2025年大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」もすでに折り返し。
恒例の大河ドラマ館&ゆかりの地訪問。
今年の第1弾は静岡県中部にあるスポットへ。
公式には「大河ドラマ館」ではありませんが、穴場スポットとして大河ファン&江戸幕府ファンにおすすめします。
2025年大河ドラマのもうひとつの舞台
今年のメイン舞台は東京・浅草。かつての遊郭 吉原があった地域です。
町人である蔦屋重三郎のサクセスストーリーと並行して、徳川幕府のようすも描かれています。
徳川吉宗亡き後、将軍擁立や財政難、さらには天災などが起こる幕府受難の時代。
そんな中で活躍したのが江戸幕府老中であり、相良藩主も務めた田沼意次(おきつぐ)です。
田沼意次と牧之原(旧 相良-さがら-藩)
私が日本史を学習した時代(苦手科目でほとんど忘れましたが)、田沼意次イコール賄賂政治のようなイメージでした。
近年になって田沼意次の評価が変わりつつあります。
田沼意次の所領であった旧相良藩(牧之原市)にある史料館には、文書や工芸品、意次が考案したという貨幣などが展示されています。
実際、ドラマで描かれる田沼家についての史料はここから提供されているものが多く、大河ドラマのオープニングのクレジットには、毎回「牧之原市史料館」という名が表示されています。
牧之原市史料館について
相良城本丸跡地に位置する歴史史料館です。
城をモチーフにした2階建てになっていて、隣は牧之原市相良庁舎(旧相良町役場)。

駐車場はたっぷりあり無料です。

横浜流星さんの看板の後ろに田沼意次の銅像があります。

「田沼意次の城下町」としてPRしています。

歴史をさかのぼれば、この周辺は武田と徳川が激しい攻防を繰り広げた地であり、徳川家康の領地になって以降、家康は鷹狩りの拠点として、ここに相良御殿を築きました。
江戸時代には相良陣屋として藩庁が置かれ、田沼意次が藩主となった時に新たに相良城が築かれました。
牧之原というと茶畑のある牧之原台地ですが(東名高速の相良牧之原インターや富士山静岡空港も牧之原市)、人気の波乗りスポットや海水浴場もあります。
「波乗りする田沼意次」なキャラクターもいるみたい(笑)

史料館は海に近い旧相良町の市街地に位置しています。
交通アクセス
鉄道路線が近くを通っていないため、マイカーかレンタカーのアクセスが便利です。
国道1号(菊川)や東名相良牧之原インターを結ぶバイパスが整備されたばかりなので、車でのアクセスは快適です。
公共交通機関は静岡駅からの静鉄路線バス。
1時間あたり2本ほどのバスが出ています。所要は約1時間20分です。
入館料と開館時間
1階の常設展示はおとな 220円。こども110円。
2階で開催中の大河ドラマ関連の展示は見学無料となっています。
開館時間:9:00-16:00
休館日:月曜日・祝日の翌日 他
史料館と大河ドラマ展

6月中旬に入館30000人を達成。
キリ番の方はこちらでお祝いしてもらえますよ~
40000人目はお盆シーズンくらいかな?
入場券(御城印)と大河ドラマリーフレット

1階の有料エリア(史料館)の入場券は相良城の御城印。
恒例のリーフレット(A4冊子)は既にvol.2が発行されています。
数量限定ですが、各自治体バージョンもいただけました。

ゆかりの地紹介や広告ページが地域ごとに違っているんですよね。
1階の展示は撮影禁止となっていました。
理由は個人蔵の書物や史料が多いからでしょうか?
田沼家の家紋入りの工芸品や藩政に関わる記録など、歴史的にも貴重な品々が展示されているので見る価値はあります。
大河ドラマ展

階段を上がるとホールを利用したスペースが会場になっています。
毎年のように大河ドラマ館に足を運んでいますが、NHKの巡回展を除いて無料は初めてかも。
田沼意次が主役じゃないからちょっと遠慮しているのかもしれませんね~
有料ではないせいかスタッフも最小限。
平日だったのでお客さんも少なく、ほぼ貸し切り状態での見学となりました(^^)v
規模は小さいものの大河ドラマ館定番の展示は揃っています。
出演者パネル


衣装コーナー

田沼意次(渡辺謙さん)と平賀源内(安田顕さん)着用
フォトスポット

田沼意次になりきって撮影できるコーナーも用意されています。
このすぐ横に映像コーナーがありますが、椅子はなく立ち見となっています。
大河ドラマ館は10数分の映像が一般的ですが、こちらでは5分以内の短編のみ。
4本ほどプログラムがありましたが、渡辺謙さんの地元オリジナルバージョンはここでしか見られないかも。
なお、田沼”親子”は現地で開催された6月のトークショーに登壇され、地元の史跡も訪れています。
出演者サイン
撮影禁止ですが、メッセージやイラストに個性があって毎回楽しみにしています。
渡辺謙さんのサインがみごとな達筆ぶりでした。
展示後半は、田沼意次の功績(栄枯盛衰)をわかりすやくパネルで紹介しています。
1階の展示を見なくても田沼家のことが学べるようになっています。
大河ドラマ館のおみやげ
ランキングが掲示されていました。これはわかりやすくてgood

「まきのはら土産」のトップ2は、お茶ではなく「干し芋」です。
遠州灘海岸(浜松からこの相良あたりまで)はさつま芋の産地で、日照時間が長く、からっ風も吹くのでおいしい干し芋ができるんです(^^)v

1位の焼き干し芋お買い上げ~

そのままで十分おいしい角切りスティックタイプ。量が多くてお得です。
「大河ドラマ商品」(べらぼうみやげ)は、3位のキャンディ缶お買い上げ~

赤缶(凱風快晴)と青缶(神奈川沖浪裏)のどちらにするか悩みましたが…
割高感はありますが、キャンディは繊細な飴細工。
缶も浮世絵なのでステキなおみやげになると思います。
なんならお茶飴でもよかったけどね。
まとめ
所要時間は史料館が30分ほど。大河ドラマ展示は15~20分くらいです。
大河ドラマ館として大々的に展開しているわけではないので、知る人ぞ知る的な穴場スポットでゆったりドラマの世界を楽しむことができます。
大河ドラマファンはもちろん、歴史好き、特に徳川推しな人々はぜひ足を運んでいただきたいスポットです。
補足情報として、牧之原市内に7月18日に道の駅が新規オープンしました。
個人的には、飛行機に乗らなくても楽しめる富士山静岡空港もオススメです。

カラフルなフジドリームエアラインの機体が見られます。
この日はティーグリーンの8号機がいました(^^)v
田沼意次ゆかりのお寺も訪ねてきましたので、次の記事で。