2019年11月のマカオの旅 つづきです。
朝食でお腹もいっぱいになったところで、マカオの観光スタートです。
その前にマカオについてざっくりと・・・
マカオについて
マカオは、正式には中華人民共和国マカオ特別行政区。中国大陸南岸の珠江河口(珠江デルタ)に位置する旧ポルトガル海外領土で、現在はカジノとモータースポーツや世界遺産を中心とした世界的観光地としても知られています。(Wikipediaより)
人口は約67万人、面積は約30平方キロ。日本のまちで比較すると世田谷区の半分ほどの面積だそうです。到着してバスでまちの中を走ると、人口密度かなり高いなと感じます。
マカオと世界遺産
マカオは、16世紀中頃(明王朝の時代)に中国ではじめてヨーロッパ諸国の居留地となります。その後1999年に中国に返還されるまでの450年間、ポルトガルと中国の2つの国の文化が混在した町が造られていきます。
2005年には植民地時代の30の遺構(22の建造物と8つの広場)が マカオ歴史地区 として世界遺産に認定されました。
余談ですが、ガイドさんの説明では私たちがひとくくりにしている”植民地”の意味が、マカオと(敗戦によってイギリスの植民地になった)香港とはまったく違うとのこと。支配と統治では大きく違いますから・・・
現地ツアーで世界遺産めぐり
30か所の世界遺産ですが、約2km四方というエリアにコンパクトにまとまっているので、個人で頑張れば1日で巡れるかもしれません。
しかし、そのポイントに行くことだけが目的になっては意味がありません。
実際行ってみて感じたのは(海外の多くがそうであるように)日本のように多国語での案内板やリーフレットが用意されているわけでもないので、現地に精通したガイドさんからの説明があるとないとでは楽しみ方も全く変わってきます。
ツアーは、今年2月のイタリアのフリータイムにも利用させてもらったVELTRAで見つけ日本から予約していきました。
【マカオ発 マカオ観光ツアー】短い時間で充実の内容!マカオ世界遺産巡り+マカオタワー入場チケット<午前/日本語ガイド>
実は、1日で世界遺産30か所を巡るというツアーもあり申し込みましたが、催行人数に達しないとのことで断られました。(催行1~6名って書いてあったのに、です)
その後、クチコミ評価の良い半日ツアーを申し込みましたが、こちらはひとりでも催行してくださいました。クチコミでも「少人数でよかった」という評価が多いです。
ツアー集合と出発
当日宿泊するホテルリスボアがツアーの集合場所だったというのもツアーの決め手でした。
このギラギラロビーが集合場所(ホテルのフロントの階下 Gフロア)
誰も来なくて不安になりましたが・・・ ガイドさんちょっと遅れて到着です。
私と同世代の呉さんというマカオ生まれの方。日本語、ポルトガル語、英語、広東語、北京語が話せるマルチバイリンガルな方ですが、「今日はおひとりなのでラッキーですよ~ なんでも質問してくださいね」とフレンドリーに接してくださいました。
観光は、二度ほどワンボックスでの移動がありますが、基本は徒歩観光です。
ホテルから出て間もなくワンボックスがピックアップしてくれました。運転手は短時間のバイトさんのようです。乗車する傍から再び「ブォォォォ~~」とレーシングカーの走る爆音が響いていましたけど(笑)
巡った世界遺産などをダイジェストで
聖ポール天主堂跡
最初からそれ行っちゃう?な展開ですが、正面からではなく裏側からです。
聖ポール天主堂は建造当時は東洋一ともいわれる規模の教会でしたが、二度の火災に遭い現在は再建されず、表面のファサードだけが残るという形で現存しています。
カジノ収入ががっぽり入るマカオなので再建できないわけではなかったのですが、この形ゆえ人気の観光スポットにもなっているのでずっとこのままなんです。
