2006年6月に参加した黒部ルート見学会参加の記録です。
参加したのは梅雨時期の6月。晴れ女の私ですが、ちょっと梅雨には勝てない感じ(T_T)
世界遺産を観光しながら宇奈月温泉へ
東海北陸自動車道を走り、世界遺産・白川郷を道中観光
このシーズンの田植え直後の風景も合掌造りといい絵になります。
菖蒲?かきつばた? こちらも日本の原風景と合います。
同じ合掌造りの集落ですが、岐阜県の白川郷から県境を越えた富山県の相倉(あいのくら)集落。
白川郷ほど観光客が多くなくのんびり散策できるので気に入っていますが、ここ数年はインバウンドなどでここもどうなっているのか・・・
宿泊先の宇奈月温泉へ向かう途中のダム観光もしっかり。
宇奈月ダム
うゎ~放流まで見られましたよ。ダム好き♡な私、歓迎されてる!?
宇奈月ダムの概要
黒部川水系では関西電力以外が建設する初のダムとして国土交通省が建設した多目的ダム。2001年竣工。
重力式コンクリートダムで、高さは97メートル。
放流も芸術だ!と私は思います。
ダムに隣接した資料館もしっかり見学したのですがなぜか写真はなく、放流の写真だけ残っていました(笑)
宿泊は宇奈月駅のすぐ近くにあるフィール宇奈月。
温泉にゆっくり浸かって、翌日の黒部ルート見学会に向けて早々に床につきました。
宇奈月駅から欅平駅へ 緑あふれる黒部峡谷鉄道
翌日、雨の音で目覚めました。私の晴れパワーもここまでか・・・と諦め気味での出発。
黒部峡谷鉄道・宇奈月駅
午前7時半ちょっと前に欅平に向かう列車の始発駅・宇奈月駅に着くころには雨は止んでいました(*^^)v
ここで、回送業者さんに自家用車を預けます。宇奈月から立山まで運んでもらうのに15000円ほどでした。
宇奈月から欅平(けやきだいら)まで約80分の所要。欅平駅の集合は9時20分。
見学会の案内に掲載されていた列車に乗車すれば間に合うようになっています。
現在は観光用の路線となっている黒部峡谷鉄道も元々はダム建設用の資材と人員輸送のためにつくられています(この鉄道が下部軌道、今回見学するルートが上部軌道になります)ので、車両も小さいのです。
オープン車両と窓付き車両を連結した黒部峡谷鉄道の車両
景色の見やすいオープン車両(普通車両)と、風雨を防げる窓付きの車両があります。写真を撮りたい私たちは、当然オープン車両へGO!
まだ観光シーズンのピーク一足前なので、車内はすいていました。
黒部川は、急流や水量が水力発電に適していることで、大正時代からダム建設にとりかかった歴史があります。日本のダムや発電所建設の黎明期に建設された施設が多く、ダム好きにはたまらない川です。
ヨーロッパの古城のような新柳原発電所
宇奈月駅を出てほどなく、ヨーロッパの古城のような建物が見えてきます。
新柳原発電所の概要
ダム開発の黎明期に造られた柳河原発電所の”二代目”。下流の宇奈月ダム建設に伴い、柳河原発電所が水没することになり、1993(平成5)年に新たに建設された発電所です。上流にある 出し平ダム の水力を利用して発電を行っています。
排砂ゲートを備えた近代的な 出し平ダム
高さ77メートルの重力式コンクリートダム。
レトロな感じですが、意外にも新しいダムで、1985(昭和60)に完成。黒部川水系は土砂の堆積が多いため、これらを流すために「排砂ゲート」が備えられています。
昭和初期に造られた土木遺産 小屋平ダム
こちらは、大正時代からはじまっていた黒部川の発電所建設の歴史とともに歩んだ古いダムで、1936(昭和11)年の完成。国立公園内という環境に配慮して建築家によるデザインのダムです。
この季節は、雪解けで水量も多いので、”放流見たい派”には絶好のシーズン!
ダム好きさんは、黒部ルート見学会に参加するならシーズン初頭に行きましょう!
6月なので、天気には期待していませんでした。どうせ地下見学だし!?(笑)
でも、雨が止んだ後の峡谷は新緑がまぶしくて・・・(*^^)v 私は晴れ女♪♪
雪解けの水が谷底を勢いよく流れていきます。これも美しい~
黒部峡谷鉄道の終点 欅平駅に到着です。
黒部ルート見学会の出発地 黒部峡谷鉄道 欅平駅
集合場所は、欅平駅2階にある食堂です。
なんとも「昭和レトロ感」たっぷりの食堂です。
黒部ルート見学会いよいよスタート
ここで定員30名が集合し、出席確認(身分証明書が必要)。私もですが、参加者は気合の入れようが半端ないと思われ!?欠員はありません。
ここで関西電力の方から見学会の説明が行われます。ルートの説明の他、注意事項なども多いです。20分ほどの説明の後、再び先ほど到着したホームへ。
ヘルメットを着用して、先ほどとは違うトロッコ列車に乗ります。
作業員専用のトロッコ列車へ乗車
黒部峡谷鉄道と同じ駅内ですが、こちらの列車には一般の人は乗車できません。
電力会社の関係者が乗車する中、私たち黒部ルート見学会の参加者のみ乗車が許されるのです。この「限定感」がたまりません(^O^)
かなり前置き長いですが、黒部ルート見学会いよいよスタートです。