2022年9月の淡路島・鳴門の旅行記です。
1000点以上の膨大な世界の名画を陶板で複製して展示する壮大なスケールの美術館を巡ったようすを前編に続いてお伝えします。
B2フロアの展示
「ルネサンス」(14世紀にイタリアから西ヨーロッパに広がった)時代に生まれた作品を中心に展示されています。
ヨーロッパ(特にイタリア、スペイン)の美術館に行ったことがある人はもちろん、そうでなくても「教科書で見た」というような有名作品が続々登場します。
なお、ここからは個人的な思い出振り返っての勝手な感想です。
春(ラ・プリマヴェーラ)
2019年に行ったフィレンツェ(イタリア)のウフィツィ美術館で見ました。
この絵をモチーフにしたマグカップを記念に買ってきたので思いもひとしおです。
「聖家族(ドーニ家の聖家族)」
教会の壁や天井などの絵画や彫刻など大作の多いミケランジェロの作品の中で、唯一持ち運びできるサイズの板絵。
この額も印象的だったので記憶しているのですが、原寸大なのはもちろん、丸い額もしっかり再現されています。
最後の晩餐
レオナルド・ダ・ヴィンチの有名作品で、実物はイタリア・ミラノの修道院の壁に描かれています。
20年ほど前に修復作業が行われたそうですが、その「修復前」と「修復後」の両方を見られるのは大塚国際美術館ならではのこと。
なお、作品が大きすぎてカメラに収まりませんでした・・・
モナ・リザ
こちらもレオナルド・ダ・ヴィンチの有名作品。
20年ほど前にパリのルーブル美術館で見ましたが、厳重に警備される中、人垣の先にあった作品が小さくて正直がっかり。薄暗くてあまりよく見えなかったし・・・
こんなに空いているところで、さらにこんな距離で見られるなんて満足度もアップ!
キリスト昇架
この絵だけ見てもピンときませんでしたが、隣にあった解説に「フランダースの犬」の説明が・・・
ネロがパトラッシュと最期を迎えた教会で目にした絵がこれだったんですね~
日曜日の夜「世界名作劇場」で涙していた子ども時代。ドンピシャ世代には感慨深いです。
真珠の耳飾りの少女
この展示空間が作品をさらに引き立てています。
この作品の横のカーテンをくぐると吹き抜けになっていて橋を渡ります。
モネ「大睡蓮」
私の大好きなモネ。
屋外展示になっていて楽しみにしていましたが・・・雨がパラバラと降り始めゆっくり鑑賞できませんでした。さらに奥には高速道路というカオスな空間。
睡蓮池などもあるのですが、この後15分ほどゲリラ豪雨に見舞われました。
カフェ「Giverny(ジヴェルニー)」でランチ
ここまでですでに3時間経過。さすがにおなかはペコペコ。足も棒・・・
ということで睡蓮池をのぞむレストランでランチタイムです。(2022年9月当時は)レストランはここ一択でした。
がっつりお食事からスイーツまでなんでも揃っています。
普段は海鮮丼一択の私ですが(笑)、アートな雰囲気漂う「モネのランチプレート」を。
ちょっと肉料理が多めかも。そして、まだまだ歩くので「お米」を食べておいた方がよかったかな!?
B1フロア
B1フロアは「バロック」「近代」というカテゴリー。
ランチをいただいてB1フロアに入ったのは午後2時過ぎ。
当初の予定では午後3時をタイムリミットにしていましたが、全然時間足りないじゃん!ということに気づいても後の祭りです。
7つのヒマワリ
「最後の晩餐」と並んで、ここでしか見られない贅沢な鑑賞ができます。
世界に7つある(あった)ゴッホの「ひまわり」のすべてが見られることもすごいのですが、うちひとつは日本国内で焼失してしまっている作品が、2018年に陶板で復元されています。
私の大好きなモネをはじめとした近代風景画が増えてきました。
じっくり見たいところなんですが、とりあえず歩いた!撮った!だけ(苦笑)
これも一応見た!
かなり雑ですが、5時間あれば余裕なんて思っていた結果これですから~
本館1階と2階
エントランスですが、地上入口から入場できないため、ここまで来る人はほとんどいません。
みなさんB1くらいでタイムアップか疲れて帰ってしまうのでしょう。
時間がないといいながら地上階にある庭園に出てみました。(小雨でした)
出入り口のあるB3にエレベーターで一気に戻ります。
ミュージアムショップとおみやげ
おみやげは別腹ならぬ、別タイムなのです。
ここにあるグッズや食品関連のおみやげもアートでオシャレなんですもの。
ムンクどらやき
和三盆(「ヒマワリ」と「ムンク」)
徳島県は和三盆糖の産地でもあります。
しかしツアーや公共交通機関を利用して行かれる場合は、先におみやげを買っておくことをおすすめします。
B3フロアには100円を入れて使用後に返却されるコインロッカーも用意されています。
大塚国際美術館の駐車場
駐車場は無料。
メイン駐車場は美術館から500mほどのところにあり、450台収容。駐車場から美術館までシャトルバスが運行されています。
鳴門北インター(大鳴門橋)方面からは、美術館を通り過ぎた先になります。
一方私が駐車したのは美術館手前の未舗装の臨時駐車場です。
送迎はありませんが、徒歩5分くらいでした。
また、神戸や徳島方面からのバスのアクセスも充実しています。
アクセスの詳細については、公式サイトをご覧ください。
まとめ
想像を超えた広さにもびっくりでしたが、世界の名画がこの規模で見られるなんて感動的すぎます。
展示空間や映えスポットなど年代問わずに楽しめるように考えられています。
実はこの美術館が開館してすぐくらいに母が行って、「いい美術館だった」とすすめてくれたのですが、入館料3000円を見てビックリ。(当時から料金がほぼ変わっていない様子)
当時は海外のミュージアムにも行ったことがなかった私は「美術館でそんな料金、意味が分からない」と思っていたものでした。
アートにも疎く、興味がわくまでに約20年(笑)
今となればこれで3000円は安すぎっ(オマエが言うな!ですけど)
修学旅行の時は全然感動もしなかったのに、年を重ねていってみたら超感動した奈良の法隆寺みたいなものでしょうかね!?
コロナ禍が落ち着いてきたと思ったら今度は燃料高騰と円安、そしてヨーロッパには迂回ルート(ロシア上空が飛べない)で、まだまだ気軽には行かれません。
そんな今だからこそ、世界のホンモノを国内で「予習」「復習」できる美術館としてぜひ多くの人に訪ねていただきたいと思うのでした。
いつかリベンジします。今度は最上階から逆ルートで(笑)