斉彬を祀り1863年に創建されました。斉彬は新しい時代を見据え、反射炉や蒸気船の建造、紡績工場の建設など西洋式の近代産業の礎を築いた人物として知られています。
「西郷どん」では渡辺謙さんが、10年前の「篤姫」では高橋英樹さんが演じられそれぞれに圧倒的な存在感でした。鹿児島の人々にとって斉彬は島津家の中でも特別な存在であることを感じます。
社殿
社殿は幕末に完成しましたが、その後、西南の役、第二次世界大戦での度重なる焼失を繰り返し、現在のものは1953年以降に建造されたそうで、鉄筋コンクリート製でした。
末社 保食神社(照国稲荷)
社殿の左側にあるお稲荷さんです。保食で「うけもち」と読みます。五穀豊穣、商売繁盛の神様です。
照国神社の御朱印
お詣りをすませて次にさがし歩いたのはこちら。
島津斉彬公 銅像
社殿に向かって右手(北東)の空き地のような場所に建っています。隣には戊辰戦争の戦没者慰霊碑が立っています。
それにしてもこの台座の高さにはビックリ。目の悪い私には、真下からでは銅像の顔がよく見えませんでしたが、カメラで拡大してようやく納得(>_<)
銅像のある広場をはさんで古い社殿もありました。
案内板もないので謎のまま帰ってきてしまったのですが、調べてみるとこの地には南泉院というお寺があったそうです。多分、廃仏毀釈でこのような形になったのだろうと思いますが、江戸時代にはここに東照宮も祀られていたそうです。
私は、(討幕の中心になった)鹿児島県と山口県には(徳川幕府の開祖を祀る)東照宮は絶対にないだろうと思い込んでいたのでこれは驚きでした。
鹿児島市内は銅像と記念碑だらけ
照国神社に隣接する公園には、異母兄弟の島津久光、久光の子 忠義の銅像もありました。
こちらは照国神社の大鳥居の近くにあったのは桜島爆発記念碑
これ以外にも、大久保利通、小松帯刀、五代友厚、天璋院篤姫・・・と幕末から明治にかけて活躍した人々の銅像があちこちにあります。
歩道を歩いているとこんなのも・・・
銅像の”人口密度”がめちゃめちゃ高い鹿児島市内でした。