牧之原市(相良城跡)にある史料館と大河ドラマ展示に行ってきました。
周辺には、田沼意次が整備した城下町の遺構や寺院があります。
田沼意次ゆかりの地として紹介されている3つのお寺を巡りました。
平田寺(へいでんじ)
1283年創建の禅寺(臨済宗)。
田沼意次・意知親子の位牌を祀る他、国宝「聖武天皇勅書」を有する古刹です。


1786年に田沼意次の庇護を受け再建された本堂。
この本堂でもっとも重要な部分を撮り忘れてしまいましたが…
本堂左には唐破風造りの「田沼家専用玄関」がありました。
参道には、若くして命を落とした嫡男・意知を弔うために意次が建てたといわれる石碑があります。

大河ドラマで意知を演じた宮沢氷魚さんもここを訪れています。
またミーハーついでの話題として…
この平田寺は、令和4年に棋士 藤井聡太さんらが対戦した会場にもなりました。
(非公開の書院が会場とのことで、実際に見ることはできません)
牧之原市史料館に、棋士たちの色紙や特製の「王位 お茶」(笑)が展示されています。

牧之原市史料館から約1.5km。車で3分ほど。
駐車場あり。
大澤寺(だいたくじ)
浄土真宗の寺院で、1793年に他の地からこの地に移されました。

再建された本堂には、田沼意次失脚後に破却された相良城の木材や礎石が転用されています。

本堂向かって左側の床下にその痕跡があります。

照明設備(セルフでスイッチON/OFF)も完備されています。

本堂内にはお寺のオリジナルグッズや御朱印もありました。
本来は浄土真宗では御朱印は授与されないようですが、ご住職さんの計らいで書置きが用意されていました。
丸尾月嶂(げっしょう)作の襖絵は保存状態が良く鮮やかでした。
また、お寺に入る直前こちらが目に留まり・・・

石垣は相良城と関係があるのか気になりました。
外で作業されていたご住職さんらしき方にお伺いしたところ、かつては各戸で引き取られ利用されていた相良城の石垣も、戦後の住宅事情で廃棄されるようになり、ここに集めているとのことでした。
牧之原市史料館から約1km。車で2~3分。
住宅街で道が狭いため、近くの公共施設の駐車場をお借りしました。
般若寺(はんにゃじ)
1465年創建の曹洞宗の寺院。

現在の本堂は1865年に再建されたものです。

本堂内に展示されている田沼家の家紋入りの陣太鼓

大正時代のはじめに盗賊に張皮が切り裂かれてしまったそうです。
相良城の襖絵がここにあると聞いて訪ねてきたのですが・・・
なんと!襖絵は夏季期間(6~9月)は非公開。(湿気や気温の関係でしょうか?)
そのかわりといってはアレですが・・・

かなり年季の入ったこちらの戸板は、徳川家康時代の相良御殿(家康が鷹狩りをするために用意された別荘)で使われていたもの。
歴史はこちらの方が古く、家康推しの私にとっては、”家康が見たかもしれない”この絵を見られて幸せ~♡
境内には夏らしい装飾も。

牧之原市史料館から約2km。車で約7分。
駐車場あり。
おすすめランチ情報「和ダイニング すけろく」

大河ドラマ館や大澤寺からほど近い場所にあるクチコミ評価の高い和食屋さんへ。
地元のマダムたちが続々とやってくるお店でした。
ランチメニューは、タチウオの天ぷらや牧之原産茶そばが人気のようですが・・・
御前崎から焼津につながるこの土地でやっぱり海鮮!
極上海鮮丼

まぐろ&カツオはもちろん、身の厚い地元のお魚がたっぷり。
海老も大きくてぷりっぷり。
具がすごすぎて見えていませんが下にご飯があります(笑)
観光地価格でないところが何よりうれしいですm(__)m
道路をはさんで駐車場があります
ゆかりの地めぐりのアドバイス
牧之原市史料館のスタッフさんが親切にいろいろ教えてくださいますので、まずは史料館の展示(大河ドラマ展を含む)を見てから巡るのがおすすめです。
また、いずれも観光向けのお寺ではありませんが、御厚意で公開されています。
案内板やリーフレットなどおもてなしの心がありがたいです。
拝観料はかかりませんが、お気持ちのお賽銭をぜひ。
また、牧之原市はお世辞にも大きな町とはいえません。
史料館周辺での食事については、多少下調べが必要かと思います。
車で自由に走れるという方は、少し車を走らせて、富士山静岡空港や2025年7月オープンの道の駅「そらっと牧之原」に立ち寄るのもおすすめです。
私はやっぱり飛行機が見たくなって富士山静岡空港に寄ってみました(笑)
時間帯が悪くて、2時間ちょっとの滞在で1機しか見られませんでした(T_T)
