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【春の奈良旅5】東大寺境内一の展望スポット二月堂へ

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 2019年4月の春の奈良旅 つづきです。 


大仏殿から二月堂までの道のりは穴場散策スポット

大仏殿の回廊の東側に出ると、南大門から大仏殿にかけてのにぎわいが嘘のようになくなります。 

新緑が目にも鮮やかなゆるやかな石段の道は・・・

猫段

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ここで転ぶと猫になってしまうという伝説があるらしいです(笑) 

鐘楼(国宝)

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高さ4メートルほどあるという鐘楼。何から何まで東大寺はスケールがデカい!一度この鐘の音を聞いてみたいものです。

行基堂

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小さなお堂ですが、東大寺の大仏を建立するのに尽力した僧・行基を菩薩として祀っています。

 

このあたり、おみやげもの屋さんもあるのですが人通りが少なく、のんびり歩けます。

人間の相手に疲れた!?鹿たちの休息の場になっていました(笑)

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工事用のバリケードも鹿バージョンでした~

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ゆるやかな坂と階段を上っていくと、多くの堂宇が建ち並ぶ場所に到着です。

東大寺の中でもひときわ高い場所にあるこのエリアには、二月堂、三月堂、四月堂といった月の名前がついた建物があります。それぞれの名前は、旧暦の各月に行われる法会が由来といわれています。

四月堂(三昧堂)

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三月堂(法華堂)

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三月堂(法華堂)は別途拝観料が必要です。

 

毎年3月に行われる修二会(お水取り)の舞台 二月堂

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今回、大仏殿とともに見たかった建物です。ここでは、毎年3月1日から14日に修二会(しゅにえ)という法会(僧侶たちの集まる行事)が行われます。

なんと752年(奈良時代)から一度の中止もなく、2019年で1268回を数えているそうです。

この舞台で火のついた松明を振り回すお松明(おたいまつ)は、テレビでしか見たことがありませんが勇壮ですね。

 

階段を上ったところに入口があります。こちらは拝観無料です。

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納経所(御朱印受付)はここに立つとちょうど後ろ側にあります。

二月堂の舞台は自由に歩けるようになっています(建物内には上がれません)。

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最初に二月堂が建立されたのは8世紀頃ですが、焼失により現在の建物は17世紀の再建だそうです(国宝指定)。あれだけの火の粉が飛び散るのに、焼失は一度だけというのもビックリなことです。

二月堂のご本尊は十一面観音(二躰)だそうですが、いずれも秘仏なのでお目にかかることはできません。

 二月堂の舞台からの眺望

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奈良の町全体とはいきませんが、東大寺の境内を見下ろすことができます。

奈良の町のパノラマを存分に楽しみたいという方にはこちらがオススメ 

 

二月堂の御朱印

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「南無観」はご本尊の宝号(名のこと)。修二会ではこれを唱えるそうです。

 

お松明の展示も見られる二月堂の休憩所でひと休み 

入口と反対側に出ると、休憩所があります。

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味わい深い建物の中では、セルフサービスでお茶がいただけます。食器などは自分で洗って片づける必要があります。

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建物の中にはお水取りで使う松明の実物や、実際の様子がVTRで流されていました。

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長さは7メートルほど、重量も40キロ近くもあるそうです。

勇壮な行事の裏で、どのような材料で、どんな思いで作られているのかを知ることのできる丁寧な展示です。

 

二月堂の階段を降りたところにあった気になる建物に近寄ってみました。

お寺の境内にある注連縄(しめなわ)って、私はすごく気になるんです。神仏習合から分離の歴史の中でどのように変わっていったのか・・・など。

という程度の気持ちで案内板を読んだら、すごい建物でした!

「お水取り」の儀式で最も神聖なる場  閼伽井屋

  「あかいや」と読みます。

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修二会の中でもクライマックスとなるのが、この建物内にある若狭井(わかさい)から汲み上げたお香水(こうずい)をご本尊に納めることなのです。

それが有名な「お水取り」であり、2週間にわたる法会全体を指す「修二会」が、「お水取り」と称されるようになっているのです。

建物に入ることのできるのはほんの限られた人のみ。厳かに執り行われるそうです。

そんな神聖な建物がここにポツンと建っていることにビックリです。こんな雑な扱いでいいの? 

建物は13世紀前半(鎌倉時代)のもので、重要文化財に指定されています。

 

二月堂のこと、お水取りのこと、お松明のことなど知れば知るほど興味が湧いてきました。

この余韻を残したまま、裏参道を歩いて正倉院へ向かいます。 

 

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