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【冬のイタリア旅 まとめ①】旅のスケジュールとツアーの選び方

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2019年2月にJTB旅物語のツアーに参加して行ってきたイタリア周遊旅の総括。

記事はおトクな”庶民的”ツアーで行く場合を念頭に置いた内容ですが、現地の様子やエアラインは、フリーで行かれる場合にも参考になるようにまとめています。

記事の内容は2019年のものです。新型コロナ感染拡大により海外ツアーについての状況は、当時と大きく変化しています。
最新の情報をご確認の上、お申込みなどをお願いします。

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イタリア旅行のベストシーズンは?

イタリア旅行のベストシーズン

日本とほぼ似たような気候のイタリアは、日本と同様に春から秋にかけてのシーズンには多くの観光客が訪れます。日本に比べて湿気も少ない(と思う)分、夏も人気。

が、一方で世界遺産の数が世界一のイタリアには世界中から観光客が集まります。

日本も最近は外国人観光客であふれる観光地が多くなったものの、その比ではないくらいの混雑っぷりです。

混雑と行列が大嫌いな私は、このベストシーズンをはずして冬に行きました。

冬のイタリアってどうなの?

日本のように南北に長い国なので、北(ミラノ)は寒く、南に行くにつれ温暖になります。私が行ったのは2月ですがほぼ日本(東京周辺)と同じ気候

首都でありちょうど真ん中のローマは、2月の最高気温が12~13度、最低気温が4~5度くらいでした。

とはいえ、日本も寒波もあれば予想外に暖かいことも。ひとことで冬といっても自然次第で気温の上下はありますからあとは運です。ちなみに私は ”暖冬晴れ女☀” です。 

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2月のミラノ ドゥオモ(大聖堂)前の様子 気温10℃くらいです。

 

冬に行くメリットとデメリットは?

【メリット1】 混雑を避けて観光できる

イタリア旅行の目的は、ほぼ世界遺産の建造物や美術館なので、混雑していない時に行けば時間の節約にもなるし、ゆったり鑑賞することができます。

ツアーでの予約でも美術館入場に並ぶこともざらのようです。混雑嫌いな私にとってはせっかくの海外旅行でストレスがたまるのは勘弁です。

ちなみに一番並んだのはフィレンツェのウフィッツィ美術館で20分ほどでした。

現地ガイドさんのお話では、冬の観光客数は夏と比べ半分から3分の2くらいだそうです。

【メリット2】 ツアー代が安い

同じツアーでも10万円くらい価格差があります。(これは航空券の価格差もあり、年末年始は例外)

例えば春から秋に30数万円のツアーなら同じ内容で冬は20万円台。

冬には8日間で10万円台の庶民ツアーもゴロゴロあります。

【メリット3】 建物の写真が撮りやすい

地味&マニアックなメリットではありますが・・・建物の写真を撮る際に、木々の葉が落ちている冬は建物をメインとした写真が撮りやすいです。木々の緑と引き換えに、建物が映えるのが冬です。

 

【デメリット】

日没が早いことくらいでしょうか? 日本とほぼ同じ午後6時には日が落ちます。

反対に夏は午後8時過ぎまで明るいそうなので、もう2時間くらい街歩きできたかなという場面もちょっとありました。それに伴い冬は観光施設の閉館時間も早くなります。

フリーならその差は大きいけれど、ツアーは季節に関係なくほぼ行程が決まっているので、気にするほどのことでもないと思います。 

あとは寒さです。日本の寒さも辛いという人はやめておきましょう。しかし、観光で歩き回っていると自然と体はポカポカしてきます。

私は暑さの方が耐えられません。炎天下で入場待ちや市内観光で歩く・・・ムリです。

 

上手なツアーの選び方

初めてなら北から南へ進む王道ルートへ

日本人にも人気の渡航先なのでたくさんのツアーが販売されています。

私も漠然とイタリアに行きたいと思ってから、1年以上かけて数社のカタログを見て比較検討しました。

しかし気づいたのは、大半の添乗員付きツアーは似たようなルートだということ。

ミラノから入って、ベネチア、フィレンツェ、ローマ、さらにはナポリ、カプリ島などを巡る8日から10日間くらいのツアーが王道です。

人気&需要があるから各社このルートで商品を出しているともいえます。

とりあえず初めてのイタリアで、超有名どころを要領よく巡りたいと思ったらツアー会社のパンフレットの中から「人気商品」「ロングセラー」で上記のような都市が入っているものを選択すれば良いかと。

