束どころか日々感染が拡大している新型コロナウイルス。
本来ならこのシーズンは卒業式やさまざまなイベント、そして卒業旅行など計画していた学生さんもいるはず。それがすべてがコロナのせいでぶち壊し・・・
そんな私も今週末から出発予定の旅行を取り消したひとりです。
旅行好きの私は、リーズナブルかつ人気観光地も比較的すいている2~3月を選んで出かけています。
(2019.2ベネチア)まさか1年後にコロナ騒動でここから人が消えるとは・・・
今年は新型コロナウイルスのせいで海外行きは断念しました。
今回の旅は、高校を卒業したばかりの姪と一緒に行こうと張り切っていただけにショックも大きく、さらにキャンセル料もとられ・・・と散々でした。
ここにいたるまでを(お役に立つような内容ではありませんが)自身の備忘録として時系列に記録してみました。
だらだらと日々書き溜めているうちにとうとうパンデミック宣言まで出てしまいました!!! そんなわけで予想以上に長文になっています。
- 11月下旬 オーストラリア行きツアー申し込み
- 12月下旬 パスポート取得
- 1月上旬 オーストラリア行きツアーをキャンセル
- 1月中旬 カナダ行きのツアーに申し込み
- 2月上旬 新型コロナウイルス騒動が拡大
- 2月中旬 ツアーに全額払い込み
- 2月27日 突然「全校休校」の発表で事態は急変
- 3月上旬 日本に対しての渡航及び入国規制が増える
- 3月3日 ツアーの書類一式が届く
- 3月9日 ツアーをキャンセル
- 3月12日 WHOパンデミック宣言
- 今回のキャンセルで学んだこと
- 最後に
11月下旬 オーストラリア行きツアー申し込み
最初に行き先として決めたのはオーストラリアでした。
初海外の姪を連れて行くならアメリカ、オートスラリア、カナダが候補でした。近場のアジアやハワイならお友達とこれから行く機会も多々あるだろうし、ヨーロッパは治安があまりよろしくないことは私が実感しているので。
私自身もオーストラリアはエアーズロックとパースには行きましたがシドニーは未踏。
3月中旬出発のH社の添乗員同行ツアーは、シドニーの主要観光スポットの他、ブルーマウンテンズ国立公園も含まれた6日間のコース。自然あり町歩きありという内容で、自由時間も1日半ほどあるものでした。いわゆるツアーのお手軽さと自由さを兼ね備えてツアー代金もお手頃。羽田発ANA利用ということで、マイルもしっかり確保できるコースでした。
12月下旬 パスポート取得
海外行きが決まった時点で、冬休みを利用して姪はパスポートを取得しました。
18歳の姪は5年パスポートのみしか申請できません。ちなみに私は昨年7月に更新したばかり。
実は12月に次のツアー(ひとり参加)まで勢いで決めてしまった私。GWの割にオトクな中東ツアーだったのでポチッと・・・
来年はいいペースで海外に行けそうだ~(^O^) とウキウキしていたのですが。
1月上旬 オーストラリア行きツアーをキャンセル
オートスラリア各地で発生していた大規模森林火災が沈静化せず、1月に入ってシドニーでは町まで煙が到達するという事態に。コアラが焼け死んでしまうというニュースも報道されました。
この時点でオーストラリア行きを断念しました。観光どころか煙でも吸ったらシャレにならないので・・・
この時点でのキャンセル料
すでにネットでの申し込みと同時に旅行代金の20%を申込金としてカード決済していました。
一般的なツアーの場合、31日前まではキャンセル料がかかりませんので、カード支払いのツアー代金は全額戻ってきました。
なお、ピーク時(年末年始、夏休みなど)は40日前からキャンセル料が発生しますので注意が必要です。
1月中旬 カナダ行きのツアーに申し込み
あらためて申し込んだのは、昨年イタリア行きでお世話になったJTB旅物語が販売している「バンクーバー5日間」のツアーでした。
カタログに掲載されているツアーの多くは添乗員同行ですが、今回選んだのは航空券とホテルだけのダイナミックパッケージのようなもの。現地係員によるホテルへの送迎は付いていますが後はほぼ自由・食事なしという内容です。
ANA利用でホテルもデラックスを指定。カナダは4月中旬ころまではオフシーズンなのでとにかく安い!大手ならではの取扱量だからできる最強コスパでした。
