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【三重】藤堂高虎築城の石垣が残る 続日本100名城「津城」

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2021年3月に訪ねた続日本100名城です。

昨年秋に愛媛に行って藤堂高虎の城(宇和島城、今治城)を巡って以来、すっかり藤堂高虎推し♡(本命は変わらず徳川家康ですけど・・・) 

www.momoyorozu.net

 

築城の名手としても知られる藤堂高虎は、徳川家康のもとで江戸時代初期の多くの城(大坂城、江戸城、二条城、駿府城など)に関わったことは知られていますが、高虎自身の”お国”の城跡も見る価値があるところばかりです。

高虎の治めた愛媛県(伊予)と三重県(伊賀・伊勢)周辺には高虎が関わった城跡が残り、その多くが日本100名城・続100名城に指定されています。

 

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新型コロナの感染拡大も一進一退といった感じの中でしたが、どうしても伊勢神宮に行きたかったので、桜を待たずに人が動かない時期を選んで行きました。

その立ち寄り地としての最初に訪ねたのが三重県の県庁所在地である津市です。 

 

津城へのアクセスと駐車場

津の中心地にあります。JR及び近鉄の津駅からは2kmほど。

伊勢自動車道の津インターから3.5kmほどですので、伊勢神宮への道中の立ち寄りにも便利です。

お城に隣接して市営のお城東駐車場があります。180台ほど駐車可能。

有料ですが、駐車料金は30分まで100円。以降30分ごとに50円加算と良心的。

 

津城の概要

1570年頃に織田信長の弟・信包(のぶかね)によって築城された津城は、北の安濃津川、南の岩田川を天然の堀とした平城です。

その後、豊臣家家臣の富田一白、信高親子が城主となります。その頃には5層の天守が築かれたとの記録もあります。

江戸時代になって、藤堂高虎が伊予から伊勢・伊賀を与えられ移封します。外様でありながら大坂の豊臣家を監視する最前線の地を任されていました。

藤堂高虎により高い石垣と幅の広い二重の堀に囲まれた輪郭式の城に改修されます。それと同時に城下町が整備され、藤堂家が幕末までこの地を治めました。

 

津城を歩く

駐車場から公園入口

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駐車場を出た瞬間に目の前に高くそびえる石垣が登場!

津城の本丸跡は、お城公園として整備されています。

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お城公園とはなかなかかわいらしい名前です(#^.^#)

丑寅櫓

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津城跡にある唯一の建物。復興(模擬)櫓で中には入れません。

公園の中心部は洋風庭園。中央には池(噴水?)がある程度です。

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他に建造物や資料館でもあるのかな?と歩いてみましたがなさそうな雰囲気。

お天気も良い日曜日の午前でしたが、とても人が少なくて・・・ 

そんなところで目にとまったのが銅像です。

 

藤堂高虎像

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やはりここにもいましたか~ 今治にも立派なのがありましたが人気者ですね。

ズームしてみました♡

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若くて凛々しいお姿。しかし実際に津城に来たのは50歳を過ぎてからです。

本丸天守台石垣

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ここに5層の大天守がありましたが、富田氏の時代に焼け落ちてからは、再建されることはなかったそうです。

建物がないので、ここはやっぱり石垣を見るお城なのです。と同時に100名城スタンプのありかも探さなくては・・・と石垣巡りへ。

埋門

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南側の出入口のようになった石垣の切れ目はかつて埋門があった場所。

南側石垣

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(写真が撮れていませんでしたが)このあたりは高虎が拡張した石垣の継ぎ目がわかる場所があります。

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天守台からこのあたりまで、さほど広い範囲ではないのですが石積みが全然違う!城主が変わるたびに改修を重ねて増強してきた証拠です。

 

詳しい案内はないので、いろいろ想像を巡らせながら石垣に近づいて写真を撮っていると、初老の男性に「こういうの興味がありますか~」と声をかけられました。

ナンパされるような年ではありません(爆)。どうやら「歴女」あるいは「城ガール」とバレたようです。

お城のボランティアガイドさんでした。コロナ禍でしばらく休止していたガイド業務がこの日から再開したそうで様子を見に歩いていたそうです。

観光客も少なく、おかげでこのまま専属ガイドとなっていただきGo!

 

天守台付近をざっくり説明していただき、一番のみどころ北側の石垣へ。

 

丑寅櫓跡と石垣上部

本来、丑寅櫓があったのはこの角の石垣の上(冒頭の写真と重複登場です)

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石垣上部には散策できるくらいの幅とがあります。

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というのもここには多門櫓が続き、その先にはもうひとつ櫓がありました。


資料の写真より

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これは今治城とそっくり。「THE 高虎造り」 と呼びたい建築美。

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ガイドさんに20分ほど説明していただき、その後は石垣を見るために公園を出て北側の堀を歩きます。

ガイドさん情報では内堀もかつては幅90メートルほどあったというから驚きです。

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わかりやすい図入りの案内も各所に設置されています。

周辺はほとんど埋め立てられてしまい周辺は官庁などが建ち並んでいます。それでもこの堀は立派ですね。

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ここに櫓が再建されればうれしいけど・・・

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西側(西の丸)石垣

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市役所側から見た西の丸の石垣は、北側と比べ低くなっています。

石垣の下に人がひとり通れるくらいの通路「犬走り」の存在が確認できます。

 

次の予定もあるので石垣巡りはここまで。スタンプをもらいにガイド詰め所へ向かいます。

 

津城の続100名城スタンプ

スタンプ帳には設置場所が「高山神社社務所」と記載されていましたが、ガイドさんから「駐車場内のガイド詰所にあるよ」と教えていただきそちらに伺いました。

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写真中央のピンクの幟が立っている建物です。なお、ガイト詰所が閉まっている時は高山神社へ。

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100名城スタンプの他にガイドさんおすすめの高虎入りスタンプもいただきました。
古地図が表紙になっているガイドブックがとても良くできていますので、津城のことを詳しく知りたい方はリクエストしてみてください。

 

まとめ 

100名城がなければ多分わざわざ立ち寄ることのなかったであろう三重県都 津市。

(前回の伊勢への旅では、同じ理由で松阪城に立ち寄りました)

思いがけず、ガイド再開の日に親切なガイドさんにお会いでき説明を受けることができたのはラッキーでした。

ガイドさんなしでは案内板を見ながら15分程度でまわれると思いますが、説明を聞きながら見学したので40分ほどの滞在となりました。

 

津市は観光都市というイメージはないのですが、私が訪ねる半年前ほどには、若い子たちがどっと押し寄せ、市民がざわついていたそうです(笑)

嵐の二宮クンが主演の「浅田家」という映画の舞台がこの津市。ロケ地巡りに若い子たちが来るわけです。 

街もこれにあわせてロケ地マップやグルメマップなど気合いを入れて作った様子(笑)

ガイドさんが熱く語ってくれた津自慢のグルメは餃子と鰻(うなぎ)・・・ってそのまんま浜松じゃん(笑)

鰻は市民の消費量が全国的にもかなり高いそうです(浜松はお客さんのおもてなしか、土用の日くらいしか食べないかも)

今回はすぐに伊勢に向かったので津市内で食事はしませんでしたが、ぜひ次回は自慢の鰻をいただいてみたいと思います。

 

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