2023年5月の青森下北半島旅行記です。
旅のラストラン 3日目は八戸(はちのへ)へ。
ウミネコ繁殖地として知られる蕪島神社は、まさにピークを迎えていました。
生まれたてのかわいいヒナを見られる絶好のシーズンのようすをご紹介します。
三沢市の星野リゾート青森屋から目的地までは車で40分ほどでした。
高速道路を使っても一般道経由でもさほど差はありません。
八戸市内へ
2日間下北半島をぐるりと走りましたが、最果て感のある下北半島と比べると、随分と開けている印象です。
県都青森市に次いで、人口が多い八戸市。
道が広く(片側2車線)信号も多いです。
太平洋に面する八戸には雪国特有の縦型信号や矢羽根のついたポールもありません。
豪雪で知られる酸ヶ湯(すかゆ)温泉も同じ青森県なんですけどね。
目的地が近づくと港町らしい倉庫が立ち並んでいました。
蕪島と蕪島神社について
蕪島(かぶしま)と読みます。
ウミネコの繁殖地として国の天然物に指定されています。
毎年3万羽以上のウミネコが飛来し、3月頃から産卵がはじまり、7月くらいまで雛(ひな)を見ることができるそうです。
私が行ったのは5月末ですが、すでにたくさんの雛がいて、タイトルどおり蕪島は祭り状態でした。
蕪島神社は八戸の表鬼門の守護神として厄除や財運、安産の神様と信仰されてきました。
【名 称】蕪島神社
【主祭神】市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)
【創建年】1296年
【創建者】
【文化財】
【所在地】青森県八戸市
蕪島神社の場所と駐車場
島といっても、実際は陸続きになっています。
駐車場は、物販施設「かぶーにゃ」の無料駐車場を利用します。
トイレや飲食施設もあります。(記事の最後に詳細)
かぶーにゃから歩いて1~2分で蕪島へ”上陸”
拝観料や入場料は必要ありません。
このあたりからすごい鳴き声が聞こえてきます。
雲行きがちょっと怪しいので傘を持参していきました。
それには別の意味も・・・
蕪島神社の境内
傘必携の蕪島神社
赤い鳥居も社号標は、ウミネコの糞で真っ白!
階段を上った先に蕪島神社の社殿がありますが、そこに行きつくまで大丈夫か?
ここで傘の登場です。
夏場の日傘にも突然の雨にも、鳥の〇ンにも対応しますので必携です。
階段の下に貸し出し用の傘もあります。
また、鳥が飛び交っていますので心配な方はマスク着用もオススメします。
参道沿いは”雛まつり”
参道といっても階段。
この階段の手すりのすぐ下にも雛がいたりします。
ここでは天然記念物のウミネコたちに配慮して行動しなくてはいけません。
ジャストタイミングというくらい生まれて間もない雛を見ることができました。


卵を温めているお母さんも


上に行けば行くほど、雛がたくさんいました。
社殿周辺を安全な場所として確保しているようです。
人間慣れしているようにも見えますが、雛に危害が及ばないように警戒はしています。
攻撃されないように適度な距離感は保ちましょう。
本殿
階段を上りきると社殿です。
社殿は2015年に焼失したため再建され、2020年に完成した新しい社殿です。
お賽銭箱はウミネコからの”防衛”のためにアクリル板で覆われています。(お賽銭を入れる小さな穴はあります)
ウミネコをモチーフにした神紋。
社殿前に休憩スペースはあるものの、人間が利用できる状態ではありません(悲)
参拝後は、御朱印をいただき、社殿周辺で写真を撮ったら下山です。
傍若無人なウミネコたち
天然記念物とはいえ、やりすぎだろう・・・と突っ込みたくなるウミネコショットを集めてみました。
燈籠や鳥居(しめ縄にも乗っています)はまだかわいいものですが・・・


石像と同化するウミネコ
これは失礼すぎっっ
島?をぐるりと一周してみました。
菜の花とのコラボも見られました。
蕪島神社の御朱印
本殿に向かって左手にある社務所でいただきました。(書置き)
蕪島神社は「カブ」の響きから「株」にかけて御利益を求める方も多いそうです。
「かぶーにゃ」でお買い物
駐車場に隣接する物販&休憩施設
建物は小さいのですが、良心的すぎる価格の特産品が揃っています。
八戸には有名な市場もありますが、朝ごはんを腹十二分目くらい食べてあまりおなかがすいていないのです。
ということで、テイクアウトできそうなものを買ってみました。
するめだしの煮たまごとこんにゃくが絶品。
黒にんにくはうまい&安い 超掘り出し物でした(^^)v
※写真右 まぐろの塩辛は大間崎での購入品
蕪島神社はなかなかにぎやかで「動物園」的なスポットでしたので(笑)、空港への帰り道にもう1か所神社へ立ち寄り。
旅の締めくくりは 櫛引八幡宮
櫛引八幡宮について
【名 称】櫛引神社(くしひきじんじゃ)
【主祭神】八幡大神(おおなむちのみこと)=誉田別尊
【配祀神】天照皇大神、天津児屋根神 他
【創建年】12世紀末から13世紀
【創建者】南部光行
【文化財】国宝 赤糸威鎧・白糸威褄取鎧(工芸品)
重要文化財 本殿・旧拝殿他
【所在地】青森県八戸市
12世紀末、奥州合戦で戦功をたて甲州・南部庄からこの地に移封した南部光行が、六戸に社殿を造営して南部庄から八幡宮を遷座。
その後、1222年に櫛引村の現在地に遷座されたと伝わります。
社殿
静かで厳かな雰囲気でした。
重要文化財に指定されている社殿も多く、歴史を感じます。
本殿(重要文化財)
旧拝殿(重要文化財)
国宝館では国宝の赤糸威鎧が見られるそうですが、そこまで時間がなく・・・
重要文化財の建物をじっくりと見るのがせいいっぱいでした。
櫛引八幡宮の御朱印
鳥居の手前にある社務所でいただきました。
その際、神職の方から南部氏はもともと山梨と静岡県境のまち、南部町から移ってきたことなど神社の歴史を教えていただき、遠く離れた青森の地にもかかわらず親近感を覚えました。
今回見られなかった国宝はもちろん、八戸は100名城やグルメとあわせて再訪してみたい町となりました。
八戸なら新幹線もありかな。オトクなきっぷがあれば、ですけどね。