2022年6月の北海道の旅。帯広空港周辺から帯広中心部へ移動しました。
帯広広尾自動車道の幸福インターから帯広川西インター(無料区間)を走りましたが、空港周辺から中心部までは寄り道しなければ30分ほど(25kmくらい)です。
道は広いし、信号は縦だし・・・北海道だなあと感じながら快適に走り、目的地 帯廣神社へ近づいてきました。
ここからもう少し進んだ先、突き当り(国道38号との交差点)が神社です。
こういう車道の鳥居を車でくぐるとき、(歩かず)ずるしてスミマセンという気持ちになっちゃいます(-_-;)
帯廣神社について
【名 称】帯廣神社(おびひろじんじゃ)
【主祭神】大國魂神(おおくにたまのかみ)大那牟遲神(おおなむちのかみ)少彦名神(すくなひこなのかみ)
【創建年】1910(明治43)年
【創建者】
【所在地】北海道帯広市
開拓三神といわれる神様が祀られています。
現在は北海道内に7社ある別表神社の一社となっています。別表神社とは神社本庁が管轄する神社で、各地域の歴史ある神社の多くが名を連ねています。
今まで10数回北海道を訪ねていますが、実は神社を参拝するのははじめてです。
というのも開拓にまつわる神社が多く、土地開拓の苦労も知らないよそ者が軽々しく参拝して良いものかと畏れ多い気持ちもありました。
が、この帯広市の開拓の歴史をたどると、そこには静岡県出身者が大きく関わっていたことを知りました。
札幌神社(現在の北海道神宮)から分霊をお祀りして創建された神社ですが、さらにさかのぼると、この地の開拓の歴史からはじまっているのです。
これは静岡県民としてぜひとも参拝しなければ・・・というわけです。
帯廣神社境内
鳥居と社名碑
鳥居が大きく見えないのは、社名碑が巨大すぎるから。
神社名には旧字の「廣」が使われています。
この石碑を近くでよくみると「徳川」の名前の文字が彫られています。
徳川宗敬氏(1897-1989)は水戸徳川家ご出身の方で、神宮大宮司など神社関連の重要な役職も務められた方なのだそうです。
徳川推しにとって北海道で徳川家の名前を拝見できるとはうれしい~♡
手水舎
もう少しすると花手水も見られたそうですが(看板が出ていました)・・・残念。
手前の馬の像(ご神馬かと思ったらどうやら違うらしい・・・)もド迫力です。
参道をまっすぐに神門に向かう途中、左手にちょっといい雰囲気のお庭らしきが見えたので行ってみました。
神池(しんち)
苔庭か芝生に見えたのはなんと!一面緑の浮草に覆われた池でした。
この時は知りませんでしたが、今や夏の”映えスポット”として注目の人気急上昇。美瑛の「青い池」に対抗して!?帯広の新名所 緑の池 です。
この池の成り立ちがちょっと面白いので気になる方はリンクをどうぞ。
これはもしかしてベストシーズンだったってことでしょうか?
曇りだったのでちょっと暗めですが、ここに陽が射すと神々しさが増すそうですよ。
神門
社殿
神明造という建築様式で、1979(昭和57)年に造営されたものです。
内部はヒノキ造りですが、外部は鉄筋コンクリート造りです。寒冷地であるためでしょうかね。
写真手前にはシマナガエをデザインした絵馬が掲げられています。
大那牟遲神は大国主大神(大黒さま)のことで、縁結び、商売繁盛などにご利益があります。
また境内が帯広市の鬼門に位置しているため、方除や厄除けの神社として崇敬されています。
帯廣神社とシマエナガ
帯廣神社は近年”寺社ガール”たちの人気を集めていますが、それに一役かっているのがこちら。
シマエナガという鳥です。
(写真ACより)
エナガという鳥の亜種で主に国内では北海道でのみ見られる鳥。この境内でも季節によっては見ることができるそうです(夏はほぼムリです)
体長は10数センチと小さく、その姿から雪の妖精とも呼ばれています。
4年ほど前にこのシマエナガをモチーフにした御朱印帳を頒布したところ大人気に。
境内を見渡すと、参拝客の年齢層が若いっ(泣)
帯廣神社の人気もの「シマエナガ」のおみくじ
普段はおみくじは滅多にやらない私もこのかわいさについつい・・・
陶器でできたシマエナガの中におみくじが入っています。
が、底のシールをはがしておみくじを出して、真っすぐに延ばすまで格闘すること5分以上(泣) これ、パツパツに詰められていたので大変なのは私だけではないはず。
苦労した甲斐あって大吉でございました~(^^)v
なお、シマエナガのおみくじの横にはミニ釣り竿で釣り上げる鮭みくじもありました
絵馬やお守りなどの種類も多く、かわいらしいものもたくさんありました。
シマエナガ御朱印帳
帯廣神社に来たら絶対に入手したいと思っていた御朱印帳。
無事にいただくことができました~
北海道らしさを感じる色合いやデザイン、そして裏表紙も可愛いです♡
普段はかわいい柄の御朱印帳は(若くもないので)遠慮していましたが、これは気に入りました~
いただいたご朱印はこちら
神社由緒の他にシマエナガ御朱印帳の説明(版画入り)、さらには千社札もいただきましたよ。
参拝するにはそんなに時間はかかりませんが、境内は広いようなのでちょっと散策へ。
社殿向かって右の扉から自然あふれるエリアへ。
境内地は1万坪あるそうで、ハルニレ、カツラ、サクラなどの木々が自生する他、エゾリスやシマリス、数々の野鳥も棲息しています。
残念ながら動物たちには出会えませんでしたが、やっと新緑が出そろった北の大地の森は清々しいです。
歩道も整備されていて、休憩用のベンチ(東屋)もあります。
さらにここから東に向かって進んでいきますが、ほとんどこちらに向かう人はいないようす。
十勝護国神社
森の木々の中に赤い屋根が見えたときには、おしゃれな別荘かと思うほど。
神社の鳥居や柱が赤(朱色)なのは珍しくないのですが、屋根が赤いのは寒冷地に多い気がするのですけど・・・
かわいらしい建物ではありますが、こちらは国家のために殉難した人の霊(英霊)を祀るための護国神社です。(靖国神社と同じ位置づけの神社です)
こちらの御朱印も帯廣神社でいただくことができるそうです。
国道38号線沿いに再び出てきました。参拝はこれにて終了。
ゆっくり境内を歩き、御朱印やおみくじなどをいただいて30分ほどでした。
帯廣神社の境内は緑あふれる癒しのスポットでした。そして運がよければさまざまな動物にも出会えるかもしれません。
続いて向かうのは、神社のパワーをも上回るであろう私にとっては聖地的なスポットへ・・・
帯廣神社の場所と駐車場
帯広駅から北東に2kmほど。国道38号線沿いにあります。
駐車場は神社の社名碑のすぐ横に10台ほどありそちらに駐車できました。また国道38号線をはさんだ向かい(南)に大きな駐車場があります。いずれも無料です。