2021年7月の函館~青森旅行記です。
弘前市にはレトロな洋館が数多く残っています。
明治時代以降は「学都 弘前」をめざして外国人講師などを招き入れたこともあり、キリスト教など入り教会や洋館が建てられた歴史があります。
そのいくつかが大切に保存されており、内部が公開されたり、さらにはリノベーションされてカフェとして営業するなど、積極的に観光スポットして展開しているのが特徴です。
その多くは、散策に歩き疲れたら一息つくのにもちょうどよい弘前公園周辺に点在しています。今回の旅と前回の旅で訪ねた建物などを感想も含めてご紹介します。
旧 第八師団長官舎(現 スターバックスコーヒー)
1917(大正6)年に第八師団長官舎として造られた建物。終戦後は市長公舎としても利用されていました。
現在は、スターバックスコーヒー弘前公園前店として利用されています。
訪問時に話題になっていた47JIMOTOフラペチーノをいただく予定でしたが、売り切れだったのと、思いのほか店内が混雑していたので、写真だけ撮らせていただき退散。
旧弘前無尽社屋(三上ビル)
ちょっと朽ち果てた感のあるビル
昭和初期に建築された、弘前で2番目に古い鉄筋コンクリートビル。(最古のビルは現存していません)
今回、ご当地ラーメンの「煮干しラーメン」を食べようとホテルで紹介していただいたのがこちらのビルに入っていたラーメン屋さんでした。
煮干結社 弘前店
看板や内装は、BARを思わせるような洋風レトロな雰囲気ですが、ラーメンは濃厚な煮干だしがきいていて和風な感じ。
お店のイチオシ「煮干番長スペシャル」は麺が見えないほどチャーシューに埋め尽くされておりますが(笑)、もっちりした麺にだしのきいたスープがしっかり絡んでおいしかったです。
油ギトギトのスープは苦手ですが、このだしはコクがあるのにしつこくなく、クセになりそうなお味でした。なおカウンター席には、個別に仕切りが作られていました。
旧 東奥義塾外人教師館
明治5年に開校した青森県内初の私学校 東奥義塾(とうおうぎじゅく)の外国人教師専用の住居として明治33年に造られました。
館内には家具や調度品なども展示され無料で見学できるそうです。(私が訪ねたのは開館直後で清掃中のようだったので、見学を遠慮してしまいました)
1階にカフェも入っているそうです。
旧 弘前市立図書館
明治39年に造られ昭和6年まで利用されていた旧図書館の建物。
洋風建築の中に和風建築も取り入れたいわゆる”擬洋風建築”の建物です。旧東奥義塾教師館の隣にあります。
こちらも入館無料で内部が見学できるそうですが、雲行きが怪しく、目的地の弘前城へ急いでしまい見学できませんでした。
藤田記念庭園
弘前市出身の実業家 藤田謙一氏の別荘として大正時代に造られ、洋館・和館の他、広大な庭園が整備されています。
2009年に弘前市を訪ねたときには、弘前城とあわせて、この庭園でゆっくりと過ごしました。
洋館にあるカフェ「大正浪漫喫茶室」は、現在も営業中とのこと。
(ただし、コロナ感染対策で休業中のこともありますのでご注意ください)
旧 第五十九銀行(青森銀行記念館)
弘前公園前でひときわ目を引く建物です。
明治37年に国立銀行として造られ、その後合併して設立された青森銀行の支店として昭和40年頃まで利用され、重要文化財に指定されています。
弘前出身の棟梁 堀江佐吉氏によって造られました。(先述の図書館も同氏の建築です)
こちらも内部まで見学したかったのですが、今回は弘前滞在が短く断念。
今回はほとんど弘前城の見学に費やしてしまいましたので・・・
まとめ
弘前は2回目でしたが、全然時間が足りませんでした。弘前城をはじめ、洋館巡り、ゆっくりティータイムを楽しむなら丸1日でも足りません。
弘前は桜の季節が人気ですが、実はこれからの秋も超オススメ。
前回訪問は10月でした。
車で走っていて、鈴なりのりんごの木に感動というより衝撃を受けました。
みかんの産地で生まれ育った私にとって、その数倍も重いりんごがこの密度でぶら下がっているのが信じられませんでした。
こんな風景が弘前市内で見られます。
旅の途中には、旬のりんごをたっぷり試食をさせていただきながら珍しい品種などもいろいろ購入してきました。
また、弘前のスイーツといえばアップルパイ。こちらの食べ比べも観光の目玉のひとつになっているので、スイーツ好きな方はぜひ楽しんでみてください。