2019年2月の冬のイタリア周遊ツアー旅行記です。
ゴンドラ遊覧を終えて、ガイドさんとともに徒歩でベネチアの島内観光です。2月ですが、お天気に恵まれて散策日和。青空に映える風景も撮影できました。
ツアーで巡るベネチア島内半日観光
ベネチアには、宮殿、聖堂、美術博物館などたくさんの観光スポットがあり、とても1日では回りきれるものではありません。
(イタリア周遊の)添乗員付きツアーでは、サンマルコ寺院周辺の観光にベネチアングラス工房の実演&ショップ立ち寄り、その後昼食といったスケジュールになっています。私の参加したツアーもそんな感じでした。
ツアーなので入場観光に関しては予約済みなので、ガイドさんについていくだけ。チケットを買う必要はありません。
さらに、冬のシーズンなのでほとんど待ち時間もなく入場できました。こういうところは冬のツアーは時間に無駄がありません。
ドゥカーレ宮殿
ヴェネチア共和国の政治の中枢だった建物。ゴシック様式の宮殿は、庁舎兼元首の住居として使用されていました。
9世紀の創建ですが(当時のものは焼失のため)14世紀から16世紀頃に再建されたものとなっています。
本土から到着する水上タクシーやゴンドラの乗船場からもよく見える建物です。
なお、建物全景を撮るには海上からがベストです。
ピンクがかった壁面は、ピンクと白の大理石がモザイクになっています。
ゴンドラ遊覧でくぐった「ため息橋」は、宮殿と水路をはさんだ先にある牢獄を結んでいます。
宮殿内の観光(有料)では、この橋を渡ったり、牢獄を見ることできるそうです。
大鐘楼
サンマルコ広場でもひときわ目立つ建造物。高さは98.6m。
16世紀初頭に建造された初代は20世紀初頭に倒壊したため、こちらはその後再建されたもの。
塔の先端に輝く像をズームしてみました。
名古屋城の金の鯱(しゃちほこ)と勝負してもらいたいレベルの煌めき具合です(笑)
塔に登れば、周囲を海に囲まれた風景や島内の建物が一望できるあって、他の入場観光スポットと比べても一番人気な様子。
このお天気ならば登る価値あり!(団体ツアーではここに並ぶ余裕はありませんでした)
サンマルコ寺院
ドゥカーレ宮殿の建物に隣接して建つ大聖堂。
イタリアっぽくない独特の様式は、4世紀頃の東ローマ帝国時代に流行ったビザンティン様式と呼ばれる建築様式を採り入れています。11世紀に建てられて以来、増築や改修を繰り返しています。
この建物も大理石の色の違いで外観が彩られています。
内部の見学がツアー行程に入っていましたが、寺院の内部は写真撮影禁止でした。
荘厳な雰囲気の中、天井に施されている金を使ったモザイク画は必見。
モザイク画については外壁にも施されているので、テラスから間近に眺め撮影も可能でした。
本物と造形物の面白いショットが撮れました
テラスから見るサンマルコ広場(大広場)
ここが約3ヶ月ほど前に大洪水(浸水)となり、その映像がニュースとなりました。
実際に、サンマルコ寺院の中にも浸水した跡がいたるところにあり、床も一部沈んだり傾いていました。ベネチアは100年後には水没してしまうかもしれないという物騒な話も、温暖化や異常気象が進めば現実のものとなるのかもしれません。
テラスから見るサンマルコ広場(小広場)
ムーア人の時計塔
岸壁からサンマルコ広場に向かうと突き当りにある時計塔。歩いていると見逃してしまいそうな雰囲気ですが、サンマルコ寺院のテラスからは目線的によく見えます。
この時計塔は1499年に建造されたもので、時計以外にも美しい装飾や仕掛けがいっぱいです。
上部には、ベネチアの象徴でもある翼のある獅子の像
その下には、聖母子像を囲んでデジタル?表示になっています。
これ、5分ごとにパッと変わります。
文字盤に12星座が彩られた美しい時計です。中央の青い部分はラピスラズリだそうです。
現地では時計の針まで見えませんでしたが、写真で確認したらほぼ正確に動いているんですね~
近代的な自動販売機などは故障だらけのイタリアなのに・・・です(苦笑)
ちょうどからくり時計が動くタイミングに居合わせることができました。
ベネチアの治安
ベネチアでも一番にぎわうこの周辺は、ポリスも頻繁に巡回しています。
とはいえ、やはりイタリアですので、写真撮影などに気をとられてスリに遭わないよう自己防衛は必要ですね。
ショッピングやお食事よりも、美しい石材や装飾に彩られた建築美にすっかりはまってしまいました。
ベネチア散策、もう少し続きます。
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