ふるさと納税といえば、地域の特産品など御礼が楽しみな納税(寄附)制度で話題になっていて、私も毎年楽しみながら納税しています。
このふるさと納税で直接被災自治体に災害支援もできるということをご存知でしょうか?
ここ最近、数十年に一度というような自然災害が毎年のように各地で発生。
ボランティアにはとうてい行かれないし、物資を送るにも個々に送れば現場を混乱させるだけ。
微力でもお力になりたいという気持ちを形にできるのが、ふるさと納税を利用した災害支援です。
ふるさと納税 災害支援とは
災害支援の場合、返礼品はありませんが寄附した金額が直接自治体に届くという点では支援としていちばん信頼のできる方法ではないかと思っています。
それに加え、返礼品のあるふるさと納税と同様に住民税控除などの対象になります。(2000円以上の寄付で控除対象となります)
各自治体のホームページでも受け付けているとは思いますが、シンプルに手続きできるのは、「ふるさとチョイス」「さとふる」「ふるなび」などのふるさと納税ポータルサイトです。
私が利用しているのはもっとも規模が大きい「ふるさとチョイス」です。
※画面のデザインは随時変更されています
私がふるさと納税で被災地支援する理由
被災地支援の寄附方法は他にもたくさんあります。
個々にあった寄付金額や手段で気持ちを伝えればそれでいいと思っていますが・・・
ここから先は、お気を悪くされる方がいることを承知で述べます。少なからずこういう考えの地方在住者が一定数いると思って読み流してください。
唯一私が信用できないのは番組放送中に寄附(募金)を”宣伝”する在京テレビ局。スマートフォンなどで少額での寄附ができることをうたっていたり、馴染みのあるキャラクターの名前を使って募金を呼び掛けていますが、アホみたいに高いテレビ局の職員の人件費、さらには携帯電話会社のシステムが絡んでいる場合の手数料は発生していませんか? さらには政府の施策でも判明した大手広告代理店が間に入って事務作業費なんていう名目でピンハネしていませんか? 諸経費が引かれて被災地に届くのはいったい何割なのでしょう?
被災地に届いたとしても、もちろん私の名前の欠片(かけら)さえ表には出ません。
昨今のテレビ局の不祥事やモラルの低さを目の当たりにして、在京テレビ局が地方のために仕事をしているとはとても思えないのです。広告収入も減ってカツカツですから地方の災害すら金儲けのネタにしてしまっているのでは?
それは言い過ぎかもしれませんか、地方の甚大な被害はちょっと映して、あとは首都圏の話題ばかり。人口の1割を占める首都圏の人々への情報提供も必要ですが、キー局は首都圏のためだけに存在するのではありません。都合よく偽善者ぶって「募金活動」はやめていただきたいです。
純粋に被災地を応援したいと思えばそんな胡散臭いところを経由するより、直接被災自治体に寄附をする方法がいちばんだと思っています。
ずっと不満に思っていたことを吐き出したところですっきりしたので、次行きます!
「手続きが面倒くさそう」と思っている方もいると思いますが、ふるさと納税の制度が認知されてきたことで、東日本大震災の時に比べたら被災自治体へ寄附する手間もずいぶん簡略化されていると感じます。(ほとんどの寄附がクレジットカード対応)
災害支援を機に、実際にふるさと納税(返礼品がもらえる)をはじめてみるきっかけにもなるのではないでしょうか。
そして、最近は被災した自治体に変わって他の自治体が受け付ける代理寄附もここ数年広がっていますのでご紹介します。
代理寄附とは
被災していない自治体が、被災自治体に代わり寄附金を受け付けること。
現地対応などで人出の足りない被災自治体の業務の負担を減らすメリットがあります。
鳥取県経由で熊本県に寄付しました
令和2年7月の豪雨では、広範囲にわたって大きな水害、土砂災害がありました。私が限られた所得の中で、真っ先に寄附を考えたのは熊本県です。
2016年の熊本地震に続いての大規模な自然災害。地震直後から熊本城の復興を応援しようと、ここ数年、復興城主になったり、返礼品もいただきながら少しずつ寄附をしてきました。
今年はデコポンもらおうかな、なんて思っていた矢先の災害でした。デコポンはまたの機会にして、返礼品なしの寄附をすることにしました。
寄附にあたって、直接熊本県にするか迷いましたが、今はひとりでも多くの職員さんが現地対応に尽力していただく時期。お手を煩わせるわけにいきませんので代理寄附を選びました。
代理寄附に選んだのは鳥取県です。
観光に行ったときに県民の方によくしていただいたことがひとつのきっかけですが、一昨年の広島、岡山県の豪雨での寄附の時に代理をお願いしたところスムーズに手続きをしていただけたのが良かったからです。
また、今回はコロナ感染者もとても少ない県ということもひとつの理由になっています。
ふるさとチョイスのサイトでは、「被災自治体」と「代理」がわかりやすく表記されています。
知っている自治体、信頼できそうな自治体を見つけて代理寄附をしてみるのもひとつの方法です。
災害のない日本を願いつつ
私も正直なところ欲張りな人間なので、できればふるさと納税は全部返礼品付きでいただきたいです。
しかし困ったときはお互いさま。人も財力も限られている地方どうしは協力し合わなければなりません。国なんか(特に今の政府なんか論外)あてになんかできません。
地方の一市民の私ですが、微力ながら復興のお役に立てればと思っています。
大規模災害が起こることのない日本であることがいちばんの願いですが、地球規模で数十年に一度や数百年に一度のことが起こる昨今。
ふるさと納税に対する考え方も変えていかなければならないのかもしれません。
少しでも多くの人が、こんな被災地支援の方法があるということをこの記事で知っていただけたら幸いです。