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【近くて遠い伊豆の旅7】有名ドラマのロケ地にもなったなまこ壁の町 松崎町へ

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2019年9月の伊豆の旅 つづきです。 

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松崎町の市街地に入るとすぐに長八美術館があります。が、今回はアート系はスルーして、目指すは私の大好きな建造物巡りです。

この松崎町はなまこ壁のある風景で有名です。

 

なまこ壁とは

「なまこ壁」は、平瓦を壁に貼り付け、目地を漆喰で海の生き物「なまこ」のように盛り上げるスタイルからその名称がつきました。防火性、保温性、保湿性に優れ、明治時代から昭和初期まで各地で見られた外壁の工法です (松崎町観光協会ホームページより引用)

 

全国でもなまこ壁の建物は少なくなり、静岡県内でも下田市とこの松崎町でしか見られません。その中でも松崎町では保護活動をすすめおり、現在でも190棟が残っています。 

近年は有名ドラマや映画のロケ地にもなっており、ロケ地めぐりなども楽しめます。

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散策には、3時間まで無料の駐車場がある中瀬邸から出発するのが便利です。

 

なまこ壁の明治商家 中瀬邸

川沿いに建つ明治中期に呉服商の商家として建造された建物の中は、歴史資料館のようになっています。

また、ドラマロケの資料コーナー、伊豆半島ジオパークの松崎ビジターセンターも併設されており、ここ一ヶ所で歴史から自然までまるごと松崎町の情報を収集できます。

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入館料はおとな100円(中学生以下無料)です。受付の方が10分くらいで館内を案内してくださいます。

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蔵の入口は黒なまこ壁と分厚い鉄の扉で覆われています。

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材料が高価で手間もかかる黒なまこ壁は、貴重なものだそうです。

蔵の中は歴史道具館のようになっています。

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喫茶コーナーもありますが、この日はお休みでした。

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メニューを見ると名物「桜葉アイス」や季節によってはぜんざいも食べられるようです。 

www.momoyorozu.net

 

いくつかの部屋を見た後は、船底天井のある廊下を渡り離れへ。

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ドラマの台本や道具が見られる ロケ資料コーナー

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近年ではこんなドラマ・映画のロケ地となっています。

◆「世界の中心で愛を叫ぶ」(テレビドラマ版)は2004年放送

◆「とんび」は2013年放送

◆「真夏の方程式」(映画)は、2013年放映

テレビドラマは「セカチュー」も「とんび」も見ていて、松崎町がロケ地だとすぐにわかりました。いつか現地に行きたいと思っていたら県内なのに遠くて!?こんなに年数が経ってましたけど・・・

台本なども展示されています。

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「セカチュー」の頃の山田孝之さんの写真が初々しくてビックリでした。演じるごとに「えっ同じ人?」と思わせるくらい良い意味で変貌を遂げていると思います。それとは対照的に、綾瀬はるかさんは15年たっているのに変わらず可愛らしい!


さらにもっともっと時代をさかのぼればこんなのまであります

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山口百恵さんも加山雄三さんももちろん知っていますが、映画までは知りませんよ~

館内にはロケ地めぐりのマップも用意されていましたが、今回は時間の都合で省略です。すっかり記憶も残っていないので・・・(悲)

 

不思議なデザインの時計塔

商家の建物の前に建つ時計塔にも注目です。

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※裏側からしか写真を撮っていなかったので、正面の写真は松崎町のサイトからお借りしました。

大正時代に造られた初代時計塔が水害により倒壊してしまった後、1987年に新たに造られたのが現在の時計塔です。

時計塔内部の天井画

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想像力を必要とする不思議なデザインですね。

 

ときわ大橋を渡ってなまこ壁の町並みへ

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この橋はドラマの中でも見たような気がするような・・・記憶はあやふや(;'∀')

町歩きのみどころは中瀬邸の対岸になります。

松崎町観光協会

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ステンドグラスがついたオシャレな建物は、実は元松崎警察署の建物。

近藤平三郎生家

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薬学博士の近藤平三郎の実家で、薬問屋を営んでいた建物。 

伊豆文邸

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内部は無料休憩所になっていて、自由に利用できます。

この建物の隣には旅の疲れを癒すこんな施設もありました。

伊豆文邸の足湯

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手を入れてみましたがけっこう熱いです(@_@) 

伊豆文邸の側面と壁塗り職人像!?

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一般のお宅にも立派ななまこ壁の塀が見られます。

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なまこ壁通り

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写真が今いちなので、またまた松崎町のHPからお借りしてきましたm(__)m

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なまこ壁通りは、思っていたより細い路地で、一度通り過ぎてしまいました(>_<)

なまこ壁通りを通り抜けたところに鮮やかな山門を構えるお寺がありました。

浄泉寺の山門

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この周辺には多くの寺社があります。

長八美術館

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幕末の頃に活躍した入江長八という漆喰名人の業績や左官技術を伝承するミュージアムになっています。今回ここには立ち寄りませんでしたが、重要文化財の岩科学校の建屋内にて入江長八の作品を見てきました。

桜葉漬けの大樽

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桜餅に使われる桜の葉の塩漬けの7割がこの松崎町で生産されています。

中瀬邸の駐車場に車をおいてぐるりと散策して1時間弱でした。ここに来る前に2kmくらい離れた岩科学校を見て来たので松崎町の滞在はトータル2時間くらいでした。 

観光用の無料駐車場があります

商家中瀬邸の横にある駐車場は、3時間以内なら無料です。

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中瀬邸を見学し、なまこ壁の町並みを歩くだけなら1時間あれば十分です。近くで食事などをしても3時間以内なら余裕です。

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駐車台数は多いのですが、観光客専用ではなく町内の方々も利用されているようでご注意ください。

 

同じ県内なのになかなか足を伸ばすことのない西伊豆や南伊豆。ついつい鉄道や高速道路が整備された場所へ急いでしまうのですが、たまには自然に恵まれたこれらの地域をのんびり巡るのもありかな、と見直した旅でした。

特に伊豆半島ジオパークは、知れば知るほど興味がわいてきます。運動不足解消と温泉での癒しを求めて近いうちに再訪したいと思っています。