2022年6月の北海道の旅です。
中島みゆきさんが中高校時代を過ごした帯広のゆかりの地を訪ねた後、ここにも何かありそうな気がして・・・帯広駅を訪ねてみました。
レンタカーで移動したにもかかわらず”駅めぐり”の割合が多い旅です(苦笑)
JR北海道 帯広駅
立体化されたホームと駅舎は1996年に造られているそうです。
東海道本線でいえば、新幹線が停車するレベルの大きな駅舎です。
こちらは南口ですが、再開発が進んでいるようで街並みはすっきり。ホテルや商業施設、文化施設などがあります。
構内にはJR帯広駅の他、隣接するESTA(エスタ)には、飲食店や観光案内所、市民ギャラリーなどが入っています。
駅の規模のわりには列車の本数は多くないようです。
改札近くに、ご当地自販機「よつば牛乳」「十勝地サイダー」がありました。
残念ながら牛乳(乳製品)が飲めない私は、この自販機は完全スルーです。
普通なら駅の雰囲気だけわかれば、後は駅ビルへショッピングにGoなのですが、どうしてもここはホームに行ってみたくなりました。
北の大地の入場券<帯広駅>
(鉄道を利用せずに)駅のホームに入るには入場券が必要ですが、めったにそんな機会はなく、ン十年ぶりに入場券を購入することになりました。
そもそも入場券の買い方も不安だったので、事前にWebで調べていたら記念入場券があることを知り「みどりの窓口」に並んで購入しました。
1枚200円です。下は記念スタンプ用の用紙です。
このきっぷは、「ご当地入場券」の後継企画として発売されており、全部で86種類。入場券の裏面には地図になっていて、つなげていくとJR北海道全線の地図が完成するそうです。マニアさんの”コレクション専用きっぷ”な雰囲気が漂ってきますが、私はしっかり利用させていただきました(笑)
自動改札は通れないので、窓口でスタンプを押してもらいホームに入り、出る時にはきっぷは回収されずお持ち帰りとなりました(^^)v
JR帯広駅の「ホームにて」
なぜホームなのか・・・それはですね。
みゆきさんの初期の頃の名曲として知られている「ホームにて」の世界に浸ってみようと思ったからです(爆)
曲は都会の駅のホームからふるさとに帰ろうとする(けれどなかなか帰れない)人が描かれていますので、シチュエーションはまったく違いますけど・・・
しかし、この駅はみゆきさんが利用していたであろう時代のものとは明らかに違う駅舎になっていますが、みゆきさんも在住していた当時はこの駅を利用されていたはず。
この駅からみゆきさんは(大学進学の時に)札幌に向かったのかな? デビューのきっかけになったポプコン(ヤマハポピュラーソングコンテスト=静岡県掛川市で開催)に出場する時は、この駅からギターを抱えて(千歳空港を経由して)向かったのだろうか?
新たに希望と不安を抱えて都会の駅へ向かう「ホームにて」の逆アンサーソング作ってくれないかな?なんてね。
タイミングよく札幌行きの特急「おおぞら」が入線してきました。
いつもは全然心揺さぶられない駅のホームなのにテンション上がります。
ホームにいたほぼすべての人が列車に乗り込み、ドアが閉まりました。
列車に乗れない(乗らない)私だけが、きっぷ(入場券ですが)を握りしめたまま、ホームにポツリ・・・
うん、歌詞の中の人と同じシチュエーションになったみたい(理由は全然違いますが)
そして、もうひとつこのホームで新しい事実を発見&確認しました。
(こんなことで?と言われるかもしれませんが・・・”鉄子”ではない素人のトリビアです)
そこらの新幹線ホームとたいして変わらない規模なのですが、何かが違う。
その理由は、電線がないから!
非電化区間の多い北海道は、電力を供給する架線がありません。なので線路の風景がすっきり。
こちらは昨年利用した函館駅
架線のある風景は普通なのですが、終着駅感はハンパないです。
停車している列車のエンジン音も電気とは違いました。
田舎に多い第3セクターの列車はこんな音がしますけど、特急列車がディーゼルというのはなかなか珍しく感じられました。
ということで、ワクワク感も哀愁も味わえた帯広駅を後に、駅ビルのESTAに行ってみました。
ESTA帯広 東館
ん? これはここへ来る前に見てきた「幸福駅」のレプリカではありませんか!
レプリカといっても、観光情報センターになっていて、中に男性スタッフがいました。
が、ここはスルーして2階のとかち観光情報センターへ向かいました。
こちらのフロアには観光関連の施設が入っていて、空港同様「なつぞら」推し。
広瀬すずさんは静岡県のご出身ですが・・・すみません、ドラマ見てませんでした。
こちらは十勝の豆で作られたアート
とかち観光情報センター
写真は、下記のサイトよりお借りしました。
帯広市だけでなく、十勝地方広範囲にわたる観光案内などがそろっています。また、マンホールカードもこちらでいただいてきました(コレクターではありませんが、見かけたらもらっちゃうタイプです)
中島みゆきさんと帯広のつながりを知りたくて、ちょっと立ち寄ってみましたが、残念ながら新たな情報は得られませんでした。
そもそもみゆきさんは、歌詞の中に出てくる場所や人物、その意味も特定するタイプの方ではないので、なおさらプライベートに関しては当然のことかもしれません。
そこで・・・別企画!?
十勝出身のミュージシャンは中島みゆきさんだけではありません!
十勝の生んだミュージシャンたち
十勝といえば忘れてならないのがこの方!松山千春さんです。
松山千春さんが登場している冊子をいただいてまいりました。
千春さんは、昔から自らふるさと足寄(あしょろ)町を大々的にPRしています。
私はみゆきさんの歌を聴き始めた当時、千春さんの曲もよく聞いていました。
そしてこの当時聞いていたオールナイトニッポンでは、お互いのことをネタにすることもあり、同郷としてリスペクトし合える良い関係なんだなと思ったりしていましたが。
その頃、家族で北海道旅行した時に千春さんの実家に立ち寄りました。
大型バスでのツアーだったのですが、近くのドライブインに立ち寄った時にガイドさんに「千春さんのご実家はこの近くですか?」と聞いたら、急遽コースを変更してご実家の近くにバスを停車し、写真撮影の時間までとってくれたのです。
上の写真はそのン十年後に弟が再訪した時に「あの看板がまだあったゾ!」と撮ってきたものです。まるでビフォアフターですが(笑)、当時から左の肖像画と門柱、表札、車庫は変わっていませんでした。
※現在こちらのお宅は「個人所有」となっており千春さんが住んでいるわけではありません
なお、現在は「道の駅 あしょろ」に松山千春さんのヒトスリーコーナーが設けられているそうです。
また、帯広の隣町の池田町ご出身(高校はみゆきさんと同じ)のDREAMS COME TRUEの吉田美和さんに関しても、池田町内にミュージアムがあるそうです。
みゆきさんの足跡はあまり見つかりませんが、十勝に行ったらこちらの偉大なアーティストたちの足跡もぜひ追いかけてみてください。
十勝の自然を見たら、パワフルな歌声が生まれた原点と、ステキな曲を作れる恵まれた環境に納得します。十勝ではないけれど、もうお一方、北海道が生んだパワフルなボーカルのあの方についてはまた後ほど触れたいと思います。
帯広駅を利用されるならば、とかち観光情報センターおすすめです。