2024年11月の台湾旅行記です。
今回の旅もフリーな町歩きでしたが、1日だけ現地ツアーを利用しました。
コンパクトなタクシーでの観光。日本語も堪能なドライバー兼ガイドさんの説明も楽しく、充実した1日となりました。
こちらの記事は午前中の内容となり、ダムは後編にてお伝えします。
ダムにいくための現地ツアーを探す
今回台南に行くにあたって、歴史ある街並みはもちろんですが、兼ねてから行きたい場所がありました。
それが烏山頭(うさんとう)ダム
日本人技師 八田與一氏のもと完成したダムで、現在の台湾南部の農業をはじめとした産業に大きく貢献しています。
日本で知る人は少ないのですが、台湾ではもっとも有名な日本人とのこと。
そんなダムなら見ておきたい!と思う私はダム好き歴30年以上。
最近はちょっと活動控え気味ですが、タモリさんや良純さんにも負けません(^^)v
しかしダムといえばたいてい交通が不便な山奥にあるもの。
烏山頭ダムは日本のそれよりアクセスは若干便利でしたが、レンタカーがなければ無理な立地。
公共交通機関で行ったというブログ記事もありますが、ダムだけで丸1日かかります。
そこで台南から行ける複数のスポットを巡る現地ツアーをさがしました。
台湾の現地ツアーは、KKdayかVELTRA(ベルトラ)の2択。
前回はKKdayのツアーで台北から台中への日帰り観光に参加しました。
盛だくさんの内容でコスパも良く、ガイドさんにも恵まれました。
その時のガイドさんから「次に行くなら台南がおすすめ」と教えていただいたのです。
しかし今回KKdayでは希望するツアーが見つからず・・・ならば次はVELTRAです。
VELTRAはイタリア、マカオ、オーストラリアのツアーでお世話になりました。
さすがに世界を網羅するだけあって、ラインナップは豊富です。
ただし台南発で探すとどうも見つからない・・・
高雄発で探したところ見つかりました!(台南市内の送迎も可能)
貸切(チャーター)が多い中で、良心的な価格です。
申し込みから当日まで
VELTRAのサイトから申し込み。
数日返事がないので人数が集まらなくて催行されないのかと心配になりました。
(マカオでは香港暴動の時期でもあり、ひとり参加で断られたこともあります)
3日くらいかかったと思いますが無事催行のメールが届き、ピックアップ希望のホテルを返信して準備完了です。(メールは英語でしたが簡単な内容です)
決済はクレジットカードです。
このメールからバウチャー(予約票)が表示できますが、ネットアクセスが悪い場合に備えプリントしていくことをおすすめします。
つい最近、関西大阪万博でもチケットレスなのに入場券が表示できないトラブルが多発。やはり最終的にはアナログ(紙)が一番だと思わせた出来事です。
ツアー当日のようす
タクシーに乗って出発
時間どおりにホテルのロビーにやってきたのは黄色いタクシーでした。
ドライバー兼ガイドさんとともにタクシーでの観光という初のパターンでした。
台北発の台中ツアーは大型バスに3~4か国の人が混載でした(ガイドさんはバイリンガル)ので、こんなに違うんだ~と。
なかなか派手な広告のついたタクシーですが、乗ってしまえば気になりません(苦笑)
日本でのビジネス経験もあるという超親日なドライバーさん。
車も安心安全なトヨタ車です。
私が乗車後、台南駅近くのホテルでご夫婦一組が乗車。
ドライバーさん含め4名で出発です。私は助手席なので眺望もばっちり(^^)v
午前中は台南中心部からほど近い海沿いの安平エリアへ。
古くは港町として栄えノスタルジックな街並みが人気です。
億載金城
清の時代(1870年代)に造られた軍事要塞です。
二鯤身砲台とも呼ばれ国指定の史跡となっています。
大砲が備えられていて、1つは現存のものということでクイズ大会(笑)
2024年初頭に歩いた東京のお台場を思い出しました。
