2024年11月の台湾旅行記です。
今回の旅では日本の車両や技術を導入している台湾新幹線(高鐵)を利用しました。
高鐵台南駅前には日本の新幹線が展示保存されていると聞き、乗車前に立ち寄ったら新発見がいっぱいでした。
花魁車地景公園(Oiran Train Scenic Park)
花魁(おいらん)という日本風な名前がついた公園。
2023年12月に整備されたばかりの新しい公園で、日本人にも縁の深いスポットです。
ちょうど今(2025年3月)大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」で花魁が注目されているので、台湾での花魁についても深堀りしてみようと思います。
花魁車地景公園の場所
台湾高鐵(新幹線)の台南駅前の広場の一角(北側)にあります。
ほとんどの方は新幹線駅を出て台湾鉄道(在来線)の沙崙駅やバス停がある南側に向かっていきます。
右奥が2番出口。バス停や駅方面です。
実際に私も到着した時はすでに暗かったこともあり、バス停へまっしぐら。
花魁車地景公園はこの写真の反対側 3番出口になります。
高鐵台南駅 3番出口


花魁車地景公園のある3番出口側は、自家用車などの送迎エリアなっているため、平日日中は人もまばらでした。
沙崙駅やバス停側からは駅構内を通り抜けるか駅正面を歩いて反対側へ。
台湾の地にたたずむ0系新幹線
出口からもちらりと見えましたが、懐かしの0系といわれる新幹線が鎮座
令和の世でも、私にとって「新幹線」といえばやっぱりこの姿がいちばんしっくりきます。
久しぶりにまじまじと眺めるとかわいい顔ですね~
700系は早いけど、なんか爬虫類みたいな顔で好きになれません、私。
0系へのオマージュがセンス良すぎ
このオブジェの形も位置も計算されていますよね。
屋外ですが、立派な屋根もつけてもらって幸せものよね~
なお、日本の新幹線車両で海外に渡ったものは2両だけで、イギリスに次いでここが2番目だそうです。
0系新幹線が展示されている理由
この車両は、台湾新幹線開通前に耐久性などをテストするための「限界測量車」として使われ、役目を終え修復された後に展示されているのだそうです。
限界測量車
模型やパネルでの解説もあります(中国語の案内のみですがなんとなく漢字で意味がわかります)
反対側にまわってみたらなんとも痛々しいお姿でした。
ご苦労様でございましたm(__)m
花魁車と呼ばれる理由
ところでここまで見ても「花魁」の意味がわからないのですけど。
親日の台湾が粋な名前をつけてくれたのだと思っていたのですが、帰国してから調べてみました。
日本の鉄道にも建築限界測量車とよばれる車両があり、これが「おいらん車」と呼ばれていたとのこと。
さらに調べていくと私はその「おいらん車」にご対面したことがありました(^^)v
(2011.12 リニア鉄道館にて)
この写真がルーツなら「花魁」に納得です。
かろうじて、ここに「花魁」っぽさがあるのかな?
公園内にはこんな展示もありました。
無料で見学でき、10分もあればサクッとまわれます。
(新幹線車両の中には入ることはできません)
まとめ
台湾では1900年代(日本統治時代)に整備された台湾鉄道と2000年代に開通した高鐵(新幹線)といった日本由来の鉄道が鉄道インフラとして重要な役割を果たしています。
高鐵台南駅のこの展示には、日本の技術に対するリスペクトを感じられ、日本人としても誇らしくなります。
新幹線を利用する際にはぜひ立ち寄っていただきたいスポットです。
また、台北市には日本統治時代の貴重な鉄道写真や資料、ジオラマが見られる「台北国立博物館鉄道部パーク」もあります。


建物も重要文化財です。
鉄子ではないのですが、なんだか今回の旅は鉄子三昧…
さらに台南には、日本人が造ったダムや建物などみどころがたくさんあります。
台湾旅行記まだまだ続きます。