3月のカナダは寒いのでは?という人もいますが、私はウィスラー、バンフなどスキー、そしてイエローナイフのオーロラにも行ったことがあるので、3月のバンクーバーなんて完全に「春」です。町もゆったりしていてオススメです。
2016年5月に行った時はまるで初夏でしたけど(^^;)
ネットで申し込み直後に20%の申込金の振込通知が届きました。
JTB旅物語はカード払いは基本認めていない(東京のオフィスでの支払いのみ⇒地方在住者にはほぼ無理)ため、銀行振り込みです。手数料は自己負担になります。
2月上旬 新型コロナウイルス騒動が拡大
2月上旬ころから新型コロナの感染の雲行きが怪しくなってきました。
春節の前に中国人だけの渡航だけでも止めろ!と多くの人が思ったのもむなしく世界中に拡散されていました。
WHOはパンデミックでないと言い張るし、国内でも楽観的な見方(国会は桜で大騒ぎ)。そもそもこんなおめでたい人たちの言うことを信じたのが間違いでした。
2月中旬 ツアーに全額払い込み
ツアー出発1か月前に旅行会社から残金の振込用紙が送られてきます。この時点でやめてもいいかな・・・とかなり迷いました。しかし姪も楽しみにしているし、私だって行きたい。
目安にしたのは安倍総理の「ここ2週間ほどが瀬戸際」という言葉。あわよくば3月中旬ころには事態は少し落ち着くのではという一縷の望みを残していたのです。
まあ安倍総理の「嘘つき」「無責任」は今に始まったことではないんですけどね。
そんなわけで振込手数料含めツアー代金全額を払い込みました。
ツアーにかかる取消(キャンセル)料のこと
出発まで30日を切るとキャンセル料は変化していきます。JTB旅物語など大手のツアーはほぼ同額となっています。
旅行開始日の前日から起算してさかのぼって
30日目にあたる日以降、15日目にあたる日まで(旅行代金が )
・10万円未満・・・旅行代金の20%
・10万円以上15万円未満・・・20,000円
・15万円以上30万円未満・・・30,000円・・・
14日目にあたる日以降~3日目にあたる日まで
・旅行代金の20%
旅行開始日の前々日~当日
・旅行代金の50%
払い込んだ時点でキャンセル料が発生する対象になっていました。10万円以下のツアーなので20%です。30日をきってしまえば3日前まではキャンセル料は同じです。
ただし、以下のような事由により旅行契約解除(ツアー中止)となった場合は、全額払い戻しされます。
天変地変、戦乱、暴動、運送・宿泊機関等の旅行サービス提供の中止、官公署の命令、その他の当社の関与し得ない事由により、旅行日程に従った旅行の安全かつ円滑な実施が不可能となり、または不可能となる恐れが極めて大きいとき。
ここには「感染症」っていう項目は明記されていないんですね。
そもそもこのような規約をまじめに読んだのは今回が初めてかもしれない・・・
2月27日 突然「全校休校」の発表で事態は急変
2月27日に突然、小中学校の「全校臨時休校」の発表がありました。
全世界に 日本国内はヤバイ と公言したも同然です。
もうこの時点でカナダへ行く希望はゼロになりました。
無理に行ったところで入国できない可能性あり、あるいは差別があったり(基本的に団体行動ではないので対処できるか不安)するのではないかと・・・ 移民に対して寛容といわれているカナダもここまできたら中国人や日本人に対しては警戒するでしょう。
こうなれば、諸外国から「日本人は来るな」と言ってくれた方がスッキリとあきらめがつくし、ひいてはツアーが中止扱いになって代金が全額戻ってくるというセコい期待しかありません(苦笑)
ちなみにGWに予定していた中東行きのツアーは催行40日前から取消料が発生するので、この時点でキャンセル。
3月上旬 日本に対しての渡航及び入国規制が増える
インドをはじめとした数か国で日本からの渡航を拒否する動きが出てきました。
JALやANAは、国内線に続き国際線もキャンセル及び変更手数料を無料にすると発表しました。しかし運休にならない限りツアーは催行となります。
カナダについては、特に日本からの入国者については制限が発表されていませんでした。この季節はカナダに行く留学生が多いですからある程度寛容に受け入れているのでしょう。
「留学ビザ以外、不要不急の観光客は来るな!」と言ってくれ~
3月3日 ツアーの書類一式が届く
とうとう来ちゃいました。今まで、これが届くことがこんなに憂鬱に感じるなんてことは一度もありませんでした。
