1月下旬に地元 浜松に開館した大河ドラマ館に行ってきました。
ただし「プレオープン」という訳ありの内容。いったいどんな展示になっているのやら・・・ 撮影可能な範囲で記録した館内のようすをご紹介します。
【追記】3月にグランドオープンした浜松大河ドラマ館のようすはこちら
その前に、なんで浜松に大河ドラマ館!?と思う方もいらっしゃると思うので説明します。
徳川家康と浜松
徳川家康は本領の三河(現在の愛知県東部)を平定した後に勢力を拡大し、1570年に浜松城へと拠点を移します。それ以前からこの地にあった引馬城(引間城・曳馬城)を現在の地に移転します。それを浜松城と名付けたのも家康です。
その後、駿府へ移るまでの17年間を浜松で過ごしました。
しかしその17年間は、武田との攻防を繰り広げながら苦労の連続。家康三大危機のひとつ「三方ヶ原の戦い」も、正室の築山殿や嫡男 信康を失ったのも、本能寺の変からの帰還「伊賀越え」もこの浜松時代のこと。
まさに「どうする」の連続だったのが浜松ではないか、と。
浜松城にいたころの家康は気苦労も多くスリムです(笑)
浜松城公園の家康像
浜松大河ドラマ館(出世パーク)
浜松城の天守を正面に臨む場所に新たにつくられました。
ここ数年前まで小学校の敷地でしたが、閉校(周辺の小学校と合併)後取り壊され発掘調査などが行われました。
その結果、ここは二の丸御殿があった場所で、石垣や庭園などが発掘されています。
この度、大河ドラマがやってくるということで、このエリアは「出世パーク」として整備され、広場を中心に建物が西と北側に建てられました。
西側の建物が大河ドラマ館
北側の建物にはおみやげショップや観光案内コーナーがあります。
天気が良くなかったので写真がちょっと残念・・・
ということで、本丸から見た写真(写真下が大河ドラマ館)
(2022.12撮影)
広場には三つ葉葵がデザインされています。
この出世パーク、1月8日ドラマ初回放送の日に「東海プレミアムリレーin浜松」が開催され3000人ほどが集まりました。今後もイベントスペースとして活用されるそうです。
入口は2か所
南にあるメインゲートから入ってみました(市役所側の歩道です)
出世パーク内には木材が多用されています。
浜松北部の天竜地域の木材PRと、SDGsでしょうかね。
なお、浜松城公園やスタバなどから向かう場合は、公園北西のサブゲートが便利です。
チケット売場
チケットなどの情報については記事の最後にて。
プレオープンの展示
今まで各地の大河ドラマ館を訪ねていますが、「プレオープン」なんていうのははじめてかも。(地元じゃないから知らなかっただけかもですが)
1月末現在、ドラマの舞台は岡崎と駿府(静岡)。浜松は重要スポットではあるもののまだ蚊帳の外なんです。
真相はわかりませんが、他都市と足並みそろえてオープンしたかったんでしょうね。ほとんど展示する内容のない状態でどうするかと思いきや・・・
歴代大河ドラマが描いた徳川家康展
2023年2月28日まではプレオープン企画となっています。
この壮大なるテーマ、完全に私の好きなやつじゃん(笑)
しかし入口には大河ドラマ館お約束の登場人物等身大パネルはありません。
が、安心してください!最後にありますから~
写真撮影について入口で確認したところ「撮影禁止の表示がある場所と、映像コーナーでの撮影は禁止」とのことでした。それ以外はオッケーってことです。
ということで早速館内へGo!
【歴代大河ドラマパノラマ年表】
題字と文字のみのパネルです。
全61作。全部読むのは疲れるので、個人的に印象に残っているところなどを中心にさらっと見ました。
ちなみに私は1996年の「秀吉」から大河ドラマの世界に入りました。それまでは大河ドラマどころか、かなりの歴史オンチでした(苦笑)
館内のこのセットは「長篠設楽原の戦い」の馬防柵のセットイメージ!?
