2019年2月の冬のイタリア周遊ツアー旅行記です。
旅は最終の観光スポットであるローマへ向かいますが、このツアーでの移動手段だったバス旅についてちょっと触れたいと思います。
ヨーロッパ域内をツアーで巡る場合、移動手段がすべてバスになる場合と、飛行機や列車を一部利用するツアーがあります。
まあ、ひとことで言えば「お手頃価格なツアー」はオールバス移動というのが通常。(2014年のスペイン周遊ツアーもオールバス移動のツアーでした)
海外ツアーでのバスの座席はどうなる?
これは添乗員さんの采配(さいはい)によります。今回のツアーでは完全に「ローテンションで指定席」でした。毎朝、添乗員さんが座席表を提示してくれるので、そこに座りました。
前方、後方、左右などむらがないように一通り回してくれているという感じです。
カナダに行ったときは定員いっぱいの40人だったのですが、全体を3つにグループ分けして、ざっくりした位置(前方、中央、後方)というエリアだけをローテーション。そのエリアの中で自由(先着)ということもありました。
私は遭遇したことはありませんが、完全自由にすると同じ席をずっと陣取る人(前方が人気のようです)がいたりしてもめることもあるらしいです。長いツアーですし、一度もめるとその雰囲気を引きずることにもなってしまいます。日帰りとはワケが違うのでローテーションというのが無難なのかもしれませんね。
バスの大きさは? 日本と比べて違いがあるの?
バスの大きさ自体はそんなに差がありません。
ただ、海外のバスは中央部分にも乗降口があることが多いので、定員いっぱいでも日本のバスのように(前方1か所に集中して)乗降に時間がかかるということがありません。停車したら一刻も早くトイレに行きたい!という人も安心です。
今回はバスにトイレがついていましたが、諸事情で「緊急用」として使ってくださいとのこと。まあ、そこまで切羽詰まった方はいなかったのでよかったですけど。
エアコンも快適(冬でしたので暖房だけですが・・・)
ローマへの道中に一雨降りましたが、ローマ到着後はピタっとやみました。
そして、今回は参加人数が少人数(20名弱)に限定されていたこともあり「おひとり2席確保」というのがツアーの「売り」のひとつでもありました。
ただ、ひとり2席使えて荷物など置き場などには苦労しませんでしたが、前後の間隔が窮屈なバスでした。どんなバスに乗れるかは運次第ですね。
イタリア国内の道のり
◎ミラノ⇒ベネチア(メストレ) 264km
◎ベネチア⇒フィレンツェ(セストフィオレンティーノ)250km
◎フィレンツェ⇒ローマ 294km
日本国内で例えると東名高速で東京から西進すると、静岡県の三ヶ日インターあたりが250kmくらいです。東京から浜名湖に行くくらいの距離感でだいたい4時間くらいです。
これを新幹線を使えば楽なのに・・・と例えてみるとわかるように、ここがツアー代の違いなのです。
ドライバーさんは、2日目のミラノから5日目のローマ到着までをひとりで運転してくれました。
日本とほぼ変わらない高速道路&地形
イタリアの国土面積は日本の5分の4。火山国で地震も多い・・・と地質的にも似ているせいか道路状況も似通っているように思いました。日本国内のように高速道路も整備されています。
山越えのような過酷なルートはなく、揺れも少ない快適なバス旅ができました。
通行帯が逆というくらいで、走行車両や周辺の構造物も日本とそっくりです。
国土の広さを感じるのは、やはりアメリカ大陸でしょうね。
サービスエリアの立ち寄りも楽しみのひとつ
2時間に一度くらいの割合でサービスエリア(という名目ですが、今回は提携しているおみやげ店が多かったです)で20~30分のトイレ休憩があります。
駐車場などは日本のサービスエリアと似ています
ベネチアからフィレンツェに向かう途中、ボローニャ近郊で立ち寄りました。
建物はオシャレですが、日本のサービスエリアに比べたら小規模です
しかし、コーヒースタンドはさすがイタリア 洗練されています。
こちらはローマへの道中に立ち寄ったショップのコーヒースタンド
コーヒーはマシンで入れてくれるし、カウンターには無料のお菓子までありました。
お菓子食べ放題!?で、1杯2ユーロくらいでしたのでスタバよりコスパいいですね(笑)
バスに持ち込みましたが、ドライバーさんによってはコーヒーなどの持ち込みを禁止している場合もあるので、添乗員さんに確認してからの方が良さそうです。
こちらのショップでは、日本や中国の団体ツアーが一気にお店に入りレジがすさまじいことになったためショッピングから離脱してコーヒータイムに専念しました。
自由行動がない少ないツアーは、サービスエリアでのショッピングタイムは貴重です。
バス旅のメリット
荷物運びの手間がない
なんといってもバスはホテルの玄関に直付けするのでありがたいです。ただ、高級ホテル宿泊ではないので自分のスーツケースは自分で部屋やバスまで運ぶ必要はありますが、バスに乗っけてしまったら次の目的地(ホテル)まで煩わしさゼロ。
他の団体に気を遣わなくてよい
一昨年のペルーの旅ではマチュピチュ入りに列車を利用しました(というか列車しか選択肢がない区間)。その際は、外国人専用列車とはいえ、やはり日本人以外の人たちが混在していると思うと若干緊張します。バスならば他の団体が混じることもなく爆睡しても安心です。
車窓の写真がバシバシ撮れる
バス旅は、その国の町並みや建物、畑の風景などが次々に目に飛び込んできます。日本では見られない珍しい景色にも出会うのも海外の道を走る楽しみのひとつです。
葡萄畑だと思いますが・・・棚だけ
こちらは、まるっきり北海道みたいですが・・・
同時に添乗員さんが車内では、沿線の景色やその国の歴史などを解説してくれるのも楽しみにしています。電車では車両貸し切りでない限りこういうことも難しいと思います。
バスの中では個々自由。バスではひたすら寝る・・・という方、本を読んでいる方もいらっしゃいますが、私はせっかく海外に来たのだからもったいない、とばかりに車窓を見たり写真を撮るタイプです。
こういう看板がタイミングよく撮れると、達成感あります(笑)
Google MapやAppleの写真アプリで走行の足跡が確認できる
この旅に行ったときには私はiPad miniとAndroidスマホを持参。写真撮影した位置が地図上に登録されるアプリが便利です。
今回はモバイル通信環境(海外対応SIM)を準備していったのでほぼ正確に位置登録ができました。なお、Androidの方は、Google Mapのタイムライン機能で代用することができます。
メインカメラは高倍率望遠のあるコンパクトデジカメなんですが、お店など位置情報を記録したいところではiPadを併用しています。
こんな楽しみ方もあるので、海外でのバス旅もまんざらではありません。
バスでの移動が大変&退屈と思うか、楽しみと思うかはそれぞれのとらえ方次第ですね。
コンパクトデジカメは引退し、iPad miniも併用しながらも今やGoogle PIxelがカメラの画質、アプリの充実度も含めるともっとも有能な相棒になりました。
このあとはいよいよ最終目的地の都市 ローマへ。
こちらからツアーのダイジェスト・リンク集がご覧いただけます。