2021年秋の宮崎・大分旅行記です。
天岩戸(あまのいわと)神社の参拝を終えて、もうひとつ必見のパワースポットへ向かいます。
2023年1月21日放送のNHK「ブラタモリ」で冒頭に登場したスポットになります。
天安河原とは
「あまのやすかわら」と読みます。
日本神話の中で、岩戸に隠れてしまった天照大御神を外に連れ出すために八百万の神々が集まって相談をしたといういわゆる「会議場」「集会所」がこの天安河原です。
一方、天照大御神が隠れたという洞窟である「天岩戸(あまのいわと)」は、岩戸神社の神域となっているため立ち入りできません。神社の案内ツアーに参加することで遥拝が可能です。
天岩戸神社から天安河原への行き方
天照大御神が隠れたという天岩戸からほど近い場所にそれはあり、天岩戸神社の拝殿から徒歩で10分ほどで行くことができます。
天岩戸神社西本宮の裏手にある鳥居を出ます。
車の乗り入れはできませんので、天岩戸神社の駐車場においたまま向かいます。
天安河原にはトイレなどの施設はありませんのでこちらで済ませておきましょう。
途中にはカフェなどが数軒あり、ちょっとした観光スポット化しています。
川沿いの歩道に入ると、自然あふれる渓谷です。ここを歩くだけでも十分癒し効果があります。
歩道はしっかり整備されていますが、階段や橋の傾斜などがありますので、車いすや歩行が困難な方は注意が必要です。
太鼓橋
「俗世」から「神域」への境界となる橋です。
この橋については、某スピリチュアル系な方が絶賛していたとか、元 宮崎県知事の東国原氏(宮崎県出身)が知事選に出る前にここで不思議な体験をして出馬・当選したという話もあります。(2回目の出馬の時には行ってなかったのでしょうかね?)
私はそういうのはわからないのですが、この橋付近から見る渓谷が神秘的に感じました。
というのもこの渓谷伝いに進めば(現実的には立ち入りできないと思いますが)、天岩戸神社のご神体である洞窟の岸壁につながっていますから、やっぱりパワースポットなのでしょう。
天安河原宮でお詣り
ここが天安河原と呼ばれる場所です。
大きな岩(洞窟)の下に天安河原宮の鳥居と社殿があります。洞窟は阿蘇山の噴火により造られたものです。
そして細いながらも長いしめ縄(高千穂特有の七五三縄)がかけられています。
独特な景観にここも何らかのパワーが秘められているように感じます。
社殿
こちらにお祀りされているのは、思兼神(おもいかねのかみ)と八百万の神々。
歩き回れる範囲はそんなに広くないのですが、ここで圧巻なのがこちら
天安河原の石積み
社殿のまわりにある河原の石を使って、訪れた人が積んでいった石積みたち。
最近は各地の寺社でもみかけるのですが、ここでは願いを込めて石を積むと願いごとが叶うということで、多くの人が積んでいかれるようです。
ここが発祥なのかな?
不器用な私にはムリそうだったのでやめておきましたけど。
余談ですが、この石積みが多数あるのを広島県宮島の弥山(みせん)に登る途中にみかけました。当時は外国人観光客が多く、外国の文化なのかと思ったものでした。
天安河原宮の御朱印
ご朱印については、天岩戸神社の授与所でいただくことになります。
天安河原宮には神職さんは常駐していませんのでご注意ください。
川沿いのカフェで一服
太鼓橋を渡って「神域」から「俗世」に戻った瞬間、甘いものが食べたくなりました(笑)
コロナ禍ということもあり、人の少なそうなゆっくりできる場所へ。(こちらのお店はテイクアウトの方の利用が多い雰囲気でした)
宮崎県ともこれでお別れになるので、宮崎スイーツ食べ納めのマンゴーソフト!
渓谷沿いにあるデッキをひとりじめです。御神水もサービスでいただきました。
川は見えませんが渓谷の音が聞こえる清々しい場所で、心落ち着く時間を過ごすことができました。
まとめ
天岩戸神社を訪れるならばプラス30分。
ぜひこの天安河原へ足を運んで自然の癒しと神さまたちのパワーをいただいてきましょう。
宮崎県はこの高千穂だけでなく全県にわたって神話にまつわるスポットが点在しています。
天岩戸神社をスタート地点として、宮崎県を縦断するように全長300kmほどの ひむか神話街道という観光ルートが設けられています。
またいつか、3~4日かけてのんびり神話街道を旅をしてみたいものです。
神話の都 高千穂でたっぷりパワーチャージをして、大分県竹田市へ向かいます。
国道325号線沿いにあった高千穂神楽の人形たちが見送って!?くれました。