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【滋賀】日光東照宮のひな型!?「日吉東照宮」

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この記事は、2015年6月に訪ねた様子を加筆修正した記事です。

日吉大社に続いて、隣接する境内にある日吉東照宮を訪ねました。 

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東照宮といえば、東照大権現(徳川家康)を神として祀る神社です。

全国各地に東照宮はありますが、いくつあるかご存知でしょうか?

実は私もわかりません(>_<) というのも江戸時代にはこぞって全国各地に造られた東照宮は、明治時代の神仏分離により消滅してしまったものも多く、また名前を変えて存在するものも数多くあるからです。東照宮としては多分50以上はあると思います。

それに加え、合祀で徳川家康を祀る神社も数多く存在しています。

一時は私は徳川家康にまつわる寺社巡りにはまり、関東と中部中心に巡りましたがとても制覇はできませんでした。ちなみにその後もゆるりとしたペースで、旅先で東照宮を見つけて足を運んでいます。東国に多いのは当然のことですが、徳川幕府の宿敵であった薩摩(鹿児島県)と長州(山口県)には存在しないこともなるほど納得でした。

東照宮めぐりの記事については、機会があればまとめたいと思っております。

 

前置き長くなりましたが、この記事は関西の日光とも称される滋賀県にある日吉東照宮のご紹介です。(日と日光 よく似ていますので混乱しそうですけど・・・)

日吉東照宮の場所

比叡山延暦寺へ向かう坂本ケーブルの山麓駅に隣接しています。

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日吉東照宮から歩いても余裕(徒歩10分ほど)、ご年配の方が多いツアーだったので、日吉大社の駐車場からバスで移動し、坂本ケーブルの山麓駅前で下車して歩きました。

 

日吉大社から向かうとほぼ正面の参道から入ると、この階段を登るようです。

境内は琵琶湖を見下ろすロケーションにあります。

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何段あるかはわかりませんが、静岡の久能山東照宮(1159段・いちいちごくろうさん)の階段を思えば楽勝・・・のはず。

階段下に観光駐車場があるそうですが、どうしても階段を登りたくない方は坂本ケーブルの駅近くにある駐車場を利用しましょう。 

 

日吉東照宮について

神社 概略

【名 称】日吉東照宮

【主祭神】東照大権現(徳川家康)

【創建年】1623(元和9)年

【文化財】本殿、唐門、透塀

【所在地】滋賀県大津市

 

その歴史は、天台宗の僧侶であり、家康の側近として活躍した天海大僧正が比叡山の麓に建立したのがはじまりです。

創建時は、延暦寺の一寺でしたが、明治以降には神仏分離により日吉大社の末社となりました。

1623年に造られた建物は、その後に社殿が造られた日光東照宮の原型にもなっているといわれています。(現社殿は1634年に再建されたもの)

 

ここでちょっと家康と東照宮の流れをカンタンにまとめておきます。

徳川家康が亡くなったのは1616年。(遺言に則って)江戸の増上寺で葬儀を行い、静岡の久能山に埋葬された翌年に日光に移されました。

ただ、現在のような豪華絢爛な社殿を造ったわけではなく、遺言をまもった2代将軍・秀忠が”小さな祠(ほこら)”を建てて祀りました。その後、3代将軍・家光(家康の一声で将軍の座につくことができた)が”偉大なる祖父”のために豪華絢爛な社殿を造営しました。完成は1636年のことです。

このような流れから最初に家康を埋葬した久能山東照宮も「日光東照宮のひな型」と称されることがありますが、こちらも社殿はその後数年かけて現在の形になっています。このためタイトルにクエスチョンをつけさせていただきました。

静岡県民としてはその”ひな型比べ”にカタをつけなくては <(`・ω・´)ゝビシッ!

 

日吉東照宮の境内

透塀と唐門(重要文化財)

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透塀は、装飾が少ない質素な造りです。唐門の屋根も檜皮葺(あるいは杮葺)です。

一方で、唐門の内部や天井には緻密な細工が施されています。

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ただ経年劣化が進んでいるのを感じました。
実はここを訪ねる10日ほど前に久能山東照宮を訪ねたためにそのギャップを余計に感じることになってしまったのです。
 
こちらが久能山東照宮 唐門

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こちらの屋根は瓦葺(銅板)になっています。
 
日光東照宮の唐門はこちら

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形は似ていると言われれば似ているようにも感じますが、装飾の素材やその数がそもそも違うので、完全に異次元ワールド(笑)
外国人にもみくちゃにされそうで、こちらも異次元ワールド(>_<)
 
いずれも徳川家康没後400年の節目の年(2015年)に訪ねた当時の写真です。
 

本殿(重要文化財)

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柱など正面の塗装は剥げ落ちていますが、内側の状態は比較的良好です。

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とはいえ、改修されたばかりの久能山東照宮の社殿と比較

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ん? 日光東照宮というより久能山東照宮と日吉東照宮が瓜二つのような気がしてきました。

久能山東照宮は駿河湾(太平洋)に、この日吉東照宮は琵琶湖に面しているという立地もなんとなく似ている気がします。

ただ、外洋に面する久能山のほうが建造物に対する条件としては過酷な気もしますが近年国宝に指定されたので、何かと修復が進んでいるのは確かです。

 

今度は側面にまわってみました。

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側面(南北に面する)は、正面に比べて極彩色の彫刻や壁画も鮮やかに残っています。
 
 
東照宮の象徴的な造りである権現造(ごんげんづくり)は、1つの建物の中が、拝殿、石の間、本殿という3つの構成になっています。
上記の写真では欄干のない白い襖(ふすま)のようなところが石の間で、数段下がっています。
 
久能山東照宮といえば

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鮮やかすぎるのもどうかと・・・数年経過して色合いが落ち着く頃が私は好きですが。
 
 

静岡県民なので久能山東照宮推しになりそうですが、県民なのに社殿の中に入る機会は今まで一度もありませんでした。

ところが、日吉東照宮では神職の方の案内付きで拝殿の見学が可能でした。

 

拝殿内部

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(残念ながら本殿正面については撮影できませんので、拝殿の一部だけ・・・)

やはり屋内は極彩色などがきれいに見られます。襖絵などの説明を受けたのですが、記録がどこかに行ってしまいましたのでm(__)m
 
石の間の奥にある本殿には3柱が祀られています。
中央に東照大権現(徳川家康)、左に日吉大神、そして右には豊臣秀吉です。
これはビックリ!!家康と秀吉ってライバルですからね~
しかし日吉大社の社殿再興に尽力したということでは秀吉の功績は大きいのでしょう。また、関西の方々からすればやはり家康より秀吉なんでしょうね。
それと秀吉の幼名が”日吉丸”ということにも関係があったのかしら!?
 

日吉東照宮 拝観について

通常は、土日祝のみ有料(拝観料は200円)で内部見学可能とのことです。

拝観料だけで社殿の内部見学ができるとはありがたいですね。

 

日光東照宮もそれなりの拝観料はかかりますが、拝殿内にて建物の説明を受けることができました。いっぽうで、久能山東照宮は御祈祷の場合のみ内部に入ることができます。

そこは改善してほしいと思うのですが、閉鎖的といわれる静岡(特に静岡市は)なのでう~ん、どうなんでしょうね(諦め半分・・・)

 

ちょっぴり話が散らかった上に日光東照宮のひな型がどちらなのかは決着が着きませんでした(-_-;)

しかし全国各地にある東照宮の建物や立地、歴史的背景の違いも比べてみると面白いですよ。 

 

社殿の千木(ちぎ)
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日吉東照宮の御朱印

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