金華山ロープウェイに乗ってわずか5分で山頂駅到着。
物足りないという方は、ハイキングコースが多様に整備されているので自力登山もオススメですが、美濃の夏はハンパなく暑いのでやめておいた方がいいです(-_-;)
ロープウェイ乗り場を出てすぐにリス村
ブラタモリでも登場していましたが、なぜここに?
「織田信長の城」という覚悟で来る多くの人はこのギャップに驚きます。
- 岐阜(稲葉山)城の概要
- ロープウェイ山頂駅からの道のり
- 岐阜城天守閣
- 岐阜城天守閣内のみどころ
- 天守閣最上階からの眺望
- 岐阜城資料館と100名城スタンプ
- 金華山は往復同じ道を歩くべからず
- おまけ:ロープウェイ乗り場のガチャとおみやげ
岐阜(稲葉山)城の概要
標高329メートルの金華山山頂に築かれた山城。13世紀初頭に砦(とりで)が築かれたがはじまりで、戦国時代に斎藤道三、織田信長の居城として本格的に整備されました。
当初は稲葉山城でしたが、井ノ口という地名を織田信長が「岐阜」に改めたことにより岐阜城と改名されました。
多くの山城は防衛のための建物として使われますが、織田信長は山麓の居館とあわせ山頂の天守でも生活していたといわれています。
1600年関ケ原の戦いの前哨戦で、織田信長の孫・秀信が石田三成に味方したため落城。その後、建物は取り壊され廃城となります。
現在の天守閣は1956(昭和31)年に建造された模擬天守です。
リス村はとりあえずスルーして目指すは岐阜城! 前進あるのみ!(というか、衰えきっている体力をここで消耗するわけにはいきません)
城に行くにはここからさらに10分ほど上るということを頭に入れておきましょう。
ロープウェイ山頂駅からの道のり
一ノ門
この付近は、かつては一ノ門といわれる門や太鼓櫓があった場所。
歩道や建造物は近年整備されたものなので(段差はあるものの)歩きやすいです。
2020年はこのエリアは「信長エリア」なのでひたすら織田の幟旗が並びます。
岐阜城は記憶では2度目、いや、3度目かな? 毎回来るたびに知識が少しずつ増えているので見方も変わります。
この山、チャートという固い岩盤でできています。露頭がいたるところにあり、看板が出ています。地質好きなタモリさんが感心するのもわかります。
岩盤が斜めっていてどこが上かわからない写真ですが、手すりが上にあるのが目印。
山麓の居館跡も岩肌を利用した壮大な庭園だったということや、石垣に最適な堅い自然岩が豊富なこの地に城を整備しようとした織田信長も、かなり地質のことをわかっていたんでしょうか。
こちらも防御のためにつくられたしかけ
堀切(切通)
敵の侵入を防ぐため尾根が削られています。平常時は橋が架かり、非常時には落とせるようになっています。
二ノ門
この門を入った先には小さなお堂があります。閻魔堂(えんまどう)と書いてありました。熱心に念仏を唱えていた方がいたので写真は撮れなかったのですが・・・
息切れ寸前でなんとかここまで登ってきました~ ゴールまであと少しです。
天守が一番”映える”スポット
天守閣入口手前は建物がいい角度に入るベストスポットがこのあたりです。
石垣を含め見上げるように天守閣が撮影できるのは、山城ならではの楽しみ方ですね。
岐阜城天守閣
(2020年6月現在)入口では入館者カードの記入が必須です。
入館時は待たずに入れましたが、出るころには行列ができていました。
入場料と割引
入場料はおとな200円。2020年は大河ドラマ館の半券で2割引きになります。
その他に身障者や高齢者割引もあります(証明が必要)
開城時間
開城時間は9時30分~17時30分(冬季を除く)
ロープウェイは18時00分が最終となりますのでご注意ください(乗り遅れると自力で下山することになります)
岐阜城天守閣内のみどころ
天守閣内部は資料館になっています。
2020年は「麒麟がくる」の「信長エリア」としてオール信長仕様となっています。
(8年ほど前に訪ねた時には、斎藤道三や帰蝶(濃姫)に関する展示もあったと記憶しています)
・1階は「信長公の城下町づくり」
・2階は「信長公の城づくり」
・3階は「信長公の見た世界」
・4階は「信長公の見た天下」
岐阜という地名は、中国の古典に精通していた信長が名づけたもの。
それらの由来が詳しくパネルに説明されています。駐車場から公園に来る間に中国語の表記が多いなと感じたのですが、こういう歴史背景から中国からのお客様も多いのでしょう。
そして注目すべきは、山麓の居館跡とあわせフロイスに「地上の楽園」とまで称された当時のようすが3Dで再現されていることです。
このような建物は安土城で実現したと思っていましたが、すでに岐阜城でここまでのものが築かれていたとは驚きます。
パネルの他に、映像でも解説されていますので必見です。
織田信長座像
天守閣最上階からの眺望
最上階(4階展望室)からの眺めです。
織田信長も天下統一への思いを込めて眺めたであろうこの景色
建物は現代のものですが、岩々や川のおおよその流れは450年以上前とほぼ同じはず。
北側には、美濃の守護である土岐氏の居城であった大桑城(おおがじょう)のあった古城山が見えます。
展望室のちょっと豪華な天井も見逃せません
なんとなく写真を撮ったのですが、後になってこの天井画は「麒麟がくる」に合わせて麒麟と龍が描かれていたと知りました。
もっとしっかり見ておけばよかった(-_-;)
岐阜城資料館と100名城スタンプ
天守閣から登ってきたのとは反対に少し下ると櫓のような建物があります。ここにはかつて味噌や武器などを保管する蔵があったといわれています。
天守閣のチケットで見学ができ、こちらで100名城スタンプがいただけます。
以前訪ねた時には、地味めな歴史資料の展示だったと思うのですが、思いっきりアミューズメント仕様になっていました(笑)
大河ドラマで織田信長を演じた俳優の一覧がありましたが、私は「秀吉」での渡哲也さんのインパクトが強烈でした。が、それが今年覆るかもしれません・・・
金華山は往復同じ道を歩くべからず
山頂から再びロープウェイ乗り場に戻るのですが、ルートには多少脇道のようなものがあります。
このあたりは、当時の石垣のようすがわかりやすい場所。当時の井戸跡もあります。
この先も、歩いていたら羽柴秀吉の「千成ひょうたん発祥の地」という看板を見つけました。信長だけでなく、秀吉にとっても出世城のひとつであることは間違いないようです。
天守閣以外にもみどころが点在しているので、ルートを変えてみることをおすすめします(登山道を下らなければロープウェイ乗り場にたどりつきます)
おまけ:ロープウェイ乗り場のガチャとおみやげ
ロープウェイで下山してくると、観光地お約束の”おみやげ売り場経由出口へ”と導かれます。
そんなルート上にあったのがこちら
ぜーんぶ、戦国武将関連のガチャです。こんなの見たことない!!
しばらくここで立ち止まってガチャっ(^^ゞ
そしておみやげ売場もなかなかの充実ぶり
今年は明智光秀仕様のものも多いのですが、ここは織田信長をはじめとした戦国グッズの品ぞろえが良さそうな感じです。
若き信長が美濃の地から上洛を夢見ていた岐阜城。「春・秋・冬」に行きましょう!