【歴代大河が描いた徳川家康】
徳川家康が出演する作品は25作。当然大河ドラマでいちばんの登場回数。
なお、この回数には「青天を衝け」でのストーリー解説の北大路欣也さんも含まれますが、「鎌倉殿の13人」の最終回に登場した松潤家康は含まれておりません(笑)
館内メインスペースでは、大型のスクリーンに過去のオープニング映像が流されていました。
そして、この企画の目玉 歴代の徳川家康役が着用した衣装が展示されています。
イレギュラーとはいえ、「こんばんは徳川家康です」と登場し、ドラマを盛り上げてくれたのが2021年の「青天を衝け」の北大路欣也さんです。
しかしこんなに地味だったかしら? マネキンが貧相なのか、北大路欣也さんが着るからやっぱり衣装が華やぐんでしょうね~♡
触れることはできませんが、間近で一周してじっくり拝見させていただきました。
続いては、浜松が舞台となった2017年の「おんな城主 直虎」で家康を演じた阿部サダヲさんのお衣装(甲冑)です。
あの時は気弱な家康でしたが、それ以上に菜々緒さん演じる瀬名のインパクトが大きかったです。
そしてこちらも、弱小な時代の家康を演じた風間俊介さんのお衣装。
2020年「麒麟がくる」での登場でした。
この時は風間さんの家康も、染谷将太さんの信長も最初は「えっ?」と思うような人選でしたが、終わってみたら斬新な人物の描き方に目から鱗でした。
ちょうどBGMで「麒麟がくる」のテーマ曲が流れていたのですが、信長の最期のシーンを思い出してうるうるしちゃいそうでした。
【シアター】
上記のとおり内容は撮影禁止ですのでお伝え出来ませんが、見ていないドラマでも懐かしさ満載です。
私は1996年から大河ドラマファンになったものの、その数年後に放送された「葵徳川三代」は脱落しているんです。昭和の名優たちの競演、今考えるともったいないことをしたなぁ。(今は有料で見られるようになっていますけど)
【どうする家康番組紹介】
やっとここまで来て松潤家康の登場です。
出演者の相関図や松潤からのメッセージ映像もありますよ。
家康と瀬名の間で写真が撮れますが、恥ずかしいのでパネルだけ撮ってきました(苦笑)
瀬名はこの浜松で殺されてしまうんですよね~ (←ネタバレすみません)
ということで、ざっと巡って約20分でした。
浜松大河ドラマ館の入場券情報
浜松大河ドラマ館プレオープンの入場料はおとな400円です。
グランドオープン後はおとな800円となります。
当日券はドラマ館の入口にあるチケット売場で購入できます。
お得な情報として、前売り券(おとな640円)を購入するとプレオープン1回と3月18日以降のグランドオープンにそれぞれ1回入場可能となります。
私はこれで入場しました。
前売り券は、浜松近郊在住ならば遠鉄ストアで、遠方からお越しなら浜松市観光インフォメーションセンターなどで購入できます。
浜松城の入場券と一緒になったセット券もあります。
詳細については公式サイトをご覧ください。
浜松大河ドラマ館の駐車場
公式サイトには「大河ドラマ館専用駐車場はありません」と書いてあったのですが、プレオープンした直後の1月某日(平日)に行ったところ、従来どおり浜松城公園の駐車場を利用できました(^^)v
90分まで無料です。(スタバや浜松城を利用すると延長措置あり)
全然余裕~
しかし、休日や3月18日以降(グランドオープン)は駐車不可になるのでご注意ください。
なお、大河ドラマ館利用者については、周辺の民間提携駐車場の割引チケット300円分が発行されるそうです。
浜松市内の駐車場は「12時間まで500円」というところも多いので、うまく使えばこのサービスはかなり良心的だと思います。
浜松駅から徒歩の場合は約20分です。
まとめ
前売券のおまけとして行ってみたところ徳川家康好き♡としてはけっこう楽しめましたが、”松潤家康”目当てで行くとがっかりしてしまうかもしれません。
往年の大河ドラマファンと思しき人々は「懐かしい~」とか「あっ、これ見てた~」とか言いながらパネルを見ていました。客層はほぼ中高年以上(笑)
ドラマが浜松時代になる前に(混雑を避けて)ゆっくり史跡を見学したいという方には、今のタイミングがおすすめです。
松潤家康ファンはグランドオープンまでもうしばらくお待ちください。
また公共交通機関でのアクセスが推奨されていますが、駐車場の補助もありますので、自家用車利用でも問題はないかと思います。
多くのみなさんに大河ドラマ館と浜松を楽しんでいただきたいと思います。
【追記】2月に岡崎大河ドラマ館にも行ってきました!