(世界遺産になった今は、規制がありますから当然無理です)
ちなみにマカオの世界遺産はすべて入場無料。また、ほとんどの建物は毎年修復・修繕されているので外観もきれいです。”お金持ちの町”ならではですね。
ナーチャ廟と城壁
聖ポール天主堂跡のすぐ近くにありますが、個人で巡ったら完全に見逃しそう(;'∀')
ナーチャ廟は、19世紀末に創建された中国式の寺院で、子供の神様が祀られています。
城壁は、ポルトガル人の居留地を隔てるもので、土とわらに牡蠣の殻などが混ぜられています。かつては居留地を取り囲んでいましたが、今はほんの一部を残すのみ。
まちの各所には、ポルトガルを象徴するアズレージョ(装飾タイル)の標識がつけられています。この標識はここが花街(斜巷)であったことを示しています。
聖ドミニコ教会
教会の部分は工事中で入れませんでしたが、資料館は見学可。天井は合掌造りなどの日本家屋を彷彿とさせる木造になっています。
義順牛奶の牛乳プリンで休憩
なぜ牛乳プリンなのに黄色いか・・・ 私は牛乳が苦手なのでそれを言ったら卵入りのものに変えてもらえました。さらに餡のおまけ付(^^)v いずれも甘さ控えめです。
ほとんどのマカオツアーはエッグタルトのおやつなのに、なぜかこのコースだけ牛乳プリン。ツアー選択でここだけ躊躇しましたが、ガイドさんの裁量で救われました。
セナド広場
聖ポール天主堂跡と並んで、マカオの世界遺産を象徴するスポット。波のようなタイル模様が躍動感あって美しいです。
この日は年に2日だけの限定バージョン!?(マカオGP実況中継中)。
ライトアップもきれいです。もう1週間ほど遅ければクリスマス仕様だったかも。
市政署
セナド広場の正面に建つ旧マカオ市庁舎。”民政總署”から今年名称変更されたそうです。
正面から続くこの階段と両脇のアズレージョが印象的ですが、さらに奥まで進むと中庭に続いています。
仁慈堂
こちらもセナド広場にあります。
慈善団体の事務局として創設されその後病院や孤児院として使われました。現在の建物は20世紀初頭建造。 現在は博物館となっています。
ここからは坂道を上ります。
隙間なくアパートが建ち並び、駐車スペースも少ないのでバイクが日常の足のようです。YAMAHAがご贔屓いただいているようで静岡県民はうれしいです(*^^*)
聖オーガスティン広場とロバートホートン図書館
黄色と緑を基調とした西洋風の建物に取り囲まれた広場で、黄色の塀の奥にはロバート・ホートン図書館があります。そちらは現役の図書館として市民に開放されています。
ドン・ペドロ5世劇場
1860年に建造された当初は男性専用の社交場でしたが、その後はオペラハウスとして使われ、現在もコンサートなどが開催されているそうです。
聖オーガスティン教会
日曜日は礼拝が行われているため、中には入れませんでした。
聖ヨセフ聖堂と修道院
イエズス会によって造られた教会と修道院。修道院は非公開。
フランシスコ・ザビエルの右腕の遺骨が安置されていることでも有名です。が、なんとその写真を撮ってない・・・(>_<)
ただ、工事中やミサの最中でことごとく教会に入れない日でしたが、唯一ここだけはゆっくり見学できました。
この後は、再びピックアップしてもらいマカオタワーへ向かいました。
世界遺産巡りはけっこうハード
何度も来られないので世界遺産はすべて巡りたいと思っていたのですが、半日歩いてヘトヘトです。11月とはいえ晴天で気温も25度超。さらにガイドさんつきっきりの説明に頭の中も飽和状態(苦笑)
半日の世界遺産巡りで十分だったというのが率直な感想。欲張ってはいけませんね。
これが夏だったりしたらさらに大変なことです。坂も多いし、石畳も多いので、個人で巡るにしても甘く見積もらない方が良いと思います。
この後、自分のペースで5~6か所ほど巡りトータル15か所ほどでしたが、良しとしたいと思います。