2020年9月の京都旅行記です。
Go Toトラベルの割引を使って宿泊したのは、ビナリオ嵯峨嵐山
JR嵯峨嵐山駅のすぐ前というアクセスに加え、人気の嵐山散策にも便利なホテルです。
宿泊記をまとめてみました。
この宿を選択した理由
今まで京都といえばほとんど京都駅周辺の宿泊でした。新幹線で到着後、荷物をホテルに預けて身軽にのスタイルを実践するためにです。いつもはリーズナブルなビジネスホテルご愛用者なのですが、コロナ禍での条件は異なります。
最優先なのは自家用車利用のための駐車場なのです。ラッキーなことに駐車場に加えて下記の条件をすべて満たすホテルが見つかりました。
・駐車場完備(できれば無料で)
・食事はできるだけホテル内で摂りたい
・大浴場完備
・最終行程が桂離宮参観のためアクセスに便利なところ
桂離宮までは約6km、車で15分ほどでした(無料駐車場あり)。
予約とプラン
じゃらんから1ヶ月ほど前に予約をしました。
プランは秋の味覚満載和洋折衷コースという1泊2食付きのプランで、ツインルームをひとりで利用。
Go Toトラベルの特典を利用し(お食事のお酒追加も含め)て1万円ちょっとでした。
【最新情報】(2020.1014更新)
Go Toトラベルの追加対策ににより、予約サイトが割引上限を設定していた件については解消されました。これにより最大14000円の割引が受けられます。
じゃらんでの宿のみの予約の場合、10月10日より割引の上限が3500円となりました。(予約サイトが持つ)Go Toトラベルの枠がいっぱいになりつつあることが理由です。
公式サイトからの予約でもGo Toトラベルの割引を受けられます。ただし、10~11月の紅葉シーズンを控え、すでに予約がとりづらくなっています。
立地と駐車場
JR嵯峨嵐山駅のロータリーのすぐ前。駅を出たら徒歩1分です。
写真左は駅のロータリー。
建物には「コミュニティ嵯峨野」と表記されています。この建物は全国手話研修センターの宿泊研修施設ですが、民間企業によってホテル運営されています。
3年前にこの駅を利用した時は、ここは公共施設だと思っていました。
京都は景観に配慮した建物が多く、低層の建物(3階建て)になっています。
JR嵯峨嵐山駅の隣には、観光列車トロッコ嵯峨駅もあります。
また天龍寺付近まで出るのに5分ほど、渡月橋まで歩いても約10分ほど。観光アクセスも抜群です。
駐車場
駐車場利用料は無料。
写真はありませんが、駅と反対側に地上に10台ほど、建物地下(台数は不明)もあるようです。
チェックイン前の利用、またチェックアウト後の利用も可能です。私もチェックアウト後、お昼頃まで利用させていただきました。
ただし周辺の道路が狭い上に、地元の方の生活圏を一部通りますのでご注意ください。
ホテル内の施設など
エントランス
こちらはフロントから見た1階フロアのようす。
奥(駅側)に広い喫茶ルームがあります。また、ふたば書房が厳選した和雑貨などが並べられています。
日中は駅利用の観光客がランチや喫茶での立ち寄りされることも多いようです。
客室
3階建ての”最上階”に宿泊。エレベーターを極力使わず移動しました(^^)v
建物内は研修センターの雰囲気も各所に感じられますが、きれいに整備されています。
お部屋はツインルームをひとりで利用したので広々です。
ベッドはシモンズ。自宅でもシモンズご愛用なので安心して眠れる堅さです。
設備として空の冷蔵庫があります。また最近のビジネスホテルではあまり見られないセーフティボックスがあるので、連泊にはうれしい設備です。
ただ、ルームキーが昔ながらの長いキーホルダーがついたタイプだったり(外出時にはフロントに預けます)、手元の照明が昔ながらだったりと若干年代を感じるところがありました。
また、最近はビジネスホテルでの上下別のルームウェアに慣れ過ぎているせいか、浴衣はちょっと・・・(単に寝相が悪いだけなんですけど)でした(-_-;)
客室からの眺め
駅近の住宅街にあるホテル、かつ低層階の京都の建物で眺めは期待できません。
ただ駅が近いわりには部屋の防音もしっかりしていて、ホームや列車の音は部屋では気になりませんでした。廊下に出ると駅の放送が聞こえますが・・・
バスルーム
必要最低限なアメニティもそろっています。
最近は宿泊施設のほとんどがPOLAのシャンプー、コンディショナーのようです。
大浴場
京都で旅館ではないのに大浴場があるのは貴重です。