添乗員さんのお話によると、ルートとしては南下するルートの方が感動が大きく、逆のルートは少ないそうです。

私が特別「巨大建造物好き」ということもありますが、やはりローマの町並み、2000年以上の歴史を持つ世界遺産の数々には圧倒されます。

リピーターならテーマのあるツアーまたは地域を絞ってフリーで

大手旅行会社のツアーにはリピーター向けと思われるツアーもあります。

地域を絞ったり、王道ツアーでは巡らない小さな街を巡るようなツアーです。

また、美術館巡りや美食(旬の食べ物やワインなど)にこだわるツアーなどもあります。

気に入った都市があれば、フリー滞在(航空券とホテルのみ)プラス現地ツアー参加という形でじっくり巡るのもありです。

参加者限定ツアーという選択肢も

最近は60歳以上に絞った「年齢限定」の他、「夫婦限定」「おひとりさま限定」といった参加者限定のツアーをよく見かけるようになりました。

同じような年齢層の人たちと和気あいあい旅したいという方や、ひとり参加に不安のある方は限定ツアーもいいと思います。

私はいろいろな人がいるツアーの方が見聞も広がるので、限定なしのツアーにおひとりで参加しちゃってます(^^)v 

どこにこだわる?お金をかけるべきところを絞ろう

これだけは絶対外せない!という観光スポットを1つでもピックアップするとツアーは絞られます。

たとえば「”最後の晩餐”の絵画を見る」「ピサの斜塔に登る」「青の洞窟に行く(←お天気に左右されますが)」など。

そして少しでもお得に旅行したいのは庶民なら考えること。でも、お得な中にもちょっとご褒美的な要素を入れてみることをオススメします。

例えば、

  • 宿泊のうちの1~2泊はデラックスホテルに宿泊
  • 有名レストランでの食事あり
  • 美術館などが(一般入場より)優先的に鑑賞できる

そして、最近ツアーを見ていて多いのは、航空会社と座席クラスにこだわるという選択肢。私はまさにこれでした(笑)

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添乗員付きツアーの価格はどれくらい?

私は「ザ・庶民」なので、だいたい検討するのは「クラブツーリズム」「JTB旅物語」「阪急トラピックス」です。

それらを踏まえての価格です。(2018~2019年の内容)

ベストシーズンなら30~40万円が一般的相場

いわゆる5月から11月くらいのベストシーズンの標準的ツアーなら30~40万円が一般的。もちろん飛行機はエコノミークラスです。

このシーズンでの20万円台はいわゆる”格安”の部類になります。

立ち寄る観光地はさほど大差はなく、ホテルのランク、航空会社と座席クラス、催行人数(最大定員)、観光(案内)付きかどうかで価格は変わってきます。

冬なら10万円前半からツアーが見つかる

これで本当に採算がとれるのかと思うようなツアーが冬にはあります。

個人なら航空券を購入する価格くらいで、ホテルや食事代、観光までついているので、とにかく安く行きたい方にはオススメ。

しかし以下のようにワケありなこともお忘れなく。 

安いツアーはそれなりの理由があります

▼定員いっぱい(大型バス1台 40名ほど)詰め込む

実際にH社の団体と遭遇しました。卒業旅行の女子大生が多くバスいっぱいのようでした。トイレ休憩兼おみやげ店立ち寄りが一緒になったのですがレジが大混乱!観光バスが2~3台重なったらさらに大変です。

まあ、私たちのツアーはその半分以下でしたが、立ち寄り先が似たりよったりなので、結局混乱に巻き込まれますが(>_<)

▼飛行機の座席は基本的に選べません

ざっくりと団体で席が確保されているだけなので、グループやご夫婦でバラバラになることもよくある話。

時々「話が違う」と文句を言ったり、「なんとかしてくれ」とチェックインカウンターで添乗員さんにしつこく懇願(通訳の依頼まで)している人がいますが、それはツアー選び方が間違っています。

このお値段ですべて希望通りに行くはずはありません。そういう方は「並び席確保」と書いてあるそれなりの価格のツアーを選ぶべき。

でもちょっと頑張れば希望の席を確保できることもあります。 

▼ホテルや食事の内容はそれなり

安かろう悪かろうというのは今回痛感しました。

特に食事については「ここまで削るか?」と突っ込みたくなるくらい。でも価格相応ということでガマンです。

ついでに、ほぼ近隣諸国のみなさまとご一緒ルート。というのも日本人の人気ツアーコースをルートから立ち寄り先まで丸ごとパクってツアーを作るから・・・だそうです(苦笑)

▼ツアー会社と結託したおみやげ店への立ち寄りが多い

これはツアーの価格というよりツアー参加の宿命ですね。

以前JTBの赤いパンフレット(LOOKというブランドでそれなりのお値段)でアジアの国に行きましたが、それでも立ち寄るものは立ち寄ります。

ただ回数はツアーの価格に反比例するかも!?

▼フリータイムという名のオプション誘導 

ツアーの経費を削るためにオプション観光や自由食を多くしているツアーもあります。

現地で自由行動ができる人はいいけれど、そうでない場合は、すべてオプションをつけたらそれなりのお値段になります。

場合によっては「全食事付」「入場料込み」というツアーのほうが安くなることもあるので、表面の金額だけで判断しないことです。

 

私が今回参加したツアーは、JALプレエコ利用なので格安というわけではありませんでしたが、飛行機と定員以外はほぼ格安的な内容だったかも!?

 

私はこれにこだわって決めました!

イタリアは初めてでしたし、何度も行かれないと思い、8日間で南イタリアまで詰め込んだツアーを当初考えました。

しかし以下の点が魅力となり、参加するツアーを決定しました。

  • JALプレミアムエコノミーを利用(羽田発ロンドン乗り継ぎ)
  • ローマは1日フリー、フィレンツェは半日フリー
  • 最大定員は22名(バスは1人で2席利用)

詰め込み過ぎず、比較的ゆったりしたスケジュールの8日間のツアーです。

フリー観光以外は食事付。各都市現地ガイド付きで観光も含まれます。

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このツアーでなんと20万円台のツアーでした(諸費用・ひとり部屋追加は別途)。

レギュラーシーズンならば、JALプレエコ(羽田-ロンドン)の航空券だけでもこの価格ではおさまりません。観光オフシーズンの冬にしか販売されないツアーでした。

これを逃す手はない!と飛びついてしまいました。

実際にツアーやエアラインの感想は次の記事でまとめます。 

 

www.momoyorozu.net

こちらからツアーのダイジェスト・リンク集がご覧いただけます。

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