おでかけ ももよろず

日本全国北から南、たまには海外へ・・・”よろず”な旅をご紹介

【淡路島・鳴門の旅4】日本国生み神話にも登場 淡路一宮「伊弉諾(いざなぎ)神宮」

スポンサーリンク

2022年9月の淡路島・鳴門の旅行記です。

日本国生み神話に関する歴史を持つ淡路島を代表する神社を訪ねました。

ブラタモリにも登場した神社です。

 

淡路島西岸沿いの北淡震災公園(野島断層保存館)からしばらく海岸沿いを走り、約30分ほどの道のり。

www.momoyorozu.net

その途中、少し内陸部には、ブラタモリでも紹介された”超難読地名” 五斗長垣内(ごっさかいと)遺跡もあります。

スルーしているもののここまでほぼ「ブラタモリルート」をたどり走ってきました。

 

伊弉諾神宮について

神社 概略

【名 称】伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)

【主祭神】伊弉諾大神(いざなぎのおおかみ)

【配祀神】伊弉冉大神(いざなみのおおかみ)

【創 建】神代(日本書紀・古事記による)

【所在地】兵庫県淡路市

 

古事記の冒頭に登場する国内最古といわれる神社です。

日本の国土を生んだ神様 伊弉諾尊(いざなぎのみこと)は、国家統治の役割を御子神の天照大御神に譲った後、余生を過ごし、終焉を迎えたのがこの地と伝わります。

淡路国の一宮であり、「神宮」という高い格式を持つ神社です。

 

伊弉諾神宮の境内

大鳥居と参道

石造りの立派な鳥居は、先代の鳥居が阪神淡路大震災で倒壊したため、氏子さんの寄進により再建されたそうです。

この地での地震被害の大きさを改めて知ることになりました。

陽の道しるべ

「ブラタモリ」で見て気になっていたスポットです。

伊弉諾神宮を中心に、太陽の通る道と国内の有名な神社の位置関係をあらわしたものです。

2021年に訪れた高千穂もこのような位置関係にあると思うとロマンです。

www.momoyorozu.net

www.momoyorozu.net

訪れたのは秋分の日近くでしたので、東の伊勢神宮の方向から日の出という時期。

ついでにわが家もほぼその延長線にあることに気づきました(^^)v

 

神池

聖域の周濠の遺構といわれる池。

池の中には病気平癒を祈る「命乞いの鯉」がたくさん泳いでいます。

帰りに通ったとき、長寿の象徴とされる亀が勢いよく水を放って見送ってくれました。

 

手水舎

橋を渡って、こちらでお清めをしていよいよ社殿の中へ。

 

伊弉諾神宮の社殿

正門

檜皮葺の趣のある門は、明治時代に造られたもの。

拝殿

こちらも明治時代に建造された入母屋造りの建物で、舞殿を兼ねています。

拝殿前の灯篭も格調の高さを感じます。

こちらの拝殿で参拝後、社殿周辺をぐるりと散策してみます。

摂社・末社

左:左右(さう)神社 右:住吉神社・鹿島神社

 

左:淡路祖霊社 右:竈(かまど)神社・根(ねの)神社


個人的に( ..)φメモメモな神社。

左右神社は、伊弉諾尊と伊弉諾尊の禊で左目と右目から生まれた二神(天照大御神と月讀尊)を祀る神社で、眼病治癒に御利益があります。

 

本殿の周囲をぐるりと歩けるようでしたので、可能なら進ませていただきます!

本殿

もともと伊弉諾尊の御陵があった中心地に、明治時代にこの本殿が建造されました。

檜皮葺三間社流造となっています。

拝殿からは見えませんが、このように塀越しに歩くことは可能です。

中門

この中門の後ろに本殿とつながる幣殿があります。

本殿の背面をぐるりとまわって、渡廊をくぐると再び拝殿の横に出ます。

渡廊

祓殿(はらえでん)、神様のお食事である神饌(しんせん)を調理する神饌殿とつながっています。

神社には珍しい建築がいくつかありました。

 

境内をもっと散策

社殿周辺から拝殿右手周辺を散策。まだまだパワーあふれるみどころがあります。

夫婦の大楠

樹齢900年といわれる大木です。幹回りは8.5メートル、高さは30メートル超あり、兵庫県の天然記念物に指定されています。

伊弉諾尊と伊弉冉尊の魂が宿るとされ、夫婦円満、良縁成就などの御利益を求めて多くの人がお詣りしていました。

神輿(しんよ)庫

江戸時代後期に造られた神輿(みこし)を格納するための建物。阿波藩主の寄進によるものです。


この神輿庫の隣に、他の建造物と一線を画し異彩を放つスポットが。

頭髪感謝の碑

頭髪サービス!?会社が寄贈した碑です。

なぜここ?というのと、個人的には境内の社殿との調和を考えるとビミョーな感じがしますが・・・切実にここで祈願される方もいらっしゃるので、これくらいで。

御朱印

右のリーフレットは有料でしたが、社殿の説明が細かく書かれ、掲載されている写真が素晴らしいです。

「幽宮」ということばを初めて知りましたが、「かくりのみや」「かくれのみや」などと読みます。終焉の住居であることをあらわしています。

 

淡路島にある神社ということで被災した建物も多かったようですが、新旧が違和感なくたたずみ、格式の高さを感じる神社でした。

古事記や日本書紀についてまだまだ奥が深いなと感じました。もっと勉強していけばさらに神社巡りも楽しくなりそうです。

 

伊弉諾神宮へのアクセスと駐車場

神戸淡路鳴門自動車道 津名一宮からのアクセスが便利です。

境内に隣接して無料駐車場がありました。(参拝は平日でした)

また高速バスや高速艇など公共機関のアクセスも充実しているようです。

詳細については下記のサイトにてご確認ください。

kuniuminoshima.jp