2022年9月の淡路島・鳴門の旅行記です。
1日目は淡路島内をほぼ「ブラタモリ」ルートで巡り、2日目は旅のメインでもある鳴門市の大塚国際美術館へ。
5時間もあれば余裕で楽しめるだろうと思っていましたが、その規模も内容も想像のはるか上をいっていました。
この記事では、美術作品にはあまり詳しくない私が、効率的に楽しみながら美術館を巡ったようすをお伝えしていきます。
大塚国際美術館について
ポカリスエットやカロリーメイトでおなじみの大塚グループが創立75周年を記念して、企業発祥の地である徳島県内に1998年に設立した美術館です。
世界唯一の陶板名画美術館という大変特徴のある美術館は、誰もが知るゴッホ、ピカソ、レオナルド・ダ・ヴィンチといった画家たちの有名作品が、ほぼホンモノと同じ状態で、日本にいながらにして常時見ることができます。
2018年のNHK紅白歌合戦で、米津玄師さんがこの美術館から中継されたことで、若い世代も含め一気に全国に知られることになりました。
陶板(とうばん)絵画とは
陶器の板に図柄を描き着色して焼いたもの。
陶板絵画はのメリットは、2000年経っても色あせないといわれる再現性。
グループ企業の大塚オーミ陶業の特殊技術によって世界各国190以上の美術館が所蔵する名画1000点以上を陶板に焼き付けて原寸大で複製、再現しています。
もちろん世界の美術館から認められており、文化財の記録という役割からも高い評価を得ています。
美術館の規模と基本情報
展示作品数は1000点以上。実質5階建ての館内の総延長は4kmといわれています。
【住所】徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1
【営業時間】9:30〜17:00
【定休日】月曜日 他(開館カレンダー参照)
【入館料】一般3300円(小中高生550円)オンライン割引あり
【Webサイト】https://o-museum.or.jp/
大塚国際美術館へ入館
美術館の場所
神戸淡路鳴門自動車道 鳴門北インターを降りてすぐ。
淡路島と徳島を結ぶ大鳴門橋の四国側の橋のすぐそばです。周辺には「鳴門のうず潮」を見る観潮船の乗り場や展望台などがある人気観光スポットが集積しています。
美術館入口
建物これだけ?と驚きますが、ほとんどが山の中(地中)に造られています。
この入口で入場券を購入し館内へ。私はオンラインチケットを購入していったのでスマホ画面を見せてそのままピッ。
エスカレーターでメインフロアまで上がります
到着したメインフロアが地下3階です。ここから地上に向かって見学します。
大塚国際美術館のスゴイ(緩い)ところ
作品は複製された陶板絵画(レプリカ)なので、一般的な美術館で規制されがちなことが最小限となっています。
- 撮影OK(ただしフラッシュと三脚の使用は禁止)
- 柵などもなく(常識の範囲内で)近寄ってさわっても大丈夫
- 陶板絵画は光にも強いため、館内の明るさが確保されている
- 一部 教会の壁画などは建物の構造も再現された展示
美術館を効率よく巡るためのサポート
海外ではこのような規模のミュージアムもザラにありますが(メトロポリタンも大英博物館もヴァチカンもルーブルも美術オンチなのに行ってしまいました、私)、日本では珍しいのでナメてかかると大変なことになります。
まずは館内の案内をゲット。そして展示作品リストもあれば良いかと。
そして、おすすめはガイドツアーなのですが、私が行った2022年9月はコロナ禍のために(ミュージアムスタッフと展示を巡る)無料ガイドツアーが中止になっていて、選択できるのは以下の2つでした。
ガイドレシーバー
100点ほどの作品(展示にイヤホンマークあり)を効率よく鑑賞できるようにプログラムされています。作品の前で解説を聞きながら鑑賞します。
レンタル料は500円ですが私はこれを利用しました。近眼なので解説の文字を読むことを考えるとこれはかなり助かりました。
館内概要説明会
展示ガイドツアーに代わって、システィーナホール内でスタッフさんによる15分ほどの展示概要の説明会が行われていました。
今後、新型コロナに関する規制撤廃にあわせてガイドツアーも復活するのではないかと思います。詳細は公式サイトでご確認ください。
