2019年2月の冬のイタリア周遊ツアー旅行記です。
昼食後のベネチアングラス工房見学&ショッピングと、わずかな自由行動の時間に小走りで行ってきたリアルト橋のようすです。
ベネチアングラス工房とショッピング
ベネチアングラスは、13世紀頃のベネチア共和国時代から700年以上続く伝統工芸。
繊細で高度な技術を要するガラス製品がベネチア共和国の主要な輸出品でもありました。
鉱物を混ぜたカラフルな色彩や製造工程で極限まで細く薄く伸ばし、繊細な細工をするのが特徴です。
古くから本当の北東にあるムラーノ島に職人が集まり生産が行われていました。
ムラーノ島からの職人さん(マエストロ)の出張実演です。
ガラス細工の実演は日本でも良く見るし、日本人のほうが器用なんじゃない?なんてナメていましたが・・・
ガラスを伸ばしたりねじったりしながら、再び炉に入れて熱を加えるという作業を繰り返します。ありきたりのグラスや花瓶ではない複雑な形になっていきます。
10分ほどの実演で完成したのがこちら
「跳ね馬」と呼ばれる縁起のよさそうなお姿です。お見事!
イタリアの高級車 フェラーリのエンブレムにも使われていますね。
伝統工芸の技を見て感動した後は、ツアーお約束の「お土産店立ち寄り」という要素も兼ね備えています。
団体ツアーでベネチアに行く場合、ほぼ含まれている内容かと思います。
ショップでは、ダンディな店員さんがグラスの丈夫さや色のことなど流ちょうな日本語で説明してくれました。
が、工芸品としては素晴らしいと思うのですが、こんな絢爛豪華な食器?装飾品?を買って帰ったところで、わが家では利用する場面もなければ、インテリア的にも完全に浮いてしまいます。外国みやげの民芸品”あるある”ですね。
というわけで、かさばらないペンダントトップを購入しました。
”金太郎あめ”みたい・・・なんて言われると元も子もありませんが(泣)
細い棒状のガラスを切って並べるという手の込んだ製法を見るとお値段にも納得。
とはいってもグラスなどに比べるとお値段もお手頃。知人や家族へのおみやげにも最適です。
ちょっとお得なツアーに参加すると、ツアー御用達の割高なお土産店立ち寄りが多いのですが、ここでは貴重な実演を見たり、工芸品も目の保養になったので苦痛ではなかったです。
旅のスタイルは完全に”おっさん”な私。買い物はこれで満足。
残りの自由時間は、ひとつでも多くの「建造物」を見たいので急ぎます。
リアルト橋へGo
細い路地が交差するベネチア島内。
「リアルト橋」「サンマルコ広場」といった主要スポットの案内標識がいたるところにあります。(建物に張り付いているので見落としやすいです)
進んでは曲がる・・・曲がってまた進む、が続きます。
ところどころに広場があったり、橋を渡ったりしました。スペイントのトレドほどではありませんが、なかなか島内の道は入り組んでいて帰りが不安になります。
ツアーですから迷子になって集合時間に間に合わないというのは困ります。
この翌週からは、カーニバルが始まるようでした。
こんな仮面をつけて楽しむ人たちが島内にあふれかえるんですね。
しかし、ギャグでは済まされないようなマスクもありますけど・・・
リアルト橋全景
独特な形をした屋根付きの橋。16世紀中ごろに作られたものです。
近くでよく見ると大理石でできています。とにかくふんだんに大理石を使うイタリア。
橋の中央部
橋の上にお店も並んでいますが、ここは人が多すぎるのでスリに警戒して写真撮影もそこそこに景色の見える通路に出ました。
リアルト橋から見た運河の風景
私たちが乗ったゴンドラは「for Chinese」な装飾でしたが、こちらは”アラブの王様”仕様でしょうか?
なんとか迷子にならず集合場所にたどりつき、再び水上タクシーに乗ってベネチアを後にしました。
島を離れても、海上からはまだまだ写真映えするスポットはいくらでも撮れます。
逆に全体のようすが収められるここからがチャンス!
船に乗った瞬間に爆睡しているようでは、もったいな~い(笑)
下船後、再びバスに揺られフィレンツェに向かいます。
バス内では爆睡する方もいらっしゃいますが、寝ているヒマはありません。(←ここが貧乏性なのよね~)
その国の独特な風景や看板を見るのも楽しみのひとつなのです。
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