長野県では4月中旬からGWにかけて花桃が見られる素晴らしいスポットがあります。
花桃が好きすぎて静岡県から1~2年ごとに足を運んでいる私の記録とあわせて紹介します。
花桃とは
花を観賞するために改良されたモモ。庭木などによく利用されています。
一般的には桜の前に咲きますが、長野県では4月下旬から5月上旬にかけて桜の後に咲くことが多いです。ちなみに静岡県では3月中旬に満開を迎えました。
赤、白、ピンクの他、1本の木に混合で咲くものもあります。
南信州阿智村 はなもも街道と花桃の里
長野県の南に位置する阿智村は、星がきれいなことでも知られる自然豊かな村です。
ここを中心に東は飯田市から西は南木曽町までの国道256号線沿い、昼神温泉や月山温泉にたくさんの花桃が植えられています。その数は数千本といわれています。
花桃の歴史
この花桃、一説には木曽川の水力発電に貢献し「電力王」と呼ばれた福沢桃介(福沢諭吉の娘婿)がドイツでその美しさに惹かれ、3本の苗を購入して発電所脇に植えたのが発祥ともいわれています。(諸説あります)
1.月山温泉の花桃
2018.4.22
月山(げっせん)温泉は、GWの頃に花桃まつりが開催され、このエリアでは最も多くの観光客でにぎわいます。その景色はまるで桃源郷ということばがピッタリ。
川沿いを歩きながら散策でき、露店もたくさん出店します。例年の目安はGWの頃ですが、昨年は1週間ほど開花が早かったです。
GW中は駐車場もかなり混雑しますが、各所にあるので少し歩くことも視野に入れ空きがあれば早めに駐車してしまうことをオススメします。
午後3時過ぎくらいを目安に行くと混雑も解消されます。(ただし写真を撮るには条件が良くないかも・・・)
月山温泉の花桃は圧巻ですが、そんなに混雑するところには行きたくない、妻籠宿などへ行くついでにちょっと楽しめればよいという方は、国道256号線沿いでも十分に楽しむことができます。
2.昼神温泉郷の花桃
2011.5.3
昼神温泉は大きな旅館が何軒もある温泉街。こちらは月山温泉ほどではありませんが、温泉街にもたくさんの花桃が植えられています。
2014.5.3
国道256号線沿いにある昼神温泉郷を見下ろすスポットから撮影しました。
3.はなもも街道の花桃
車を停めなくても国道256号線を昼神温泉郷付近から妻籠宿(国道19号付近)に向かって走るだけで、こんな鮮やかな景色が楽しめます。
その際はくれぐれもわき見運転と急停車にはご注意ください。
また、運がよければ清内路(せいないじ)では黒船桜と呼ばれるしだれの一本桜と花桃の競演も見られます。
4.清内路の黒船桜との競演
2012.4.29
2014.5.3
この時は、黒船桜は終わっていましたが、花桃と芝桜、さらに新緑とのコラボが見られました。
清内路峠付近は標高が高いので、他のエリアで花が終わってもまだまだ楽しめたりします。
私が月山温泉に行き始めたのはここ数年のことで、それまでは、はなもも街道を走るのがGWの定番コースでした。山道ですが道幅も広く、なんといっても渋滞がないのでストレスがたまりません(笑)
阿智村のお隣になりますが、こちらにも花桃街道が広がっています。
5.木曽川沿いの花桃
福沢桃介が最初に植えたのが大桑村の須原発電所という場所とされていますが、この木曽川沿いには福沢桃介が残した電力関連の施設が多く残っています。
木曽川と並走する国道19号線沿いからは近代遺産の建造物と花桃の風景が楽しめます。
花桃の見ごろの写真ではありませんが、桃介の時代に造られた読書(よみかき)発電所と桃介橋(いずれも南木曽町)
交通アクセス
月山温泉へは中央自動車道園原インターで降りてすぐ。ただし、園原インターはハーフインターのため名古屋方面からの上り方面出口(及び下り入口)しかありません。東京方面からの場合は飯田山本インターで下車します。
また、シーズン中は園原インター出口が渋滞します。(約8.5kmの長さの)恵那トンネルの出口と園原インターの出口が重なっているのでくれぐれもご注意ください。
開花状況など
お城好きにオススメ~近くにある続100名城~
今回、続・日本100名城に指定されたばかりの中津川市の苗木城を訪ねた足で月山温泉の花桃まつりに向かいました。苗木城も超オススメですよ。