(あのテレビ局のところじゃないホンモノの台場跡)
台湾海峡の見えるスポット
続いて、運転手さんの提案で台湾海峡の見えるスポットへ
中国が台湾に揺さぶりをかけ軍事演習している怖~い場所というイメージでしたが
橋の上では釣りをする地元の人がちらほら。車の往来も少なく平和な光景でした。
この平和がいつまでも続きますようにと願わずにはいられません。
ちなみに中国大陸はここからは見えませんでした。
運転手さんも徴兵に行かれたというお話や中国の動きに関して台湾の方々の思いも聞くこともできました。
再び安平区の町にある映えスポットへ
安平樹屋
この奥、洋館と木造の資料館と廃墟が混在する不思議な空間です。
門を入って正面にある建物は、晩年この建物に住んでいた朱玖瑩という書家の資料館。
書のことは詳しくないのですが、この般若心経に深く感銘。
前回の台北旅で立ち寄った茶問屋さんも壁一面にこんな般若心経がありました。
漢字も建物も日本と共通するものが多く沁みるんですよ台湾は。
白い洋館は徳記洋行というイギリスの貿易会社の建物跡。
内部は見学不可でした。
そしていよいよメインのエリア安平樹屋へ。
徳記洋行の倉庫として造られた建物。レンガと珊瑚の混じった石が使われています。
50年以上放置されガジュマルに浸食されていたところを、2000年頃から整備されて公開にいたったそうです。
中は安全に見学できるように整備されています。
さらにガジュマルの迫力を感じるために階段を上って建物を一周。
木々の生命のパワーを感じますね。
こんな景色はもっと南のカンボジアやタイというイメージでしたが・・・
台南は北回帰線より南にあり”熱帯”に属するんですって!
11月中旬でしたが、日中は30℃超え。長袖シャツでは汗だくでした(;'∀')
安平樹屋の中でいちばんの人気スポットがこちら
ちょうど空いていたので、ドライバーさんに写真撮影もしていただきましたよ。
その直後には団体さんがどっとやってきました。
樹屋から続く歩道は街並みが一望できる展望台?につながっています。
なお、このエリアは台鉄台南駅を発着するバスでのアクセスも可能です。
観光スポットを経由する88、99番でも行くことができますので、個人旅行でもアクセスしやすいと思います。
午前の部の観光を終え昼食へ。
その途中、ご一緒したご夫婦のリクエストでからすみの専門店へ。
私は一緒に試食をいただきながら買いませんでしたが・・・
お酒好きにとっては最高のおつまみだそうです。
日本で購入(熊本の名産でもあります)するよりずいぶん割安とのことでした。
度小月で昼食
このツアーでは昼食は台南中心部で自由食となります。
ドライバーさんから「希望があれば担仔麺(タンツーメン)の有名店を予約しますよ」とのことだったのでおまかせして4名でお店へ。
台南に2店あるうちの中正旗艦店
店内は日本人の団体さんや現地のグループ客でほぼ満席。
入ってすぐにライブキッチンがありますが、奥の席だったのでゆっくり見られず・・・
名物の担仔麺(小)とドライバーさんオススメの睡蓮の茎の炒め物をオーダー。
担仔麺のスープはニンニクが効いていますが意外とあっさり。
違和感なくというか懐かしささえ感じると思ったら・・・
これ、日本での台湾ラーメンの原型ともいわれているそうです。20年以上前に名古屋近郊にある美味しい台湾ラーメン屋に何度か行ったのを思い出しました。
ひとりでは炒め物は多いので、ご一緒したご夫婦とお互いシェア。
炒め物も日本人の口に合う味付けで美味でした~
デザートには、豆花(トウファ)もいただきました。
甘い蜜の入った冷ややっこ、です(笑)
お店の雰囲気はやや高級な印象でしたが、お会計は良心的でした。
ひとり旅の欠点が、食べきれないのでお料理を何種類も頼めないこと。
そういう点では、ツアーでこうしてシェアできたので結果オーライでした。
お腹も満たされたところでツアーのメインでもある烏山頭ダムへ向かいます。