いろいろ手続きしちゃってるわけで、これを送るための人件費や郵送費も考えたら全額返してほしいというのもムシが良すぎる話な気がしてきました。
中国や香港、韓国、インドなどのツアーは中止になっており、これらは事前の手続きに関する費用は旅行会社が自腹を切っているわけですよね。
3月9日 ツアーをキャンセル
もうこれ以上待ってもカナダは日本人観光客を入国制限くれそうにないので腹をくくりました。
ツアー会社に電話したところ、担当の方は淡々とした口調で「20%の取消料はかかる」ということも含め手続きを進めます。
「こんな状況でもやっぱり取消料かかりまよすね?」と聞いては見ましたが「はい」。
「実際に行く人いるんですか?」についてはうやむやな返事しかもらえませんでした。
キャンセル対象になる費用について
ツアーのキャンセルについては、表記されている「旅行代金」が対象となります。 ホテルをグレードアップ(シェラトン)してしまったので、その分(プラス1万円×2名)も上乗せされてしまったのはちょっと痛い・・・
一方で下記についてはキャンセル料の対象外で全額返金されます。
・燃油サーチャージ
・羽田空港施設使用料
・現地空港諸税
・国際観光旅客税
あとJTB旅物語の場合、振込手数料は自腹です。せめてこれがカード払いなら負担がなかったのですが・・・
また実際に支払った場合でも海外ツアー代金は大きい金額なので、私のようにポイントをマイルにしている者には大きいのです。
JTB旅物語ブランドには、もう少し経営努力してもらいたいと思うのですが、やっぱり王者はそのあたり強気なのでしょうね。
カナダ電子渡航認証について
カナダに渡航する場合は、電子渡航認証(eTA)が必要となります。
・有効期間 5年
・取得料金 7カナダドル(旅行会社に依頼する場合は別途代行手数料)
前回カナダに行った時に取得したのですが、パスポートを更新したため無効に。今回改めて取得の必要がありました。
旅行会社からは余裕を見て2週間前くらいにとは言われていましたが、前回は2日ほどでメールが来たので、今回はギリギリまで取得しないでいました。
その他の費用について
旅行保険及びWi-Fiルータのレンタルも考えていましたが、これらも1週間前くらいでも間に合う(空港でも当日可能なものもあります)と考えていたので、費用は発生していません。
現地オプショナルツアーも申し込みはしていませんでした。
現地オプショナルツアーの申し込みタイミングについては、昨年のマカオ旅(香港の情勢でギリギリまで行くかどうか悩んでいた)での経験で学びました。
3月12日 WHOパンデミック宣言
本来ならば今週末出発というところでしたが、とうとうWHOがパンデミック宣言。
これ、もしキャンセルしていなかったらどうなっていたんでしょう?今さら確認するつもりはありませんけど。
今回のキャンセルで学んだこと
損失は4万円ほど。悔しいし残念だけれど、1ヶ月前にここまでの危機を予測できずに楽観的に考えてしまった私の落ち度もあります。
お子さんがいるご家庭の負担や、仕事にすでに影響が出ている方のことを考えれば私の損なんてどうでもいいちっぽけなことなのですが・・・
ただ、ツアー会社も航空会社も商売がかかっていますので、かなりギリギリのところでもツアーは決行するということがわかりました。
教訓です!
・ツアー会社はよほどのことがない限りツアーを催行します!
・すべてが後手後手の政府とWHOの言うことは信じるな!
・中国人が全世界に散らばると危険極まりない!
最後に
カナダに行かれなかったのは本当に残念。
ただこのタイミングで行ってしまったら、帰国後に仕事に影響が出ていたと思いますので、結果としてはこれでよかったと思います。
ここ数日は海外旅行帰りの方から感染が見つかったというニュースもありました。ツアー会社が催行不可にしないし、キャンセル代がもったいないから・・・と行ってしまいたくなる気持ちはわかりますが、この状況下では自身でキャンセルする勇気も必要です。
ちょうど1ヶ月前くらいから騒ぎが大きくなっていたので、すでにキャンセルしている方がほとんどだとは思いますけどね。
1日も早い収束を願いつつ、今後はまだ記事にできていない中部地方のオススメスポットや御朱印帳のコレクションもご紹介していきたいと思いますので、今後とも おでかけももよろずをよろしくお願いします。