残念ながら温泉ではなく、露天風呂もありませんが、がっつり歩いた後に広い浴槽で足を伸ばせてよかったです。
コロナ感染対策のためロッカーは20個くらいのうち半分は使用禁止。またスリッパの履き間違えを防ぐ番号札(クリップ)が用意されていました。
密を避けて旅をしている私ですが、心配することも夜は2組ほど入れ違いで重なりましたが、朝は貸し切り風呂でした^_^
ホテルの食事について
食事はエントランスをいったん出たところにあるヌーベルジャポネーゼ嵐山でいただきます。
私が宿泊した日は、宿泊客以外の利用は制限されていました。(ランチタイムは宿泊客以外の出入りもあります)
チェックインの時に夕食、朝食それぞれの希望時間を聞かれました。
チェックイン後、少し渡月橋あたりに散歩をしたかったので午後7時にしたのですが、ほとんどの方がこの時間帯だったようです。
朝食も午前8時にしましたが、おおよそこの時間にみなさんいらっしゃいました。
夕食
和洋とりいれた創作料理の数々です。
手元にはメニューも用意されていますが、スタッフの方がひとつずつ丁寧に説明してくださいました。
秋らしい素材を使ったお料理で、和洋交互にサーブされるので飽きません。
少量多種といった感じで、女性向けにアレンジされていると思います。ご飯とお味噌汁までいただいてちょうどお腹が満たされるといった感じでした。
メニューの一例
・2種の味わいサーモン 柿ソース
・鮎、秋茄子、栗麩、海老芋 味噌ソース
・牛の低温ロースト、壬生菜、松茸山葵醤油ゼリー、梅肉ムース
・自家製ちりめん山椒とご飯
素材を生かしたシンプルな味付けですが、好みに応じてソースでの味付けが楽しめるのが気に入りました。
ソースもジュレやムースといった形で提供され、食感も楽しめました。
デザートのクリームブリュレには抹茶ソースがついていました。クリームブリュレだけでも美味しいのでかけずに完食するつもりでしたが、かけてみたら抹茶ソースが絶妙。おかわりをいただきたいくらいでした~(笑)
お酒は梅酒をオーダーしました。最初はソーダ割り、2杯目はロックで。
甘さをおさえた梅酒でお料理を邪魔しません。銘柄を聞いたのですがちょっと忘れてしまいました(^^;
朝食
クチコミで高評価の2品を楽しみにいただきました。
お宿名物のてづくり豆腐は、お鍋に入った豆乳を火にかけ、自分で作ります。
本当に固まるかな?と心配でしたが、言われた通りに混ぜじっと待っていたらおいしくできました~
スタッフの方も丁寧に説明してくださいますし、説明書付きです。
薬味に柚子塩やポン酢しょうゆ、オリーブオイルが用意されています。
こだわりの卵「みずほファーム」直送の生卵をかけていただくご飯も美味。
専用の卵かけしょうゆも用意されています。
他は京都のお漬物などシンプル&あっさりしたものばかりですが、ご飯がすすみます。おひつで用意してくれるので、おかわりも恥ずかしくありません(苦笑)
ただひとつだけ希望を言うとすると、この季節なので新米でいただきたかったです。
和食ですがコーヒーがついていたのは良かったです(毎朝1杯飲まないと1日がはじまらないのです)。ご当地コーヒーである小川珈琲の薫り高いコーヒーがいただけました。
宿泊の感想
立地、お部屋、お風呂、お食事すべてにおいて満足でした。
高級すぎるとかえって緊張しますが、そういったこともなくゆったりホテルライフを堪能できました。
いちばん良かったのは、混雑時期を避けて行ったことで、スタッフのみなさんも手厚く対応してくださったことです。
男性スタッフが多いように感じましたが、みなさん接客スキルが高い方ばかりです。
また、JR嵯峨嵐山駅に隣接しているため、JR利用(たった10分)で亀岡にある大河ドラマ館へ行くことが出来ました。
ここまでアクセスがよくなかったらわざわざ行かなかったと思います。
一方で、京都は外国人観光客が戻らなくても、黙っていればこれからのシーズン日本人の観光客がどっと押し寄せます。
とても良いお宿ですが、この立地で人気の紅葉シーズンとなれば混雑で食事やお風呂もゆったりというわけにはいかないと思います。
コロナ禍ということや、宿泊やお食事、周辺の散策を楽しみたいのであれば、ちょっとだけ季節をずらしてみるというのがオススメだと思います。
個人的にはこちらがおすすめ。
(2017.5撮影)
天龍寺の塔頭・宝厳院(初夏と秋に期間限定で公開)をおすすめいたします。
青もみじと苔の絶景が楽しめる5~6月は秋ほど混雑せず、やわらかい緑にパワーがもらえますよ。