2019年2月の冬のイタリア周遊ツアー旅行記です。
観光2日目(ツアー3日目)は、水の都 ベネチアの観光です。
世界遺産 水の都 ベネチア
ベネチア(発音的にはヴェネツィアですが入力しにくいのでここでは「ベネチア」で統一)は、中世にはベネチア共和国の首都として1000年近く栄えた地。
ベネチア湾の潟(浅瀬のようなところ)に運河が築かれた町は、「水の都」の他「アドリア海の真珠」と称され、1987年に「ヴェネツィアとその潟」として町全体が世界遺産に登録されています。
ちなみに町の呼称ですが、ベネチア(Venezia)はイタリア語、ベニス(Venice)は英語です。
ベネチアは、地図でみると魚のような面白い形をしています。
(説明のためGoogle マップのスクリーンショットを貼り付けています)
上の地図を「釣られた魚」にたとえてみます。
ツアーでは左にある釣り竿の先の本土にあるメストレの町のホテルから釣り糸(リベルタ橋)をたどり、そして魚の口からベネチアに入り、お腹の真ん中へ向かってベネチア観光をします。
水上タクシーでベネチア本島へ
本土からリベルタ橋(全長約4km)を渡ります。
車道に並行して鉄道も走っています。オシャレなリゾート列車も見かけました。
対岸には近代的な工業地帯も見えています。
駐車場が用意された船着き場へ(地図でいうと魚の口の部分です)
ベネチア本島は車の乗り入れができないので、ここで水上タクシーに乗りかえます。
古都を守るなら京都もこれくらい観光客の車両乗り入れ規制をしていかなければいけないのに・・・と部外者は思ったりします。
小舟やら遊覧船のような船など並んでいますが、どんな船に乗るのやら・・・
写真中央のちょっぴりオサレな小型ボート。ツアーで貸し切りでした~
お天気もいいし、風がないので寒さを感じません。
が、外気温は4度(イタリアの温度計なので、テキトーかもしれませんが・・・)
本来は乗船するとデッキにいたいタイプですが、大きい船ではないので客室以外をウロウロするわけにもいかず着席して景色を眺めていました。
広い運河を通過する途中、きれいな風景が多々ありましたが窓が潮だらけで写真が撮れないっ。
ベネチア本島へ上陸
15分ほどで桟橋に到着です。冬の朝9時頃の桟橋付近のようす。
露店には、仮面なども売られています。(1週間後からカーニバルでした)
写真右下にある脚付きの台は、高潮による浸水(アクアアルタ)した時に登場する高床式の歩道です。
ここを訪ねたつい3ヶ月ほど前の2018年11月頃に1.5mほど浸水したというニュースを見たばかりでした。
秋から冬にかけてはアクアアルタの発生が多く、前日の夕方の満潮時にも若干浸水したそうです。あ~、セーフだった・・・
ゴンドラ遊覧
まずはベネチア観光のお楽しみでもあるゴンドラ遊覧。といっても空中をぶら下がるわけではありません(笑)。
手漕ぎボートに揺られて運河をのんびり巡るアトラクション。日本でいえば近江八幡の水郷めぐりみたいな感じかな?
これ、けっこうなお値段するようですが、今回のツアーはゴンドラ遊覧の料金も含まれていました。
運航会社によってルートや乗船場が異なりますが、私たちが参加した遊覧はドゥカーレ宮殿横のホテルダニエリ前から出発です。
5分くらいで並んですぐに乗船。
船のことを「ゴンドラ」、船頭さんを「ゴンドリエ」と呼ぶだけで雰囲気が変わりますね~ そして、ゴンドラはゴンドリエさんのこだわりの装飾があるそうです。
しかし、隣国の人々が好きそうな悪趣味な装飾のゴンドラが現れました(>_<)
この船は勘弁してほしい、と思ったら私が乗るのは6人乗りのこれでした~(泣)
まあ、周囲を見たところこんな感じの船ばかり。ちなみにお客も近隣アジアのみなさまばかりでございました(T_T)
ゴンドリエさんは、イメージしていたイタリアのお兄さんではありませんでしたが、人の良さそうな感じの方。
ゴンドリエはイタリア人憧れの職業だそうで、専門の学校で訓練してきた精鋭たち。
いわゆる「職人さん」ですね。
ドゥカーレ宮殿を見ながら出航です!
お天気も良くて、冬とはいえ遊覧日和でしたよ\( 'ω')/
ため息橋
どこかで「運河が臭い」というのを読んだ気がしましたが、問題ありませんでした。
夏はどうかわかりませんけどね。
狭い路地のようなところも低い橋の下も、素晴らしいテクニックで船を進めていきます。左右対称でない船をバランス良く操るのも大変だと思います。
ちなみに歌い手がつくのは特別な(別名:高価な)ゴンドラだそうです。
並みのゴンドラではゴンドリエは歌いませんし、ほぼしゃべりません(笑)
運河沿いに建つホテル
ちょうど水上タクシーに乗る宿泊客の姿がありました。
セレブな雰囲気でちょっとうらやましい気もしますが、大きなスーツケース抱えて本島内の宿泊はちょっと大変そう(庶民の妬みでもありますが・・・)
ホテルへ食材などを配達する船
日本メーカーの船外機も活躍していました。ガンバレ、ニッポン!
ホンダの他にも、ヤマハ、スズキも見かけました。”遠州”人としてはうれしい(^^)v
色とりどりの建物の美しい風景が続いています。
が、これは反則ですね(苦笑)
日常生活するには規制や苦労が多そうなところですね。
ゴンドラを降りた後に橋の上から見た風景
2月にしては暖かく、心地よい遊覧が楽しめました。
ツアーのオプションで(自腹をきってまで)乗るかと聞かれると、イタリアの観光はそれなりに高いのでちょっと躊躇しますけど・・・料金込みでラッキーでした。
下船後に少し自由時間あったので、ドゥカーレ宮殿横でイタリア上陸後の”初ジェラート”です。
メロンをチョイス。ちょっとお高め(シングルで2ユーロ)でしたが美味し~い♡
外気温は10℃以下でしたが、風のないベネチアは全然寒くない!のです。
ベネチア本島の観光はまだまだこれからです。
こちらからツアーのダイジェスト・リンク集がご覧いただけます。