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【どこかにマイルで福岡2】国内21番目の世界遺産 宗像大社へ

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つい最近、大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産に登録されるといううれしいニュースが発表されました。

ここ数年は毎年順調に1か所ずつ登録が実現していますが、2017年に登録された世界文化遺産(国内では21番目)が福岡県にあります。 

福岡空港からレンタカーで最初に向かうのは、福岡市のお隣にある宗像(むなかた)市。 

 

 『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群と宗像三女神

宗像大社は日本神話にも登場する古来からの神社で、宗像三女神と呼ばれる神々が祀られています。4世紀頃から継承される宗像大社信仰と、祭祀を司った豪族である宗像氏に関する史跡などが登録されました。この他にも数多くの国宝を有します。

玄界灘に位置するこの地は、古来から大陸との交通の要衝として、また外交の窓口として重要な役割を担ってきました。

宗像三女神はあらゆる「道」の最高神として、航海の安全や交通安全にご利益のある神様です。そして、世界遺産としては先輩にあたる宮島の厳島神社にも祀られています。

宗像三女神は以下の各所に祀られています。

 ・沖津宮(沖ノ島)・・・田心姫神(たごりひめのかみ)

 ・中津宮(大島)・・・・湍津姫神(たぎつひめのかみ)

 ・辺津宮(九州本土)・・・市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)

 

基本的に立ち入ることのできない沖ノ島

残念ながら洋上に浮かぶ沖ノ島は無人島であり、女性の立ち入りは禁止(神様が女性なので嫉妬するという理由からという説)。一般男性でもほぼ入ることはできません。

そこで私たち一般人が遥拝できるのは大島にある中津宮の遥拝所(ようはいじょ)あるいは、九州本土にある辺津宮(へつみや)ということになります。

大島に行くにもフェリーに乗らなければならないので、遠方から観光で行く場合、一般的に「宗像大社を参拝」というのは辺津宮へ向かうことになります。

 

福岡空港でレンタカーを借りて走ること1時間余。福岡市と北九州市のちょうど間に宗像市があります。福岡市内を抜けた後もバイパスなどは整備されていますが、次第にのどかな道になっていきます。宗像市の中心から離れた山間の集落といったところに神社はありました。

 

宗像大社 辺津宮の境内

広い無料駐車場があります。駐車場の前に構える建物は祈願殿。御朱印やご祈祷の受付、境内の案内(パンフレットや映像)があり、休憩ができるスペースもととのっています。参拝後に立ち寄りました。

駐車場と祈願殿

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この建物の左手に参道があります。空港到着時は曇りだったのですが、ここに来る頃にはすっかりお天気が回復し、夏らしい暑さになってきました(^^;)

世界遺産の看板

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鳥居と太鼓橋

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鳥居の先には太鼓橋がかかり、両側に池が広がります。

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それを過ぎると・・・

神門

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神門の手前、左側に手水舎、右側は祓舎です。

手水舎

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大きな岩をくり抜いて造られたもののようです。柄杓(ひしゃく)がなく、手で直接水を受ける珍しいタイプでした。  

本殿・拝殿(重要文化財)

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本殿は、16世紀半ばに焼失後再建された建物で、五間社両流造(ごけんしゃりょうながれづくり)という建築様式です。しかし本殿と拝殿の屋根が直角に交わるようにピタリと接しているので本殿の正面は見ることができません。

鳥居から拝殿まではまっすぐなのですが、拝殿にも雨除けのような屋根がついていて建物が正面からでは写真におさめにくいので、横から撮影しています。

ぐるりと回って本殿奥の角から

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屋根は杮葺き(こけらぶき)。近年建物の修復がおこなわれたばかりのようです。

本殿を取り囲むように小さなお社がずらりと並んでいます。

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22の社殿に121の末社が祀られています。

御神木(楢の木) 

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本殿向かって右奥にあるのが樹齢550年という楢(なら)の木です。一般的に見るような真上に伸びた大木ではないのですが、竜のごとく伸びる幹に生命力の強さを感じます。

宗像大社のパワースポットエリア 鎮守の杜へ

ご神木周辺もなかなかのパワーを感じるのですが、ここ辺津宮には他の二つの宮に祀られる神様をお詣りすることができる場所があります。

高宮参道入口

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緑あふれるこの空間、とても澄んだ空気が感じられます。鎮守の杜と名付けられています。

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個人的にはこのような空間は秋の紅葉よりも、芽吹いて緑がどんどん色濃くなっていく春先から初夏くらいがオススメです。 心地よい風が通り抜けていきます。

第二宮・第三宮

本土にいながらにして、海洋上にある島々の神様に御参りできる場所です。第二宮(ていにぐう)には沖津宮の田心姫神が、第三宮(ていさんぐう)には湍津姫神が祀られています。

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この社殿、伊勢神宮の別宮とそっくりの雰囲気です。

それもそのはず、こちらは月読宮(つきよみのみや)にある伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)と伊佐奈弥宮(いざなみのみや)の社殿を下賜(遷宮に伴い旧社殿の木材などを譲り受けること)されたものだそうです。木材の一部を利用しているのはよく見かけますが、社殿がほぼ再現されているのは初めて見たので感動しました。 

 

さらに杜の中を進みます。少し階段を上ります。この周辺、すごくいい感じ♡

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高宮斎場

古代の斎場(祭祀を行う場所)です。沖ノ島の社殿で祭祀が行われる前より古い歴史があります。ということは、絶大なるパワースポットなわけです。

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行列の先、写真左側が高宮斎場。建物は何もありませんが厳かな雰囲気が漂っていました。ここまで来られる方々はやはり何か感じ得るものがあるのか、じっくりとお詣りしている方が多かったです。

そして、本土からでもこんなにいい気が感じられたので、また福岡に来る機会があれば、今度は大島に渡って沖ノ島をのぞむ遥拝所に立ってみたいと思うのでした。

また、今回立ち寄ることはできませんでしたが辺津宮には神宝館があります。沖ノ島の発掘調査で出土したものを中心に国宝数万点が収蔵展示されているそうです。 

宗像大社 公式ホームページ | トップページ

 

 

宗像大社の御朱印

記事の冒頭にも書きましたように祈願殿の建物でいただけます。休憩施設も併設された立派な建物でした。

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