美術館を巡るために備えておくこと
歩きやすい靴で行く
フロアはバリアフリーなので安心して歩けますが、とにかく歩く距離が長いので履きなれない靴などで行くと靴擦れなどを起こします。足元だけでもハイキングするくらいの装備で行きましょう。
水分補給と適度な休憩
とにかく歩くので適度な休憩が必要です。ベンチは各所にあります。
ゴッホのひまわりの展示室の近くにはこんなベンチも。ここまでくるとかなりクタクタになっています。
館内には3か所のレストラン・カフェがありますが、私が行ったときはそのうち2つが休業中でした。(混雑も考慮して)ペットボトルなどの飲料とチョコレート・飴など疲れをとる甘いものを持参するとよいと思います。
スマホ・カメラのバッテリー切れに注意
写真撮影自由なので、バシバシ撮りたい方はモバイルバッテリーあるいはバッテリーの予備をお忘れなく。そのつもりがなくても絶対写真が撮りたくなります。
なお、エスカレーター付近に急速充電器があり、私はこれに救われました。
ちなみに撮影した枚数は250枚を超えていました(>_<)
館内は展示ガイドや床に書いてある順路に沿って行けば、ひととおりの作品を見て回れるようになっています。
ということで前置きかなり長くなりましたが、展示をざっくり紹介(無知なので作品解説はテキトーです)
B3フロアの展示
この美術館のメインフロアでもあるB3フロア。その中でも最初の作品がもっともインパクトのあるこちら
システィーナホール
(写真は1つ上のフロアから撮影したもの)
バチカン宮殿内にある礼拝堂(バチカン美術館と直結)の天井と壁に描かれているミケランジェロ作の「最後の審判」を空間まるごと再現したホールです。
私は2019年に現地で見てきました。それはそれは荘厳であり圧巻でした。
しかし礼拝堂は撮影禁止の上に、時間制で入れ替わり(15分ほど滞在)となっていました。そんなこともあり、改めてここでじっくり見たかったというのが今回の来館のきっかけでもありました。
椅子も用意されているので座ってじっくり心行くまで鑑賞できます。
正直、宗教画は苦手なのであまり説明も頭に入っていないのですが(苦笑)、作品の描き方の特徴などに興味がありまして・・・
マニアックな私の感想はさておき、多くの方が写真に収めているのはこちら。
米津玄師さんのCD「Lemon」のジャケットが陶板で作られて常設されています。
2018年にNHK紅白歌合戦で米津玄師さんが幻想的なろうそくの灯りの中で歌った場所。
歴史的絵画のある空間でろうそくを焚くなんてありえないことなのですが、レプリカだから実現できたことなんですね。
空間まるごと「環境展示」
大塚国際美術館では、平面的な作品だけでなく、システィーナホールのように部屋や建物の空間ごと模した「環境展示」があるので感動がさらにアップします。
私が今いちばん行ってみたいイタリアのポンペイ遺跡にある秘儀荘フレスコ画もありました。
こちらは、さらに古く紀元前520年頃の墓地の中にある壁画を再現。
ここの美術館では日本の絵画というのはほとんど扱っていないようなのですが、そういえば日本にもこんなのありましたよね。
保存状態云々でたまにしか一般公開されない古墳の壁画。それこそ復元すればいいのにと思っていたら
さすがです。すでに制作されていたんですね。
いっそのことここで見られるようにしてくれてもいいのにと思いました。
B3フロアには、この他古代から中世の絵画が多数展示されています。
このあたりは、よほど詳しいか興味がなければさらりと通り過ぎないと後が大変(苦笑)
ぐるりとまわってシスティーナホールの横にある
スクロヴェーニ礼拝堂
ちょうどこの時期は、華道家の假屋崎省吾さんの作品展が開催されていました。
各所に展示作品とのコラボがありました。
かつて栃木県の大谷資料館(大谷石の採石場をミュージアムにした施設)に行った時も假屋崎さんの作品展やってました。遭遇率高いです、私(笑)
ここでまだワンフロアしか見学していないというのに、入館してからすでに1時間半も経過していました。
有名な絵画たちがこれから目白押しだというのに、このペースではまずいのでは?とはこの時点ではあまり深く考えておりませんでした。
完全に時間配分を見誤っていたとブログにまとめてみて反省・・・
ということで後編に続きます。